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ショーン“ディディ“コムズ逮捕の内容のあまりの悪さと、思い出したあれこれ

どうも。

ディディこと、ショーン・コムズ、捕まりましたね。僕が最初に知った時はショーン・パフィ・コムズ、それからパフ・ダディ、Pディディ、ディディと名前もコロコロ変わってましたけどね。

いや〜、しかしまあ、今回、ニューヨークの裁判所から命じられた逮捕の内容が、まあ、これ、ひどすぎですね。

ざっと言っていきますね。これ、僕が誇張したわけでないことを証明するために

このBBCの報道の箇条書きにしたものを訳したものをここに書きます。

2023年12月  長年の恋人キャシーからの訴え

ここから始まったと言っても過言ではありません。キャシーという、00年代の半ばから後半にそこそこ人気のあったR&Bシンガー、彼女がディディの長年の恋人だったわけですが、パワハラを利用して恋愛関係の強要を行い、暴力も日常的に古い続け、目の周りの黒いアザや出血、打撲などのけがを何度も負ってきた。

そしてパーティとなるとドラッグの勢いに任せて1日中女性たちとセックスに興じていた。目撃者も多数いるとのこと。

2023年11〜12月 複数の女性から婦女暴行罪での訴え

続いて、ディディは昔のことで複数の女性から訴えられます。一人の女性は1991年、まだ大学生だったディディから、もう一人の男性と性行為を強要されたと主張。さらに別の女性は大学生の頃にディディからドラッグに酔わされレイプされ、その模様をディディに録画され彼女の承諾なしに流出されたと主張。もう一人の女性は30年以上前にディディがもう一人の男性と彼女をレイプしたと訴えました。

2023年12月 犯罪被害等時に未成年だった女性からも訴え

今度はジェーン・ドウ(仮名)という女性が、17歳だった2003年に、ドラッグを飲まされた上に性的人身売買されディディとバッドボーイ・レコードの元社長のハーヴ・ピエール、さらにもう一人の男性から集団レイプを受けたとのこと。彼女はこの時、全身の痛みに耐えかねてどうやって家にたどり着いたかも覚えていないほどだと言います。

2024年2月  男性プロデューサーからの訴え

今度は男性に訴えられます。2023年のアルバム「The Love Album」で9曲をプロデュースしたロドニー・ジョーンズJrがディディから望んでいない売春婦を買うよう強要され、性的な集団行為への参加を無理やり求められたと裁判所に訴えました。

2024年3月25日  ディディの邸宅に家宅捜査

これはBBCのリストにはなかったんですが、これが重要、というか、これが逮捕につながったものです。この日、ディディのロサンゼルスとマイアミの邸宅が家宅捜査にあい、警察の特別部隊SWATが捜査する衝撃の展開になりました。

ここで疑われたのがヒューマン・トラフィッキング、いわゆる人身売買疑惑です。ディディが若い女性たちを囲って、クライアントを相手にして彼女たちの売春を斡旋していたのではないかとの嫌疑に基づいた捜査だったわけです。

 ディディは否認をここでも続けますが

2024年5月17日  キャシーへの暴行ビデオが流出

これで非常にまずい立場に追い込まれるようになります。この日、ディディがキャシーに暴力を振るっていたことを証明するホテルの監視カメラの映像が一般公開され

これはちょっと非常に微妙な内容なのでYouTubeで見ていただきたいのですが、滞在中のホテルの通路にいたキャシーにたいし、前貼りのタオル一丁の裸で出てきたディディがキャシーの髪をつかんで床に倒し、2度蹴った後、さらにキャシーの髪をつかんで自室に戻るというものです。

これまであらゆる訴えを否定してきたディディでしたが、これはさすがに嘘だとは言えず、ただ謝罪をしていただけでしたね。

2024年5月21日 元モデルから訴えられる

続いて元モデルのクリスタル・マッキニーから2003年に薬を飲まされ、オーラル・セックスを強要されたと訴えられます。

さらにその2日後、1990年代にファッションの学校の生徒だった女性が1995〜2000年にかけて4度にわたってレイプ行為を受けたと訴えられます。この女性は1994年にディディと出会ってすぐに恋仲にはなったのですが、その後は彼の暴力的な性的強要に振り回されていたとのこと。そのうちの1回はエクスタシーを服用させてのセックス強要だったと言います。


2024年7月 元ポルノ女優からの訴え

 続いて元ポルノ女優のアドリア・イングリッシュから、2004年から09年にかけて性的人身売買のイベントに何度も駆り出され、そこにはスターがいっぱいいたとの暴露をされます。

2024年9月10日 性的被害を受けた「男性」の裁判を欠席

この日にデリック・リー・カルデロ・スミスというミシガン州の囚人から、1997年のデトロイトでのパーティでディディから薬を飲まされ犯されたとの訴えの裁判が行われましたがディディが公判を欠席。

これでディディに10万ドルの損害賠償の支払い判決を出されてしまいます。

2024年9月11日 ガールズ・グループのヴォーカルからの訴え

ガールズ・グループ、ダニティ・ケインのドーン・リチャーズの訴え。彼女はディディから胸を触られたり、言葉の暴力を度々浴びせられたり、不当な長時間労働を強いられたりしたとのこと。

2024年9月16日 ディディ逮捕、17日起訴状公開

ディディは16日に逮捕、17日にニューヨーク地裁から、検察が地裁に起こした起訴状の内容が発表になりました。

起訴の内容は3つで、「性的人身売買」「ラケッティアリング(違法行為による不正商売)」「売春斡旋」。また、誘拐や強制労働、贈収賄などの疑いもあるとのこと。

検察はディディを犯罪集団のリーダーと見なし、彼が女性に対して暴力的な威嚇を行い、男娼と共にドラッグまみれの乱行パーティに参加させていたと判断。また、これらのパーティは極めて組織化されたものだったとのことです。

ディディはホテルのスイートを予約し、セックスワーカーを招き、ドラッグを満載にさせ、参加者に対しセックスに対して従順であることを強要したとのこと。またスタッフが被害者のための旅行をアレンジし、パーティからか回復させるための期間を与えてた・・・証拠隠滅ってやつですかね・・。

もし、これが有罪となった場合、ディディは実刑15年から終身刑になるとのこと。

・・・ということなんですけどねえ・・・。

まあ、この人に関してはねえ・・・。彼、僕と同い年なんですよね。最初は印象良かったんですよ。

メアリーJブライジの1992年の最初のヒットのこれとかね。この時は、R&Bにこってりしたソウル・テイストとヒップホップのストリート感覚入れてて、いいセンスだなとか思って。それこそマライアとかホイットニーとかボーイズIIメンに薄口な刺激の弱さを感じていた僕にとっては刺激的で。この辺りからR&B/ヒップホップを本格的に聴き始めたものです。だから入り口でもあったんですよねえ。

で、確か彼女の2枚目のアルバムの時だったか、その頃に、あれ日本の雑誌だと思うんですけど、メアリーの口から「パフィが私を殺そうとした」との証言があったきがするんですよ。ちょっと出展元が見つからないので真偽は問わないでほしいんですけど、なんか日本語でそれを読んだ記憶はしっかりとあってですね。その時に初めて彼を「ちょっと怖い奴なのかも」との認知が始まりました。

で、1995年に2Pacと、ディディの秘蔵っ子だったのトーリアスBIG、ビギーによる東西対決が始まるわけです。今となっては大好きなんですけど、当時、パックに関しての情報が「問題児」との妙な偏りがあったせいで、最初ビギーだったんですよね、僕。東西対決も詳しい情報まではまだあの当時、日本での人気も一般的には全然なかったと言っても過言ではなかったし、そこまで詳しく入ってこなかったんですよね。

で、1996年9月にパックが暗殺された時から、「裏にディディがいるんじゃないか」という声はあがっていて、それが翌97年3月のビギーの死にもつながって。

で、僕がどっちらけたのはこれですよ。

パフ・ダディ、自らラッパー・デビューですよ。

「ビギーの喪も開けていないうちから何がラッパー・デビューだ。しかも、何だそのごみみたいなラップ・スキルは??」と呆れたんですけど、これが97年の夏に大ヒットしちゃったわけですよ。しかもヒップホップのプロテスト・ソングの古典、グランドマスター・フラッシュの「The Message」をズタボロにしてですよ。

「結局、ビギーはこの男にとってのステップアップのための踏み台かよ。こんな冗談みたいなラップ、受け入れられるってどういうこと?」と思って憤慨したんですよね。

で、さらに

ビギー追悼・・・というより、金儲け魂胆しか感じない、ものすごく気の抜けたこんな曲出して。しかも、僕みたいなエイティーズ体験者にとって、ポリスの名曲「Every Breath You Take」を・・もう陵辱って言っていいくらいに酷い曲にして・・・。

・・で今だから言いますけど、この男がラッパーとして売れるような状況が嫌で、2年ほどヒップホップ聞くの、やめました。これ、本当の話です。

 本当にビギーのこと思いやるんだったら、しばらくそれで金儲けなんてしようとしないで黙ってろ。そう思ってましたからね。本当の友情だったら、ほとぼり冷めるの待つと思いましたからね。

・・・ということもあり、これ以降、彼のことはずっといい印象なかったし、どこまで真相がどうかわからないんですが、パックとビギーの死に無関係ではないだろうなとは今も思ってます。

 ただ、どうなるんでしょうね。売春パーティに参加したクライアント。次はこれが狙われるんじゃないか説が上がっているんですけど、ここで誰が果たして足をすくわれるか。そう考えるとこれ、業界全体を新刊とさせるものでもあるんですよね。























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