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大動脈解離と共に生きる episode8

・クリスマスは命の日

今日はクリスマス

私のバンドThe Mayflowersのクリスマスソング
この曲は特別な曲になりそうです。

というのも、私が倒れたあの日のライブ。
バンドはこのクリスマスソングを初めて披露する予定だったのです。

正直なところ、クリスマスが来るたびに、あの日ステージで倒れた時の恐怖が蘇るだろう。
しかし同時に、それ以上に私は救われたことへの感謝と喜びを改めて確認するべき「命の日」だとも感じている。
※私は仏教徒であり、この意味や曲に宗教性はありませんのでご了承下さい。

という事もあり、
大動脈解離の大手術からちょうど1年を迎えた日からクリスマスまでの約1週間。自分自身の気持ちを整理するため、発症から退院までの記録をNoteに綴らせていただきました。

現在の私の容体ですが、
定期検査での経過観察が必要なのですが、
12月の最新の検査では異常なしとの事でした。

以前のように激しく歌ったりする事は難しいのですが、それ以外は少しずつ、発症前と変わりない生活を過ごす事ができるようになってきている。少しずつですが、歌う練習も初めています。

音楽的な面で言うと、
退院後にショックな事実に気づきました。
右手の甲の感覚がまったくなく、ベースやアコースティックギターなど弦のテンションが高い楽器を弾こうとすると、手が痺れて演奏できない状態だったのです。しかし、夏頃から麻痺していた感覚が不思議と消え、今では普通に弾けるようになりました。この回復は、奇跡的なのかもしれません。

そして今、このクリスマスを節目に、無事に生きていることに改めて感謝しております。病気になる前は気づかなかった、何気ない日常こそが最も幸せだと気付かされた一年でした。
そして、エピソード5「諸法無我」でもお伝えしたように、自分という人間は周りに生かされている存在なのだと知ることができました。

実は心も身体も元気でない時期には、SNSを見ることすら辛くて、シャットアウトしていました。しかし、夏頃から少しずつSNSに触れたり、人と会うことができるようになりました。

そのきっかけは、いつも応援し私を支えてくださるファンの方が、私よりもはるかに辛い病と闘う姿を拝見したこと、そして仲の良かったバンド仲間の訃報が相次いで届いたことです。彼らのことを知って、私は大きな衝動に掻き立てられ、8/1に病気の公表に至ることができました。

比べるのはおこがましいかもしれませんが、彼らやそのご家族の痛みを思うと、自分の苦しみはかすり傷のようなものだと感じました。
病気の公表以来、皆さんからのメッセージやコメント、「いいね」を通じて、たくさんの元気を日々いただいています。本当にありがとうございます。

生かされている事は幸せな事です

もし今、何かにストレスを感じている方がいらっしゃったら、そのストレスの原因となる事柄の語尾に、「今、生きているからこそ、そう感じ取れる」と付け加えてみてください。少しだけでも、気持ちが楽になるかもしれません。

そして、年末年始が近づき、本格的な寒さを感じる季節になりました。読んで下さっている皆さんには大動脈解離の発症に気をつけて頂きたい。
特に40歳を越えてきた方には、予防策、実際に発症した場合の事を想定して正しい知識を得て頂きたいと思います。

大動脈解離について知ってください
知る事で救われる命があります。
4分の短い動画はコチラ↓

・大動脈解離の予防
1.寒さ、寒暖差に備えた生活習慣
2.高血圧の方は血圧管理
3.力を入れる仕事、作業がある人は冬は特に注意
4.バンドのボーカルでシャウトする人は、ウォーミングアップ、冬場の過度なシャウトは禁物。日々の体調管理に気をつけて!
5.突発的で強烈な痛み、異変を感じたら迷わず、すぐに救急車を呼ぶ

もし同じ、大動脈解離で悩まれておられる方、
私でお力になれる事があれば回答させて頂きます。コメントやメッセージ下さい。
この病気と共に一緒に生きていきましょう。

退院後の生活で書きたい事も沢山ありますが、
長くなりそうなのでまたの機会に!

最後になりますが、
これまで、そしてこれからも私と関わってくださるすべての皆様に、心から感謝申し上げます。

本当に、ありがとうございます!!

いただいたこの命の意味を胸に刻み、
人生をかけて、この命を全うしていきたいと思います。

大動脈解離と共に生きる!!

The Mayflowers
里山 理

「大動脈解離と共に生きる」
を最初から読む方はコチラ↓

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YouTubeチャンネルでフル視聴可能↓

サブスクリプションでの配信一覧はコチラ↓

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