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熟年女優の話題作連発!女優たちに勇気

どうも。

ここのところ

「Everything Everywhere All At Once」「Good Luck To You Leo Grande」とレビューしてきましたけど、おわかりだと思いますけど、主演のミシェル・ヨー60歳、エマ・トンプソン63歳と、ベテラン女優の主演作できました。

これ、どうやら今年の映画界のひとつの波のようです。もうひとつ、そうした作品が話題になんですよね。それが

この「Mrs.Harris Goes To Paris」という映画。

これは1950年代の、ファッションに魅せられた夫に先立たれたロンドンの女性の物語。50代、60代の、この当時としてはもう女性に出世の可能性が薄いと思われていた時代に、ファッションへの愛からパリに旅立つ、という話。これ、すごく評判のいい映画で、僕個人としても今一番見たい映画です。

主演のレスリー・マンヴィルは、イギリスではもう誰もが認める実力派女優です。マイク・リーの映画にでてた印象が僕にはありますけど、ポール・トーマス・アンダーソンの「ファントム・スレッド」でダニエル・デイ・ルイスを支える、お姉さんだったかな、あれ、ビジネス・パートナーを務めるキレものの役で、オスカーの助演女優賞にもノミネートされてましたね。彼女も66歳ですよ。

こういうのが、相次いでるんですよね、今。

あと、映画じゃなくて、テレビなんですけど

HBOの「White Lotus」というドラマ。これの第2シーズンが秋からはじまるんですけど、ここですごく話題を呼んでるのが、このジェニファー・クーリッジ。この人はコメディ見てる人なら、もうおなじみのキャラクターなんですけど、基本、「あたしサイコー」「自分が一番セクシー!」と一方的に思ってる自信満々のキャラクターやらせたらこの世で一番うまいひとです(笑)。

最新のインタビューでも「アメリカン・パイのシリーズでて、アタシ、200人以上の男と寝たの」っていう、どこまで本当なんだか嘘なんだかわからない、演技のキャラそのまんまの面白発言してましたけど、彼女も62歳なんですよね。

 いやあ、でも、こういう還暦過ぎた女優さんがのびのび元気で、しかも若々しいの、すごくいいことだなと。だって、その昔は

ベティ・デイヴィスやジョーン・クローフォードみたいな歴史に残る大女優でも、それこそ今、上にあげた女優さんたちと同じ年頃の頃に「なにがジェーンに起こったか」みたいな、いかにも「老婆」な感じの役、やってたわけですからね。これはこれで名演かとは思うんですけど、ある意味ステレオタイプ化してネガティヴな印象を持たれることもあったかと思うんです。

それが


やっぱ、メリル・ストリープが主演女優を継続しつづけることでこじあけたものって、すごく大きかったのかな、と思いますね。彼女が切り開いた道を後続で歩む人たちが増えている気がします。

僕としては

イザベル・ユペールとかアネット・ベニングあたりから、主演での話題作聞きたいところですね。現在進行形で、それを出し続けてる人だと思ってるので。

こういう人たちでてくると、映画の物語自体のレンジも増えて、そこでも活性化されると思うんですよね。



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