The StadiuM広報部|選手"引退後"に決意した、治療家としてのキャリア 「次は自分が支えたい」
こんにちは。プロスポーツトレーナーアカデミー「ProSTA」を運営している株式会社The StadiuM広報部の梁瀬(やなせ)です。前回までの記事では山田社長の熱い想いやProSTAの誕生秘話をお伝えしました。みなさん読んでいただけたでしょうか。
今回はそんなプロスポーツトレーナーアカデミー「ProSTA」に通っていた、石川さんにインタビューしました。石川さんは全国大会に何度も出場したことのある元水泳選手。大学卒業を期に選手を引退し「今度は自分のように怪我で苦しむ人、そして自分に関わる全ての人を笑顔にしたい」という思いから、治療家としてのキャリアを歩み始めました。現在は学校法人呉竹学園 東京医療専門学校で鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師の資格取得を目指して勉強中です。
プロか引退か
大学卒業とともに迫られた決断
ーー 改めまして今日はよろしくお願いします! 早速ですが、まずは石川さんが治療家としてのキャリアを歩み始めたきっかけを教えていただけますか?
選手を引退したことが、大きなきっかけになったと思います。
実は数年前まで水泳選手として活動していました。小さい頃から競技水泳に打ち込み、ジュニアオリンピックや全国大会にも出場。水泳なしの自分の人生は考えられないくらい、私にとっては大切な存在でした。このままずっと続けていたい、そう思っていたのですが大きな決断を迫られたタイミングがあったんです。
ーー 大きなタイミングですか・・?
大学卒業です。競技をやったことがある人ならとても良くわかると思うのですが、20代半ばは選手のピーク年齢と言われています。悔しくも大学卒業は年齢的にもプロを目指すか引退するかを決める重要なタイミングになるんです。
学生時代に結果を残せていないとプロになるのは難しい。当時、怪我が相次ぎタイムが伸び悩んでいた私は、スポーツ選手としての厳しい現実を突きつけられました。
ーー 結果が全て数字として出てしまう。そして、その現実を受け止めなければならない。スポーツ選手はかなり厳しい世界ですよね。
頑張ればできる、ということでもないので、かなり厳しい世界です。
そして、選手を引退するという決断は、今まで自分が大切にしてきた宝物を手放す感覚で正直辛かった・・。でも結果を残せていない自分は引退するしか道がなかった。そしてそれを受け入れて進んでいくしかなかったんです。引退してから2ヶ月くらいは心にぽっかりと穴が空いてしまって、何も手つかずでしたね。
「競技選手を経験した自分」だからできること
ーー 選手引退は、石川さんの人生において大きなインパクトを残したんですね。
そうですね。でも、ずっと落ち込んでいても「人生もったいない! 」そんな風に思って、次に進むために自分のやりたいことを見つけようと思いました。そして、今までの自分の経験や好きなこと、嬉しいことを見直しました。
ーー 自分自身を見直していく中で何か気づきはありましたか?
今まで沢山の人に支えてもらっていた分、今度は自分が治療家として支えたいと思っていることに気づきました。
というもの、選手として活動していた中で、鍼灸師や指圧師の方に何度もお世話になっていて。苦しい時、嬉しい時、どんな時も一緒にいて、支えてくれていました。選手として自分がここまで活躍できたのも治療家の方のおかげだなと思ったんです。
そして選手を経験した自分だからこそ、選手の気持ちを理解した治療ができ、スポーツ現場に貢献できるんじゃないかと思いました。
ーー 今度は自分が支える番、その想い本当に素敵です。だからこそ、ProSTAに通ったり、呉竹学園で鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師の資格取得を目指したりしてるんですね。
そうですね。選手引退後に勉強を始めた分、大学から勉強している人と比べると技術や知識は劣っていて。そして自分ではどうやって勉強するべきか分からなかったので、ProSTAや呉竹学園に通いました。
トレーナーとしての「メンタリティ」を学べた
ProSTAでの講義
ーー なかなか一人で勉強するのって難しいし、わからないことだらけですもんね。技術や知識をつけるためにと受講してくれたProSTAの授業はどうでしたか?
細かく一人ひとりにあった指導をしてくれて、本当に多くのことを学べたと思います。
特に印象的だったのは山田先生(社長) がトレーナーとしてのメンタリティを教えてくれた授業です。その時、山田先生が言った一言が忘れられなくて。
ーーどんな言葉だったんですか?
「グラウンドに背を向けるな」
すごくシンプルな言葉かもしれません。でも、すっごくたくさんの意味を持っていると思うんです。私はこの言葉を聞いた時に、1対1で人と向き合っていく大切さやプロとして常に真剣に現場と向き合う重要性を感じました。
ーー プロの現場を経験したことのある山田先生だから言える言葉ですよね。
本当にそうですよね。山田先生以外にもProSTAではプロの現場経験のある講師の方がたくさんいて、現場のリアルな話を聞けたのは大きかったです。
あ、そしてそんな先生たちの話を聞いた上で、自分もインターンとしてプロ現場に行けたのが良かったです。
ーー 石川さんはインターンシップにも積極的に参加してくれてましたよね。その時、どこのチームに行かれてたんでしたっけ?
FC西武台シニアとBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスです。教室で学んでいるのと現場に行くのでは空気感が違うのでしびれましたね。そしてもっともっと力をつけて頑張らなきゃって、モチベーションに繋がりました。
MVP獲得でついた自信
ーー そう感じてくれたのはとっても嬉しいです! いやでも石川さんの学ぶ姿勢って本当にすごいなと常々思ってます。こないだもMVP学生賞を取ってましたよね!!
そうやって言われると何かお恥ずかしい・・。でもありがとうございます!! (笑)
MVPを取れたことは本当に嬉しかったです。今まで自分なりにやってきたことが評価されて、自分は間違っていなかったんだなと思うことができました。勉強に対してはずっと苦手意識があった分、自信も付きました。
MVP学生賞とは
カリキュラムの最後のテストの点数、インターン参加数、授業受けているときの積極性などを考慮し、優秀な学生を表彰するProSTAの制度
ーー 今いる環境で最大限努力する石川さんは本当に素敵です。そしてとっても応援したくなります。最後に将来の夢を教えていただけませんか?
ありがとうございます。そんな風に言っていただけて嬉しいです。
将来は一般の人もプロ選手も支えることのできる治療家になりたいと思っています。自分と関わる全ての人を笑顔にするために。
やっぱりスポーツは大好きで関わり続けたい。自分がプロ選手になるのは難しかったけど、サポート役でならスポーツ現場で活躍し続けられると思うんです。また選手を経験したことのある自分だからこそできることがあると。
まだまだ知識も技術も足りないですが、一人でも多くの人をサポートできるように頑張ります。
【広報 後記】
一度は選手を諦めなければいけなかった。これは本当に大きな決断だったと思います。
でも大好きなスポーツに選手ではなくサポート役で関わり続けたい。そして多くの人を支えたい、そんな石川さんの姿勢には心動かされました。
The StadiuMでは就職や進路に悩む学生向けに無料のキャリア相談を実施しています。スポーツの現場に関わり続けたいけどどうしたらいいの? 何から勉強したらいいの? 就職活動が心配、どんな悩みでもお気軽にご相談ください。ご相談は下記メールアドレスよりお待ちしております。
mail: kyohei@thestadium.co.jp