アークティック・モンキーズが史上最大クラスの2位!最新全英チャート(22/10/21~10/27)
どうも。
では全英チャート、行きましょう。
SINGLES
1(-)Anti-Hero/Taylor Swift
2(1)Unholy/Sam Smith & Kim Petras
3(-)Lavender Haze/Taylor Swift
4(-)Snow On The Beach/Tayllor Swift
5(2)Im Good(Blue)/David Guetta feat Bebe Rexha
6(3)Forget Me/Lewis Capaldi
7(7)Hide&Seek/Stormzy
8(9)Miss You/Oliver Tree&Robin Schulz
9(4)I Aint Worried/One Republic
10(6)Psycho/Anne Marie & Aitch
テイラーが3曲入りましたね。
全米チャートにとっておきます。
でが、アルバムに行きます。
ALBUMS
1(-)Midnights/Taylor Swift
2(-)The Car/Arctic Monkeys
3(-)Hugo/Loyle Carner
4(-)Direction Of The Heart/Simple Minds
5(-)Impossible Princess/Kylie Minogue
6(4)=/Ed Sheeran
7(1)Being Funny In Foreign Language/The 1975
8(5)Harry's House/Harry Styles
9(7)The Highlites/The Weeknd
10(8)AM/Arctic Monkeys
ということでテイラーが1位です。全米で話します。
初登場で2位はアークティック・モンキーズ。聞いてみましょう。
アークティックのこのアルバム、こないだ大絶賛したばかりですけど、本当にかっこいいですよね。バンドとしての成熟と、これまで他のバンドでは聞かれたことのなかったオリジナリティ、アルバムとしてのトータルの完成度。これがいずれも高い純度でバランスが取れてる。こういうアルバムってなかなかないと思うんですよね。
これ、相手が強く2位で、これまでのデビューからの連続初登場1位がとぎれてしまいましたが、そういうことを本人たちが気にしてないのは発売日を動かさなかったことでも明らかです。ただ2位とはいえ、今年のイギリスにおける1週目のアルバムセールス、ハリー、テイラー、アークティックの順のようです。いかに未曾有のハイレベルの1位争いだったのかがわかります。
そして来週の土曜日、僕はそんなアークティックのライブをサンパウロでみる予定です。プリマヴェーラ・サウンドのヘッドライナーです。
3位初登場はロイル・カーナー。聞いてみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=ZsmjLWopz1o
UKのラッパーでも、屈指の実力派のロイル・カーナー。ソウルフルかつジャジーに抑えたトラックに、ブリティッシュ・アクセントの固い口調を最大限にいかしたクールなラップの組み合わせはいつ聴いてもかっこいい。
4位初登場は大ベテランのシンプル・マインズ。昨年からデュラン・デュラン、ティアーズ・フォー・フィアーズ、ソフト・セルときてシンプル・マインズ。ニュー・ウェイヴ時代の寵児、いまだ健在です。
5位、これは再登場ですね。カイリー・ミノーグの97年のアルバムの再発です。
そしてもう1曲行きます。非常に惜しかった!11位初登場のこの人たちを。
今回、アークティックの2位以上に悔しかったのがドライ・クリーニングのアルバム「Stumpwork」の11位ですね。僕には。こっちこそ「なぜリリース、ずらさなかった!」と言いたいですね。せっかく去年、たしか4位だったはずですけどデビュー作で記録して、それからわずか1年半でのセカンド。もう、バンドとしては急成長をとげ、僕も含めレビューも絶賛続きだったのに、協力リリース・ラッシュの週に出て、結果11位。知らない人がみたらパワーダウンしたみたいに見えちゃうじゃないですか。
ファーストは、もう王道ポストパンクな感じのサウンドに、ミステリアスな美女フローレンス・ショウによる、退廃的なくわえ煙草が最高に似合う、セクシーな低い声によるポエトリー・リーディングが異彩を放つ感じでしたが、今回もその良さを生かしながらもサウンドの多彩化、楽曲そのものの完成度の飛躍的な進化で一気に二皮も、三皮も剥けましたね。これなんかもルー・リードの「ワイルドサイドを歩け」的な、タメの効いた重低音を背景にしたクール・ジャズの趣の曲で変わったことを印象付けたんですけど、とりわけギタリストのプレーぶりが変わりましたね。アコースティックから、ダンサブルなカッティングでメロディックに切り込むジョニー・マーのようなプレイが目立ちますね。そこに乗るフローレンスの声もいい意味で型にはまらなくない、余裕のある適当さがサウンドを動きのあるものにしてますね。前作は潜在能力のポテンシャルだけで全曲押し切ろうとするややもすると一本調子な感じもしたんですけど、今回はもうバンドのイメージだけに頼らず、1曲1曲の楽曲で勝負できるバンドに成長したと思います。
ぶっちゃけ、アークティックとドライ・クリーニングの今回の2枚は僕の今年の年間ベスト・アルバムのトップ10候補には間違いなくなると思います。
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