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正しいプロセスは正しい結果をもたらす
みなさんの中に登山が趣味の方はいますか?
重い荷物を背負い、汗まみれになりながら、
何時間も登り続けて立った
山頂からの景色は格別ですね。
でも、考えてみるとちょっと不思議です。
同じ山頂に立つなら、
誰かが操縦するヘリコプターで
乗せていってもらった方がよっぽど効率的です。
しかし、ほとんどの登山家はそれを望みません。
なぜでしょうか?
それは、自分の足で一歩一歩登っていくという
プロセスを楽しんでいる
(大切にしている)からです。
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日々お客様からいただく
アンケートやお礼のお手紙を読んでいると、
プロセスについて書かれたものが
多いことに気が付きます。
例えば、問い合わせに至るまでの経緯や、
打ち合わせで悩んだこと、特にこだわった部分、
担当者との何気ないやり取りや、着工前の不安、
工事をしてくれた職人さんの
人柄に触れたものなど…。
完工に至るまでのプロセスが、
見慣れた自宅を
特別な場所にしていたことがわかります。
一つ一つのエピソードが、
何物にも代えがたい思い入れや
愛着に繋がっていくことがわかります。
「この壁紙を見るたびに、
担当してくれた早川さんのことを思い出します」
「長いこと待って考えてきたからこそ、
家づくりを思う存分に楽しめました」
「希望が形となっていく毎回の打ち合わせが
楽しみで仕方なかったです」
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同じ山頂からの眺めでも、
自分の足で登ってきた人と、
ヘリコプターでやってきた人では
見え方が違うように、
同じ家でも、
その部屋にたくさんの想い出や
エピソードがある人と、
何の思い入れもない人には、
目に見える情景は違ってきます。
想い出は直接目で見ることはできません。
しかし、心の中にはずっと残るものです。
私たちの仕事は、
お客様のご自宅に目に見えない彩りを
添えていく仕事です。
住み慣れたご自宅を、
もっともっと好きになっていただく仕事です。
かけがえのない我が家を、
いままで以上に特別な場所にしていく仕事です。
今日の眼の前の一つ一つが、
私たちの明日の笑顔に繋がっていきます。
定期点検の時には、
そんな素敵なエピソードを
聴かせてもらえるくらいの
仕事ができるといいですね。
今週も当たり前のことに感謝しながら、
末広がりの明るい未来を見据えて、
2度とない「いま・ここ・わたし」を
大切に生きましょう。
この1週間の先に、
あなたはどんな未来を描いていますか?