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ケニー・ロジャースを偲んで。 最新全米チャート(2020/03/28)
どうも。
今日はチャートはさっさと行きます。全米チャート。
SINGLES1(1)The Box/Roddy Ricci
2(4)Blinding Lights/The Weeknd
3(2)Don't Start Now/Dua Lipa
4(3)Life Is Good/Future feat Drake
5(5)Circles/Post Malone
6(7)Roxanne/Arizona Zervas
7(16)Adore You/Harry Styles
8(10)Intentions/Justin Bieber feat Quavo
9(15)Someone You Loved/Lewis Capaldi
10(14)Everything I Wanted/Billie Eilish
ロディ・リッチ、1位をキープですね。
トップ10入りも基本、返り咲きなので、あえて語ることないです。
では、アルバム、行きましょう。
ALBUMS
1(1)Eternal Atake/Lil Uzi Vert
2(4)My Turn/Lil Baby
3(3)YHLQMDLG/Bad Bunny
4(-)Heartbreak Weather/Niall Horan
5(2)Chilombo/Jhene Aiko
6(6)Please Excuse Me For Being Antisocial/Roddy Ricch
7(-)Heaven Or Hell/Don Toliver
8(7)Hollywood"s Bleeding/Post Malone
9(9)Changes/Justin Bieber
10(18)Frozen II/Soundtrack
リル・ウージ・ヴァート、2週目の1位です。
イギリスで初登場1位だった1Dのナイル、アメリカでも4位です。
7位初登場のドン・トリヴァーはジャックボーイズの一員でもあるラッパー、つまりトラヴィス・スコットの舎弟みたいな存在の人ですね。
では、今日は訃報を行きたいと思います。
ケニー・ロジャースが亡くなりました。先週末のことですけど、全米チャートのファンなら、すごくおなじみの人なので、今回ちょっとここでトリビュートしてみたいと思います。
この人の最大ヒットと言えば
1980年、全米シングル・チャートで1位になった「Lady」。これが一番有名です。
この人、イメージとしては「カントリーの大御所」なんですけど、この人の場合、厳密には「クロスオーバー・カントリーの大御所」です。実際、ヒットの割にコアなカントリー・マニアの評価、そんなに高くなく、「名盤選」みたいなところに入ってくる人ではないですからね。同じ時期に人気だったウイリー・ネルソンとかドリー・パートンに比べると、その差は割と大きいような気もします。
この人の場合、元はカントリーですけど、「他ジャンルと交わることによって真価を発揮するタイプ」で、その魅力で普通のカントリー・アーティストより一般にアピールしてきましたね。この「Lady」だって、曲提供したの、ライオネル・リッチーですしね。
それも、その筈、この人、60年代には
サイケデリック・ロックバンド、ファースト・エディションを率いて「Just Dropped In」と「Ruby,Dont Take Your Love To Town」の2曲の全米トップ10を出してますからね。まあ、この時期から曲がフォークっぽいというか、カントリー・テイストはあったんですけど、その当時から、その後の方向性を予見させるんものはあったんだなと思います。
とりわけ「just Dropped In」の方はかなり有名でして
1998年のカルト映画ですね、コーエン兄弟の「ビッグ・レボウスキー」。これに使われたことで知名度が上がっていたりもします。
ケニーはこのバンドを解散させた後、1970年代半ばからカントリー・シンガーに転向。その道で成功を収めますが
1978年に発表した、この「ザ・ギャンブラー」というアルバムで、カントリーのみならず、全米アルバム・チャートでも12位に上がるヒットを記録します。
この「She Believes In Me」という曲が全米トップ10に入るヒットとなります。このヒットがあった後に、ダメ押しで「Lady」だったわけです。
彼の人気は少なくとも80年代の前半までは一般的なものとして続きましたね。
1983年には、この2曲の全米トップ10、後者に至っては全米ナンバーワンの曲も生みます。「We've Got Tonight」はシーナ・イーストンとのデュエットで、これはボブ・シーガーのカバー。後者は「Island In The Stream」でドリー・パートンとのデュエット。曲を書いたのはビージーズのバリー・ギブと、ポップとのクロスオーバー路線でしたね。
そして、1985年には、USAフォー・アフリカの一人として「We Are The World」にも参加しています。1分手前、「We Can't Go On, Pretending Day by Day」のフレーズを歌っているのが彼です。
こんな風に活躍してましたけどね。僕が彼を最後に見たのを覚えているのは「アメリカン・アイドル」で、コンテスタントが彼の曲を歌う企画で、歌唱指導を行ってましたね。
改めてご冥福をお祈りします。