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マニックス初登場1位に20位圏外に傑作も ! 最新全英チャート(21/09/03~09/09)

どうも。

連載展開中につき、記事を組めないのでこの冒頭だけで言わさせてください。

とにかく小山田圭吾氏に関してはホッとしました。

僕が7、8週間前に、騒動の渦中に書いた推測とほぼ同じような真相をご本人が明かしてくれたことでかなり疑念が晴れたと僕は踏んでいます。あとは、まとめサイトの悪意ある操作を鵜呑みに信じて報道したメディアのしかるべき対応と、ロッキンオン・ジャパン山崎氏の見解を待ちたいと思います。

では、全英チャート、行きましょう。

SINGLES
1(-)Shivers/Ed Sheeran

2(2)Girls Want Girls/Drake feat LIl Baby
3(1)
Bad Habits/Ed Sheeran
4(11)Cold Heart/Elton John& Dua Lipa
5(-)Obsessed With You/Central Cee
6(3)
Fair Trade/Drake feat Wonderful
7(7)Out Out/Joel Corry feat Charlie XCX
8(10)
Heat Waves/Glass Animals
9(8)
Industry Baby/Lil Nas X feat Jack Harlow
10(4)
Stay/Kid Laroi feat Justin Bieber

エド・シーランを蹴落としたのはエド・シーラン自身でした。・・・まあ、この「どうってことない感」はいつまで受け入れられるのかな、って感じですけどね(苦笑)。

今週初登場多くてですね

4位にはエルトン御大が来月リリースするセッション・アルバムからのシングル、デュア・リパとのデュエットになります「Cold Heart」が入ってきてます。「ロケットマン」のセルフ・サンプリングをやってますね。

5位には、イギリス国内での注目度上がってますね。ラッパー、セントラル・シーのニュー・シングルが初登場してます。

では、アルバムにいきましょう。

ALBUM
1(-)The Ultra Vivid Lament/Manic Street Preachers
2(-)What The Future Holds/Steps
3(1)
Certified Lover Boy/Drake
4(-)Dark Matters/Stranglers
5(-)Back In Love Cities/Vaccines
6(2)
Senjutsu/Iron Maiden
7(6)
Sour/Olivia Rodrigo
8(Re)Metallica/Metallica
9(10)
We're All Alone In This Together/Dave
10(-)Star-Crossed/Kacey Musgraves

初登場1位はマニック・ストリート・プリーチャーズ。聞いてみましょう。

これ、すごく意外なんですけど、マニックス、23年ぶりの1位なんですって!いつも上位に入ってるからナンバーワンなんていつでもとってるだろうと思っていたら。その間、最高位2位のアルバムが4枚、3位が2枚と、もう少しのところで手が届いてなかったんですね。

今回のアルバム、まだ全体的に聞けてないんですけど、この曲はジュリア・カミングと言ってサンフラワー・ビーンのヴォーカルの人ですね。いいバンドですよ。

マニックスも、fromワーストtoベスト、そのうちやりたいですね。

2位はアイドルといっても20年前のアイドルですがステップス。4位にはなんとストラングラーズですよ。38年ぶりのトップ10入り。ごめんなさい。今日、紹介したいものが多すぎなので割愛します。

5位初登場はヴァクシーンズ。聞いてみましょう。

アルバムとしては3年ぶりですね。今、彼らほど、時代に合致する名前ないですね。「ワクチン」ですから。YouTubeで検索してもファイザーとかアストラゼネカ出てきますからね(笑)。

 メロディは相変わらずでいいんですけど、もう少しバンド・サウンドとしてのキレ欲しかったかな。

あと8位は30周年でメタリカのブラック・アルバムが再登場。10位にはケイシー・マスグレイヴス。全米の方で紹介します。

 さて、個人的にはですね、今週は20位台にものすごくお勧めしたいものがあるんですよ。まず21位のこれを聞いてください。

はい。オーストラリアのロックンロール・バンド、アミル&ザ・スニッファーズのセカンド・アルバム「Comfort To Me」ですね。

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これなんですけど、もう、すっごいかっこいいロックンロール・アルバムです!

ヴォーカルのエイミー・テイラーがはきすてるような、ラップとも歌とも言えないヴォーカルと、モーターヘッドみたいなエッジの強い荒くれのロックンロールとのケミストリーが絶妙ですね。しかも、曲のコンパクトのまとめかたと、メロディ歌わないのに妙にフックのあるエイミーのテンポ良い声との組み合わせにケミストリーありますね。

 エイミーはいろんなバンドのゲストに引っ張りだこでそれで知名度あげてたところもあるんですけど、本国オーストラリアでは2位まで上がってきてますよ。

続いて23位、こちらも聞いてください。

はい。こちらはLOWといって、アメリカはミネソタ州のダルースという中規模都市に住む中年夫婦

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この2人なんですけどね。彼らの、これが13枚目のアルバムなんですけど、これが今、大絶賛受けてますね。このアルバム

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この「Hey What」というアルバムですね。これが今、何見ても大絶賛状態です。

僕は彼らは実は20年くらい前から知っててライブも見に行ってたりもするんですけど、「サッドコア」っていうシンガーソングライター的なムーヴメントから出てきてるんですけど、そのときから曲と、奥さんのミミ・パーカーのアルトの美声は好きだったんですけど、いかんせん地味で出世欲もなさそうだから埋もれるかなあ・・と思っていたら、今や50前後でキャリア・ピークでアメリカのインディで最も先鋭的なアーティストになってますね。

 この人たちは才能をすごくいろんな人に買われてて、僕が聞いてた頃もスティーヴ・アルビニのプロデュースだったし、その後もデイヴ・フリッドマン、ウィルコのジェフ・トゥウィーディーとそうそうたる人たちのプロデュースを受けてて、その都度、シューゲイザーっぽかったり、ルーツロックっぽい作品とかを出してて、実はイギリスだとここ5作、全部トップ50入りしてるくらいコアな人気あったんですね。

 で、ここ3作を、Bon Iverの近作とかチャーリーXCXの共作者であるBJバートンという人と組んでいて、エレクトロとシューゲイズまぜたみたいなすごい実験的なサウンドになってまして、2018年の「Double Negative」というアルバムがかなり絶賛されてて。今回僕が聞こうと思ったのはそれをしったからなんですけど、それで聞いてみたら、もう、「シューゲイズ聖歌」みたいな、すごい荘厳な世界になってて。グリッチノイズとフィードバック・ノイズが吹き荒れるリズムのない音を背景に、きわめて美しいメロディが流れる、ここでしか聞けない世界が展開されます。

 ちょっとこれ、僕、びっくりして、今、彼らの過去作を遡って聴いている状態です。サブスクにプレイリストあるので、興味ある方は是非トライしてみてください。


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