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最新全英チャート(21/10/29~11/04)
どうも。
いやあ、大変なことになってしまいましたね。アメリカはテキサス州ヒューストンで行われていたトラヴィス・スコット主催の「アストロワールド・フェスティバル」で将棋倒が起こってしまい、8人の観客が亡くなってしまいました。せっかくパンデミックも治まってようやくコンサート事業でできるようになった矢先にこういう事故が起こってしまうとは。本当に、待ちに待った末にこういうことが起こってしまうんですから、音楽ファンとしてはやるせないです。亡くなった方々のご冥福を祈るとともに、こういうことが起こらぬよう、今後の糧にしていただきたいです。
では、全英チャート、いきましょう。
SINGLES
1(1)Easy On Me/Adele
2(3)Shivers/Ed Sheeran
3(9)Bad Habits/Ed Sheeran
4(-)Overpass Graffiti/Ed Sheeran
5(2)Cold Heart/Elton John& Dua Lipa
6(4)Love Nwantiti/Ckay
7(5)Heat Waves/Glass Animals
8(6)Obsessed With You/Central Cee
9(8)Out Out/Joel Corry feat Charlie XCX
10(12)Meet Me At Our Spot/Anxiety(Willow & Tyler Cole)
さすがに今週はエド・シーラン祭りになってますね。
10位にウィロウ・スミスと、彼女の彼氏のタイラー・コリンズによるエモ・ロック「Meet Me At Our Spot」が入ってきました。これ、去年の曲なんですけど、アメリカでもそうなんですけど、遅れてヒットしてるんですよね。あと、ウィロウがエモ・アイコンになりつつあります。
では、アルバムにいきましょう。
ALBUM
1(-)=/Ed Sheeran
2(-)Acoustic Hymns Vol.1/Richard Ashcroft
3(1)The Lockdown Sessions/Elton John
4(5)Music Of The Spheres/Coldplay
5(Re)Spice/Spice Girls
6(-)I Don't Live Here Anymore/The War On Drugs
7(6)25/Adele
8(8)Sour/Olivia Rodrigo
9(10)Certified Lover Boy/Drake
10(12)Seventeen Going Under/Sam Fender
初登場で1位はエド・シーラン。聞いてみましょう。
シングルでも4位に入った「Overpass Graffiti」ですね。今回のアルバムなんですけど、なんか、いろんなニーズに答えすぎてるのか、かなり一貫性に欠ける感じでしたね。コールドプレイの新作ほど曲に媚びは感じはしなかったものの、もう少しアルバムの芯をちゃんとしたものを作ってもいい気はしましたね。方々でいい顔しようとしすぎるのかなという印象を持ちました。
2位初登場リチャード・アシュクロフト。聞いてみましょう。
これはヴァーヴ、そしてソロの彼の代表曲はアコースティックでセルフカバーした作品なんですけど、こういうの出すと、彼、強いですね。さすがは「ザ・ヴォーカリスト!」なので。声の厚みと響きが素晴らしいんですよね、彼。ブリットポップの時代のシンガーでも、僕が生で聴いた中では圧倒的に一番うまいシンガーでしたからね。
5位はスパイス・ガールズのデビュー作の再発盤ですね。
6位はウォー・オン・ドラッグス。これも聞いてみましょう。
これで2作連続での全英トップ10入りです。
今回のアルバム、評判いいですね。僕はこの人たち、いいんだけど、なんかダイア・ストレイツとかクリス・レアみたいな、エイティーズのイギリスのアダルト・コンテンポラリー思い出して、そこがちょっとひっかり続けていたんですけど、今回、キラーズのここ2作を手がけているショーン・エヴェレットがプロデュースに加わってて、アレンジにかなり今っぽさが現れるようになっていい意味でレトロ色が後退してますね。今の進行形のインディロックとして聴けますね。