コンサートツアー実施します。
文化庁の助成に当方の事業が採択されました。
https://www.mandarinelectron.com/2021tour/
9月の中旬に申請締め切りがあって、9月下旬から審査結果の通知があるとのことでした。いったいどれほど準備に時間を費やしたかしれません。内容には自信がありましたが、不安なので神頼みもしました。お手洗いの中には小さな神棚がありますが、毎日(多い日は日に何度も)拝みましたよ。
当方の事業では、全国5都市でのコンサートツアーを実施します。コロナ禍の中でコンサートを実施するには困難が付き纏いますが、新たな挑戦に一歩を踏み出すには格好の舞台だと考えました。
「Overcome Disability〜ハンディキャップを乗り越えて〜」と名付けたツアーですが、私のように半身麻痺していたり、目が不自由であったとしても、障がいの有無に関わらずマトリョミン演奏に取り組める可能性を示すのが狙いです。これまでマトリョミン演奏は演奏しない側の手の上に載せて弾いていましたが、写真のように演奏の仕方を一新しました。机の上に載せて弾きますが、これであれば麻痺していても、片腕を事故や病気で失っていても弾けます。片手だけで弾ける楽器は意外に少ない。障がいを負った人にマトリョミンの存在をしってほしい。そんな思いの詰まったツアーです。福井、大阪(泉北)、高松、豊橋、静岡で実施します。
SNS離れの状況は誰の目にも明らかですが、いったい人はSNSに何を求めたのでしょうかね。目立ちやマウンティング? 私もいよいよSNSから遠ざかって、自ら望んで不愉快に近づいていた自分が愚かだったと振り返っています。
マトリョミンの周辺で、純粋に美しい音色を求める私のような人は稀でした。マトリョミン演奏の水準も長く足踏み状態にありましたが、動機を考えれば納得です。今回のツアーでは障がいを負った人にマトリョミン演奏に取り組んでほしいとの思いがありますが、私自身も障がいを負ったことによる同情や、社会福祉的な観点からするものではありません。これまでマトリョミンに取り組んで来られた人は、精神的に満たされた人が多かった。そういう人にハングリーさを求めても、できるはずがない。一方、障がいを負った人は埋めがたい欠乏を常に感じている。がむしゃらに練習に打ち込む姿に昔の自分を見るようで、希望をみました。そんな彼等と新たな挑戦をしていきたいと考えています。