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日系品質☆妄想考/ep6;品質ジェダイなき時代

実は、QMS(※5)が、アマリ好きでない。品質には、マネジメントが、非常に重要であることは間違い無いと確信しています。しかし、QMS自体は、所詮、単なる紙でしかないとの考えです。
とは言え、IATF16949よりも、TS16949の方が好みでございます。改訂なんか、するんじゃないIATFメンバー(※6)!と言いたいのですが、改訂経緯からすれば、止む無しです。それこそ、マネジメント不備も絡む改訂ゆえに納得です。
“仏を彫って魂を入れず“この言葉に関わる感じであり、QMSでは、更に要注意。
 
立派な文章(QMS)を書きあげても、読む側、運用する側が、“志“を持って、実直に品質を意識し、行動しなければ、QMSに”魂“は宿らない。
つまりは、QMS自体は、ただの紙でしかない。ep3で、ルールを超える?などなど書きました。ep5では、品質システム遵守の工数が、マネジメントにより削られるケースも書きました。
QMS自身も、マネジメントが一番大事だと言っとります。QMSのM=Management。これ、品質管理業務をしていた当時から、社内では、既知と思い込んでおりました。処が、QMS業務に従事し解ったのです。昔は兎も角、現在では、M=Manualだと思っている方々が多い。職制にまで。。。。
 
それこそ、QMSからの品質向上、改善には、品質マネジメントが肝となります。
故に、上位職は、忖度を求めず、マネジメントスキルを磨き、下の苦言にこそ期待し、耳を傾け精進する(上申プロセス?継続的改善?)。
IATF16949の品質規格自体は、非情に良い内容です。四輪自動車業界の品質ノウハウの体系書とも言えましょう。それ故に、その準拠には膨大な工数、労力も必要です。
品質をマネジメントする者は、そこへの対処とし、先ずは各種要求事項へのメリハリの為、各要求事項への重み軽めの指示をする。これが品質向上、改善へのスタートと考えます。
 
実務者は、是は是、非は非と、是々非々で考え、働き、発言する心(魂・Force)を磨きましょう。紙などの形式より、先ずは、品質向上、品質改善を目指す”志”を持つことです。
 
思うに、職人を職人たらしめていたのは、志(魂)のありようではないでしょうか?少なくも、大きな要素の1つであり、それゆに、“仏を彫って魂を入れず“との言葉も出来たのだと思うのです。
さぁ品質向上への”志”を持ち、品質改善を進めよう!
 

 ※5;  Quality Management System(品質マネジメントシステム)の略で、IATF16949規格が、各社に求められている社内のマネジメントルール、規定の制定。

 ※6;  International Automotive Task Forceの略で、「国際自動車産業特別委員会」。
GM、フォード、フォルクスワーゲン、ダイムラー、ルノーや、VDA(ドイツ自動車工業会)、AIAG(米国の自動車産業アクショングループ)など、で構成された組織。

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