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「みんなのうた」と「おじゃる丸」、Eテレ向きな「MagicTime」

2024年8月31日に、浅岡雄也さんがシングル「どうしようもないくらい君が好きだ」を発売されました。おめでとうございます!

曲名を見て気になった方、こちらから購入できます。


万が一、いちファンの感想が気になった方がいれば、以下から読めます。

が、当方、左斜め下の独特目線で感想を書いておりますので、諸々ご了承ください。

楽曲の感想の他に、ジャケット写真の感想はこちらです。


歌詞カード他の感想はこちらです。


楽曲の感想その1はこちらです。
1曲目「どうしようもないくらい 君が好きだ」と3曲目「LIFE GOES ON〜2024AG〜」の感想です。


今回は、2曲目「Magic Time」の感想で楽曲の感想その2、です。この曲だけ単独での感想です。シングル1枚の感想を分割して書く方式。

作品名は、かぎ括弧太字で表記します。
歌詞は歌詞カードから引用します。


 「Magic Time」

作詞・作曲 浅岡雄也
編曲 浅岡雄也&YYI_SZK
MIX 浅岡雄也&菊田浩之

「CUTE ELECTRO」という曲名で歌詞がないデモの段階からかわいい曲だったが、歌詞が付いて浅岡さんの声で歌われたら思いっきりかわいくなった。かわいい子は何を着てもかわいいなぁっていう感じ。そもそもデモの曲名もかわいい。CUTEって言っちゃってるし!
ちなみに、このデモの感想はこちらです。


でも、このかわいらしさでもんのすっごーくダークな歌詞っていう、期待を裏切る曲も聴いてみたい。
外見はスイーツだけど、食べたら激苦!みたいな、曲調と歌詞にギャップがある曲。浅岡さんは声自体がかわいらしいので、ダークな歌詞でもダークなままで終わらないところが持ち味です(ただし、ライブ時は除く)。
最近の筆者はダーク好きな傾向だな。

ライブで先に完成版を披露して下さった時の感想はこちらです。

この感想にも書きましたが、かわいらしすぎてEテレのアニメ「おじゃる丸」が浮かんでしまった。

(このサムネイルのしゅっとした方じゃなくて、左肩に乗っているぽてっとした方のおじゃる丸のイメージです。)
おじゃる丸とカズマと電ボが一列になって元気よく歩いている様子のエンディングを勝手に妄想。歌詞にはおじゃる丸要素はないのだが、曲がかわいらしく、リズムに乗ってぽてぽて歩いている感じがする(当方、妄想力高めです)。

デモの段階から一貫して「かわいくて小さな生き物が歩いて街を探検している」というイメージだった。それが具体的になったのが、おじゃる丸。


更に、このかわいらしさならば「NHKみんなのうた」で流れてもおかしくない!と密かに思っております。その時のアニメーションはドット絵のロボヤマロボヲくん(浅岡さん画のロボットのキャラクター)がお似合い。

残念ながら「みんなのうた」は一般公募や既存曲の推薦を受け付けていないので、全くの筆者の大妄想のため、皆さま誤解なさらぬよう(元FIELD OF VIEWの安部潤さんが「月のワルツ」で編曲をされているので、浅岡さんにも委嘱される日が来るに違いない!と誠に勝手ながら思っております)。



浅岡さんの歌い方で好きなのが、少し空白ができる言葉の区切り方。

「生まれ 変わる ような」
「未来」み らい
「なんで?あたし を守らないの?」

この一瞬の空白が好きなんです。
我ながら、細かい。


フタリなら どんな怪獣とでも闘うよ
なんで?あたしを守らないの?と笑った

表記は「あたし」だが、歌は「わたし」だ。
日常会話では、改まった場面では「わたし」「わたくし」を使い、砕けた場面では「あたし」を使う事が多そうだ(「あたくし」だと某夫人のようになっちゃうし)。この場合、カップルの会話なので砕けて「あたし」と自称するのはおかしくない。でも歌は「わたし」。

単に「あたし」だと歌いにくいのか、日本語として「わたし」の方が美しいからなのか。まさかと思うがひょっとして歌詞カードの誤植の可能性もなきにしもあらず?

漢字で「私」と書かないのにも理由がありそう。「私」のヨミが元々「わたくし」だから、漢字ではなくひらがな表記なのでは。

浅岡さんは意外とそーゆーとこそういうところに細かくて厳しい気がするな。

「言う」は「ゆう」じゃなくて必ず「いう」と歌うし(カバー曲で元曲が「ゆう」でも「いう」と歌ってます)。「いう」と歌う方が文語的だし発音の仕方が好きなので筆者的には歓迎ですが。

でも語尾が濁点なのにラ行になっちゃうのはアリなのか(例:「ど」を「ろ」と歌う)。てことは、これは無意識な歌い方って事かな。この歌い方も好きなので直さずこのままが良いです。


そしてこの歌詞。

ライブ時には不明で、筆者の感想では勝手に書き起こした表記でしたが、正式に公開されました。

「君」を一方的に守るのではなく、一緒に闘う詞。この方向の歌詞は、あまりないのではないか(筆者は浅岡さんソロの空白期間があり、全ての曲を履修していないので探せばあるのかもしれないが、筆者の知る現時点では)。

世間の流れが、男性は女性を守るものという方向ではなくなって来ているのかもしれない。
特にラブソングは「君を守る」系の歌詞だけでは時代に置いていかれてしまうかも。浅岡さんの場合は「君を守る」系だけではなく、時代を超えて元気を貰える応援歌系の歌詞も多いため、その心配は無用かもしれないが。

それを踏まえて、ラブソングで「一緒に闘う」系の歌詞を出したということは、浅岡さんは作詞家としても進化しているんだな。新しい表現で作品を一つ創り上げている。

ついでに曲調も今までの浅岡さんのイメージを覆すかわいらしさだし。あ、別に浅岡さんがかわいくないと言っている訳ではありませんよ、曲のかわいらしさ(ココ、強調!)です。

歌声を含めて持たれるイメージは爽やかさ、が多いと思われます(よく聴くと声は爽やかプラスかわいい、なんだけど)。ここまでかわいらしさが前面に出ている曲はないのではないか。

「君を守る」系歌詞を浅岡さんの声で聴くのももちろん良いが、時代に合わせて進化した「一緒に闘う」歌詞のかわいい曲を浅岡さんの声で聴くのもまた良し。


最近は一聴すると「え?何て言いましたそれ??」という言葉で歌詞を書いていて、とても面白い。例としては「カカッテコイ」「馬鹿の歌」(いずれもライブでのお披露目のみで未発売)。

13枚目アルバム収録の「ソラシド令和の歌」もなかなか面白い歌詞です。


それがただ歌詞が面白おかしいのではなくて、曲としてきちんと成立しているのがまたすごいなあ、と(プロ捕まえて何言ってんだ、ですが)。


コーラスが、小さい浅岡さんがいっぱいいる感じがしてかわいい。ここにもかわいいが潜んでいた。
曲中に手拍子のような音が入っているが、この曲のかわいらしさの要素の一つかも。
ライブでは参加者全員で手拍子ができます!
曲に参加できるのは楽しいな。


タネも仕掛けもない 逢いたい ばかり

ダマサれてみないかい 嘘ならナイから
信じる 信じない は 信じる 一択だ

マジック(手品)は、嘘はないがタネやトリックはある。それがあると分かっていながら、信じないと成立しない。
マジックショーに参加するなら騙された方が楽しい!だから「信じる一択」しかないよね。


曲名になっている「Magic Time」とは、ウィキペディアによると「日の入り後の数十分間の時間帯」とのこと。だから歌詞の頭で時間帯が分かるのか。

もう すっかり 日は暮れて キラメク街灯り

この時間帯の空でイメージするのは前回のシングル「君と歩きたい」のジャケットなのだが。

朝焼けにも見えるんだけど。


曲の舞台となる時間帯、手品のようにダマサれている時間、2人で過ごす実際の時間、で曲名の持つ意味が回収されているかな。

(ウィキペディアのこの項目には「音楽」もあるので、浅岡さんの「Magic Time」も書いておいて損はない!どなたかぜひ!←他人任せ)


1曲目「どうしようもないくらい 君が好きだ」は、「僕」の気持ちのみが書かれていて「君」の反応は書かれない。一方通行な曲だ。
2曲目「Magic Time」は「君」と一緒にご飯を食べに行く様子が書かれる。更に会話もある。双方向な曲だ。
曲調も全く異なる。
書き忘れていたが2曲目はテクノだ。

これもまた、新たなる浅岡雄也像の一つだな。

浅岡さんがYMOを切っ掛けにして音楽の道に真摯に邁進している、というのはおそらく、ファンには知られている事実と思われる。ご本人もインタビュー等で語っているが、世間一般にはあまり知られていないのではないか。

一般的なイメージの爽やかな「突然」を歌っている「FIELD OF VIEWのボーカル、浅岡さん」とテクノは結び付きにくい。

そのため、前回のシングルの収録曲「あなたをあいしているいますぐあいたい」がテクノだった時、ファンとしては、遂に浅岡雄也名義で出したんですね、テクノ!と、ソロ名義でテクノを出した事に驚いた(UNITという名のユニット名義や、テクノを出す時はU-yax名義を使っている)。

今回の「Magic Time」がテクノだったため、2枚連続でテクノを出した!と驚き、それがこんなにかわいい曲で更に驚いた。

ん?
前回 3曲目
今回 2曲目
シングル発売ごとにテクノの曲順が上がっている…。

こ、これは…まさか…次回のシングルは1曲目にテクノを持ってくるフラグじゃあるまいな!?
タイトル曲がテクノ、全然ありです。

テクノに詳しい訳では全くないが、美しいとか楽しいとか元気になるとか、かわいい時々ダークでもカッコイイとか、どんな曲でも嬉しいです。

浅岡さんのイメージと違う!と思う向きもあろうが、こんな新しい一面があるんだ!と驚きや意外性がある方が面白いと思う。

ご本人はイメージに囚われて遠慮があるかも知れないが、むしろ、そんなイメージがあるなら壊してやる!くらいの気概で作っていただきたい、と言っても既に作っていらっしゃるので余計なお世話か。

そんな訳で、1曲の感想を認めてみました。
8月31日発売なのに感想投稿は10月で、だいぶ時間が掛かってしまったな。曲の感想以外の事もごちゃごちゃと入っているけど、楽しく書けたからいいや。

インターネット情報は2024年10月7日確認。