謎々分析 Don’t think, feel. 2 ; 航海日誌 No7
記; QC星人
航海日誌; 西暦2022年02月27日
投稿 No7)なぞなぞ分析とナゼナゼ分析
No5で、ナゼナゼ分析を話題に出した。不良発生時の原因調査方法の1つである。イメージし易い例として、日常では経験則からのDon’t think, feel.で対策するだろう内容を、下記でナゼナゼ思考に置き換えてみた。
問題;3時のオヤツが消え、4歳の子供が泣いた。
状況;ペットの子犬が、テーブルの上に置いていたオヤツを食べた。
ナゼ1;子犬が、椅子を台にしてテーブルに登った。
ナゼ2;部屋に放していた為に、目を離した隙に登られた。
ナゼ3;子犬は、テーブルに登れないとの思い込みで、ゲージから出していた。
対策;食べ物がある時は、ゲージから犬を出さないようにする
問題から、ナゼ1~ナゼ3と検証して、原因を見つけるのだが、この流れに整合性が無いと、なぞなぞ分析となる。駐在時、なぞなぞ分析を見つけると、ナゼ3~ナゼ1での逆流れで読ませて、ストーリーへの不自然さ有無を確認させていた。帰任後、顧客より、ナゼナゼ分析に添えて、逆流れ版も提出する指示を受けた事があった。ナゼナゼ分析は、品質業務では一般的であるが、逆流れを要求されたのは30年間で初めてだった為、面識の無い方だったが親近感を抱いた。直接お会いした時に、駐在業務の話をした処、同じ国で1年間、同じ時を過ごしていた事が解った。お互い、逆流れは、調査結果への妥当性確認だけとして、なぜなぜ分析自体を逆流れでする事は、禁じ手としていた。その為、赴任前には活用していなかった事も同じで、異国での苦労を懐かしく感じる一幕だった。
それと同時に、帰任後の日本で逆流れを使いだした同業者に、海外と日本の品質同レベル視も感じた。
ちなみに、事例にしたナゼナゼ分析の妥当性検証の逆流れは、下記。最初の句読点までが、ナゼ3で、句読点毎にナゼ2、ナゼ1で、最後が問題発生との流れが通っていれば妥当となる。
- 子犬はテーブルに登れないとの思い込みでゲージから出し、部屋に放していた為に目を離した隙に、椅子を台にしてテーブルに登られ、子供のオヤツを食べられた。 -
最初から、逆流れで考えた場合も、なぞなぞ分析だろう。品質業務目線では、最初からの逆流れは対策ありきとなり、目的が調査ではなく、プレゼン報告書になってしまうので要注意。
しかし、例題の子犬を子供のイタズラなどに置き換えれば、日常で対処に苦慮している事への活用が出来るかもしれません。個人的には、対処は横に置くにしても、思考訓練になると思ってます。