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映画「恋するプリテンダー」感想. アメリカでRomCom復活の兆しをニュー・ヒロインと!
どうも。
今日もロマンティック・コメディのレビュー行きましょう。これです!
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この「Anyone But You」、これは昨年の暮れから今年にかけてアメリカではヒットしてて、僕も今年の2月にブラジルで見てるんですが、これが10日から日本でも「恋するプリテンダー」というタイトルで公開されると聞いて、レビューすることにしました。待ってたんですよね。
さて、これはどんな映画なのでしょうか。早速あらすじから見てみましょう。
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主人公はロー・スクールの学生ビー(シドニー・スウィーニー)がスターバックスで七転八倒するところから始まります。順番待ちでイライラして、コーヒーきたら自分の服にこぼして大慌て。
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そこをある男性に助けられます。彼はゴールドマンサックスに勤務するベン(グレン・パウエル)という青年。ちょっと一休みを彼の家でしていきます。ビーは一旦、彼の家を出ますが、心変わりして戻ろうとした瞬間、ビーはベンが彼女の悪口を友人のピートに言っているのを聞いて幻滅。その場を後にします。
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それから数ヶ月後、ビーの姉のハリーと、さっき少し話の出たピートの妹のクローディアが偶然なことに恋中でシドニーのビーチでレズビアン婚することになり
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ビーはベンを二人から紹介され、再会してしまいます。二人はバツの悪さを感じます。
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そしてシドニーについてみると、そこにはビーの両親、さらにビーの元カレのジョナサンがいましたが、これが彼女には不都合でした。両親はビーとジョナサンのよりを戻すのを期待していたからです。さらにビーは両親に黙ってロー・スクールを辞めてもいました。
さらにベンにとっては元カノのマーガレットが来ていました。マーガレットはまだベンに気のありそうなそぶりを見せていました。
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そこでビーはベンに提案して、お互いの不都合を乗り越えるため、ハリーの結婚式までの間、付き合ってるふりをするよう申し出て、ベンもそれを飲みます。
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最初は嫌そうにしていたビーでしたが、ドジでおっちょこちょいの彼女の失態をベンが微笑ましく彼女をフォローし続けていくうちに心がほだされ
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二人の距離は本当に近づいていき
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周囲も「お似合いだね」と感じるレベルにまで近づいていきますが・・・
・・・と、ここまでにしておきましょう。
これですね
アメリカでは久々のロマンティック・コメディとしてのヒット作となったのです!
興行収入にして2億から3億ドルの間くらい売れてます。メディアも結構、「サプライズ・ヒット」として驚いてます。これ、制作費は2500万ドルだったので10倍くらい儲かっちゃったんですよね。
ロマンティック・コメディとしては去年
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ジェニファー・ローレンスが大学生のセックスの手ほどきをするお姉さんを演じた「No Hard Feelings」が、これも「ロマンティック・コメディ、復活の兆し」みたいに言われる中ヒットしてましたが、これが1億ドルに届かないくらいの興収であったことも考えると、「恋のプリテンダー」、やはりかなりのヒットなんですよね。
これ批評的にはそんなに評価高くないんですよ。MetacriticでもRottentomatoesでも50点台だったし、僕もその判断は客観的に正しいと思います。
ただ、そうとはわかっていながらも、この映画、なんか愛おしく、後引きが心地よい映画だったんですよね。
その理由となっているのは、やはり
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やはり、主演のこの2人がフレッシュでケミストリーあったからですね。
とりわけ
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シドニー・スウィーニー!
彼女のハリウッド初主演映画、というのが効きましたね。僕も彼女のことはそれ以前からかなり気になっていて、何ヶ月も前から特集組もうかと考えていたくらいです。
彼女はですね、2021年くらいからテレビドラマの世界ではもうすでに熱かったんです!
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ブレイクのきっかけとなったのは、HBOのドラマ「ホワイト・ロータス」での、ハワイに旅行に来た女性実業家の過保護に育てられたぼんやりしたレズビアンの娘役でした。
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ただ「ホワイト・ロータス」が話題になる頃に、その以前から出ていた青春ドラマ「ユーフォリア」、ゼンデーヤが主演の問題多いやつですね、そこでキャシーという、かなりビッチな役を演じてて、演技のうまさが注目されます。この2つの役でエミー賞にWノミネートされて、それで一躍時の人になったんですよね。
そして昨年はローリング・ストーンズの「Angry」のMVでオープンカーの上でセクシーに踊る女の子を演じて、ティーン以外の層にも強くアピール。こうしたことが伏線にあった上での「恋するプリテンダー」だったのです。
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さらには今年、マーヴェルの「マダム・ウェブ」でもナードな役で出演してたり、さらに修道女もののサスペンス「Immaculate」で主演を務め、これもヒットしています。今、ホントに露出多くて押せ押せです。
今回のこのロマンティック・コメディは、このシドニーをなんとか主演級のスターとして一本立ちさせたい業界と、世間一般のティーン、ヤングアダルトのシンパシーが一体化された結果だと思います。そういう「ヒロイン物」としてはなんとも可愛らしいキュートな一作ですから。
あと、
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グレン・パウエルは「トップガン マーヴェリック」で一躍有名になったセクシーガイですよね。僕、正直、彼はロマンティック・コメディ、適正、あんまりないと思ったんですよね。表情が全体に硬いし、ロムコムに必要な機転のきいた演技ができないし。体がムキムキとセクシーでたくさん脱いでもいるので、女性のみならず、ゲイ方面でのアピールもかなり強かったとも実際に聞いてますけどね。まあ、結果、オーライで、シドニーとの相性はよかったかな。
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あと、監督務めたウィル・グラックという人、彼は2010年に、これ大好きだったな、エマ・ストーン、この写真見てもすごく初々しかった頃ですね、彼女初の主演作「Easy A」を手がけた人。このあとにジャスティン・ティンバーレイクとミラ・クニスの「ステイ・フレンズ」っていうまあまあなロムコム作って、その映画でフォスター・ザ・ピープルの「Pumped Up Kicks」使われて大ヒットにつながったりもしてます。ただ、それ以降が彼が求めるようなコメディが作れてなかったんですけど、今回これで久々のヒットとなりました。
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あとは、最近の映画で「バービー」でもそうだったんですけど、アレクサンドラ・シップが助演でいい演技してたのも僕にはポイント高かったです。
そして最後に小ネタなんですけど
この映画の劇中で何度も流れたおかげで、ナターシャ・ベディングフィールドの2004年、というか、これMTVのリアリティ・ショーの「ヒルズ」のオープニング曲として2000s半ばずっとヒットしてた曲なんですけど、これが再ヒットしてたりしましたね。見ればわかります。