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映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」感想 "らしさ"炸裂!マーヴェル関係なくても愛したい、アジアのスーパーヒーロー

どうも。

今日は映画評いきましょう。話題のこれです!

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はい。マーヴェル初のアジアのスーパーヒーロー、シャン・チーを描いた「シャン・チー/テン・リングスの伝説」。これのレビューをしましょう。

これ、やっぱりアメリカのスーパーヒーローでアジアものがなかっただけに、黒人にとっての「ブラック・パンサー」のような期待のされかたもしていたものですが、さて、どんな感じになったのでしょうか。

 あらすじから見てみましょう。

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ときは数千年前の中国。シュー・ウェンウーはミステリアスなパワーを持つ10個の腕輪「テン・リングス」を見つけ、このパワーで不死の人生を生きます。

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ときは1996年。ウェンウー(トニー・レオン)は、より強力な力を得ようと、山奥にある神秘の動物が住む地域「ターロー」に冒険にいきますが、そこの守護者をつとめていた女性イン・リー(ファラ・チャン)と一戦を交えますが、そのうちに恋に落ちてしまいます。

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ときはさらに流れ、現在のサンフランシスコ。ショーン(シム・リウ)はホテルの従業員として働いていました。そこには、知り合ってからかなり長い同じ中国系の陽気なアメリカ人の親友ケイティ(オークワフィーナ)の存在がありました。

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ふたりがサンフランシスコ名物の坂をバスで降っていると、あやしい強盗団に襲われます。ただ、そこでショーンはマーシャル・アーツを使って敵をなぎ倒しますが、敵の一番強いやつが猛烈に強く、バスの車体をぶったぎるなどの行動に出ます。

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ケイティはその行動をボーゼンとしてみています。そこには、これまで彼女が知らなかったショーンの姿があったからです。

 ショーンはケイティに自分の本当の正体を明かし、バスで自分を襲った集団の発言に導かれ、マカオに急遽飛びます。

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マカオでは、生き別れになっていた妹のシャーリン(メンガー・チャン)があやしげなナイトクラブの経営を行っていました。

 ショーンは本名をシャンチーといい、ウェンウーとイン・リーの息子でした。

 ウェンウーはターローを勘当されたイン・リーと結婚後、愛に生き、テン・リングスをはめない生活までしていましたが、シャンチーがまだ幼い頃にイン・リーが暗殺されてしまいます。これで気が気でなくなったウェンウーは犯罪集団を率い、シャンチーとシャーリンを、敵対するギャングと戦う戦士として育てるようになっていたのですが、シャンチーは14歳のときに「それは間違っている」と思い、家族を飛び出して行ったのでした。

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シャンチー、ケイティ、シャーリンの3人はウェンウーにつかまり閉じ込められていましたが、先に牢屋にいたイギリス人俳優トレヴァーん力を借りて脱走。母の故郷であるターローへと向かいます。

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そこで待っていたのはイン・リーの姉でターロー現在の守護者のイン・ナン(ミシェル・ヨー)。彼女はシャンチーたちを快く迎えました。そして、ウェンウーの犯罪集団と、シャンチー達の加わったターローとの戦争がはじまり・・。

・・と、ここまでにしておきましょう。

これですが

すっごくおもしろかったです。

なにがよかったか。

 いい意味で徹底してステレオタイプなんですよ!

それは3点あって

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ひとつはマーシャル・アーツですね。これが壮絶にスリリングで、かつ、体の動きが非常に美しい。中国。香港系のアクション映画に顕著な「戦ってるんだけど、見ていてうっとりするほどの美しさ」がここにもしっかり息づいています。戦闘シーンだけ見れば、MCUの中でも屈指の出来なのではないかとも思います。

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もうひとつは、動物・獣の類ですね。この創造性がすばらしい。さすがにドラゴンの国というか。この辺りのアイデアもすごく豊富で、しかもよくできてるんですよ。見ていて「ゲーム・オブ・スローンズ」思い出してしまいましたけどね。

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そして、親子の対決の話というのも、非常にアジアらしいんですよね。これは中国だけじゃなくて、韓国の映画、ドラマにも言えることなんですけど、家族の話が非常に多いのも、これまたすごくアジア的なんですよね。その良さもこの映画はうまく引き出していましたね。

 こうした、アピールすべきポイントの軸がぶれなかったために、ストーリーとしての新鮮味のなさだったり

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オークワフィーナとミッシェル・ヨーのふたりは、ここ最近の中国絡みの重要な映画、毎回のように出すぎだろというツッコミもそんなに気になりません(笑)。まあ、でも、中国系のハリウッドでの今後の発展考えれば、いつかは離れなくちゃいけないと思うんですけどね。やっぱ、ちょっと出すぎなんで。

 ちなみにこれ監督した人は

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このデスティン・クレットンというから驚きました。だって、この人、インディの人間ドラマ系の監督の人だったので。

この人の代表作といったら

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ブリー・ラーソンのインディでの出世作となった「ショートターム12」の監督だった人です。これなんて、問題児を集めた施設の中で子供たちと自分自身と戦うヒロインを描いたすごくシリアスな人間ドラマだったし

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一昨前の「Just Mercy」も、黒人の冤罪を訴えた法廷ドラマでしたからね。こういうイメージがあったから、今回、これが彼の監督と聞いてすごく意外だったんですけど、こういうエフェクトの類も器用に扱えるタイプの人だったんですね。そこに今回、彼本来のストーリーテラーとしての資質が隠し味的に生きてたんだなと思いましたね。

 いわばこの、3つのエイジアン・ステレオタイプと監督のストーリーテリング、これがシャンチーを生かしていたと言えるかと思います。

 ただ、これ、見て思ったんですけど

MCUとの関連で見る必然性もあまりない(笑)!

それくらい、存在としての独立感もきわだってます。細かいとこ聞けば「ドクター・ストレンジ」とか「アイアンマン」とつながっているようなんですけど、もともとそういう全体のこと、まったく僕は気にしないので(笑)、マーヴェルであろうがなかろうが、これは楽しみに観れるなと思いました。

 続編もやるようなんですが、これは是非見に行きたいと思います。


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