解剖学的トレーニングの基本的な考え方
浮き輪がなくても浮かせます。
どうも浮かせ屋です。
僕はパーソナルトレーナーでもなく、ゴリマッチョでもなく中肉中背の中年男性なので筋トレについてむちゃくちゃ詳しいわけではありませんが、専門学校で計6年間解剖学や運動学を学んできたので、解剖学的観点から筋トレの基本的な考え方をお話します。
【筋肉の起始停止および作用】
骨と骨をつなぐのは靭帯、骨と筋肉をつなぐのが腱です。筋肉には起始と停止(始まりと終わり)があります。基本的には停止から起始へ(末梢から中枢、遠位から近位)に動かすことが筋肉の作用になります。(筋肉によっては逆もある)
つまりその作用がトレーニングになるということです。ただし筋肉によっては作用が一方向ではなかったり(ex.上腕二頭筋は起始が二箇所あるなど)2つの関節をまたぐため別の関節運動をする筋肉もある。(ex.大腿四頭筋は股関節の屈曲と膝関節の伸展をする)
その他、筋肉が付着する向きや収縮のさせ方(関節を動かすか動かさないか、荷重をかけるかかけないか)によって使う筋肉も変わってきます。
要するに解剖学的に言うと使わない(鍛えない)筋肉は緩めた状態で、鍛えたい筋肉だけに作用する運動をすると、その筋肉単体で鍛えることができます。
【トリックモーション】
ここが重要になってくるんですがトリックモーション=代償動作といって、例えば上腕二頭筋を鍛えようとして、立った状態で片手でおもりを持ち上げようとした時に体を反らしたり、肩が上がったりしてしまう。つまりおもりを持ち上げようとするあまり他の部位(筋肉)を動かしてしまうことを代償動作といいます。
多くの場合この代償動作が入ってしまうことで効果的にトレーニングができていないケースが多いように感じます。
関節運動を伴うトレーニングでは主動筋と協力筋があって、(ex.肘関節を曲げた時に働く主動筋は上腕二頭筋で協力筋は上腕筋)その他の部位や筋肉は使わない方が、つまり代償動作がない方がより効果的なトレーニングができると思います。
【まとめ】
筋力トレーニングの基本的な考え方としては
・鍛えたい筋肉以外は緩んでる状態を作る
・代償動作に気をつける
・筋肉の起始停止もしくは作用を覚える
トレーニングの仕方がわからなくても上記の基本的な考えを理解できていれば自ずとどうやって鍛えることができるかがわかると思います。
次回は解剖学的ストレッチについて書こうと思います。またどんな身体の作り方をしたいか、筋肉の付け方をしたいかによって鍛え方も違うのでそのあたりもいずれ記事にしていこうと思います。