素敵なことはまだ訪れちゃいない
自分はそもそもなぜ、今の職にいるのか、その分野で成功しようともがいているのか最近よく考える。国際政治学の研究者の卵となって、修行の年数が長くなればなるほど、時々それがわからなくなる。そうして悩んでいるうちに、私の人生、何も成し遂げられていないんじゃないかと不安になる。
幼い頃を振り返ってみると、私はとにかく大人たちがつく嘘が嫌いだった。特に私は家族や親戚のなかでも末っ子だったので、周りにいる人がみんな年上。そんななかで私だけ子供扱いをされたり、口先で適当なことを言われたりす