在宅勤務日記 - リモートワークで父娘の距離が縮まった(?)話
父が所属する会社も、ついにリモートワークに踏み切ったようです。N高(ネットコース)に通う娘の目線から、父の非日常を観察してみた...という日記です。
※守秘義務の観点から詳しい業務内容については私自身も聞いていないため、あくまで「父の行動観察」の記録と考察です。暖かく見守っていただけたら...と思います。
#1日目 早速の珍案件発生
けたたましく鳴る着信音で目が覚める。鳴っているのは業務用のケータイ。
なんだか忙しない様子なので、眠い目を擦りながら記憶を辿ってみる。
少し前に支給されたパソコンの存在を思い出す。もしかして、仕事してる?
ここに来てやっとリモートワーク開始を理解した私だった。
何してるのかはよく分からないし教えてもくれないが、パソコンと睨めっこしつつ、電話応対で忙しない様子。思っていたのとはちょっと違った(SkypeとかZoomじゃなくて、普通に電話なのね)
父、まさかのパソコン充電器を会社に忘れていた。
初日にして(だから?)珍案件の発生である。仕方がないので電気屋へ向かうも、新型コロナの影響で営業時間短縮のため、手ぶらで父帰宅。「まあ近くで買えるか、なんとかなるでしょ(私)」という能天気な思考回路がコロナ禍においては通用しないことを痛感。
父「パソコン充電切れるぅ...」
もっと早く買いに行けなかったのか〜!(笑)と思いつつ、そうこうしている間にも電話が鳴っていることから事情は察する。(結局出社したそうな)
《今日の気づき》
①いつ電話していて、いつ電話していないのかが分からない
→基本声出しちゃダメ、となると色々不自由なので。父、部屋のお引越し確定。
②滑舌良く話さないと伝わらない(聞き返される)
→対面の時以上に明確に発音することで理解のズレを防げる。人のふり見て我がふり直せである。
#2日目 慣れたけど、やっぱり慣れない
私「(チラッ...)ほんまに仕事してる」
父「 ... 」
私「ねぇ、Zoomって知ってる?」
父「使ってないなぁ...(略)」
私は学校関連の面談やミーティングは全てZoomで完結しているので、その便利さはよく分かっているつもりである。しかし、これからはZoomの時代だ!と思っていた矢先、セキュリティ問題が浮上した。詳しいことは分からないが、リスク分散のためにも、代替となりうる類似サービスは一度試して検討しておこうと考えている。
企業が導入する場合は、個人が使用するよりも更にセキュリティが重視されるだろう。父の職場で導入されるかは不明だが、このような便利なツールが安心して使用できる状況になることを願う。
父が家で仕事している状況にはなんとなく慣れたが、違和感はまだある。家族の日常の中にテレワークが居場所を見つけるまでには、まだ少し時間がかかるのかもしれない。
早速テレワークになったものの、次の日は出勤らしい。
格好よく言うところの「企業戦士」である父は、今日も日本社会を回すために会社へと向かう...ありがたや。
でも感染拡大の因子にならないように、咳エチケット・消毒の徹底etcはお願いしますね(笑)
《今日の気づき》
①起床の順番がいつもと違うので、食べるつもりだったパンが自分が起きる頃には消えている
→シンプルに前日に話し合っておくべき...かな...
#0日目 最後に、この数日より前のお話
実は、これより前は父と私はほとんど会話もしませんでした。「充電器事件」が数週間、もしくは数ヶ月の沈黙を破ったと言っても過言ではないかもしれません。
朝早く出勤し、帰宅する頃にはもう母と私は夕飯を食べ終わっている。
「食べてる」「寝てる」時間しか家にいないのが普通だと思っていました。
子どもから見えているサラリーマンの父の姿って、割と偏っているものではないでしょうか。
なんかバリバリ仕事してるやん...と格好いいところを見せられそうなのに、「やらかしてるじゃないか(笑)」というオチまでセットでくっつけてくる父は、天性のコメディアンなのでしょうか。何かちょっと抜けてるところも含めて「愛されるべき」存在なのかもしれません。
コロナで暗いニュースが多いですが、時に非日常は思わぬ良い効果をもたらすこともある...ということを今回感じました。ただ、これを書きたかっただけの日記ですが、何らかのポジティブな気持ちを届けられていたら嬉しいです。
最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。