
最新全米映画興行成績(2019/12/13-12/15)
どうも。
アンナ・カリーナが亡くなってしまいましたね。ジャン・リュック・ゴダールの初期の映画では欠かせない、60sを代表する美女でした。この頃のゴダール映画って、色彩を始めとしたアート感覚が本当に優れていて、その中でゴダールがとことん愛したアンナがとにかく瑞々しくキュートな存在でした。
この「女は女である」が僕は一番好きですね。とにかく、赤と青と白がひときわ冴える中でのアンナは永遠に美しいです。改めてご冥福をお祈りします。
では、全米映画興行成績、行きましょう。
1(-)Jumanji The Next Level
2(1)Frozen 2
3(2)Knives Out
4(-)Richard Jewell
5(-)Black Christmas
6(3)Ford V Ferrari
7(4)A Beautiful Day In The Neighbourhood
8(5)Queen & Slim
9(6)Dark Waters
10(7)21 Bridges
初登場で1位は「ジュマンジ」の第2弾ですね。2年前の前作も同じく年末でした。
今回はどうやら、この4人に乗り移るキャラクターが多少違うようで、ダニー・デヴィートなどが出演しているようです。前作がウケたこともあり、工業は6000万ドルとなかなかの数字です。
ただ、評判は前作からは少し落ちてます。Metacriticで58点、Rottentomatoesで66点。
4位初登場は「リチャード・ジュェル」。これは1996年のアトランティック・オリンピックの際に、爆弾テロを防いだことで英雄視された男が、FBIの誤った操作で爆弾犯に仕立て上げられる混乱を描いたクリント・イーストウッド監督最新作です。
この映画はちょっと物議を醸してまして。それはアトランタの新聞の女性記者がFBIの捜査官にセックスと引き換えに特ダネを得るという、事実確認が一切できない(女性記者はすでに他界で新聞社は事実無根と反論)ことを描いていまして、訴訟も辞さない状況になっています。
これ、恐ろしいことに、facebookなんかを見てると、「主人公が味わった苦痛に比べたら、ヒーローを貶めた女にはこれくらいなんてことはない」という、あからさまなトランプ・サポーター的なセクシストの書き込みが結構あって、なんかかの国でのイーストウッド・ファンのタイプが改めて浮かび上がったような感じがしましたけどね。「ヒーローに楯突くと・・・」みたいなとこの下りとかね。最近、この路線、結構僕もうんざりしてるんで(苦笑)。ただでさえ、昔から苦手だというのに。イーストウッド自身が、女癖、非常に悪名高い人でもありますしね。
映画の評判は、いっときオスカー候補でもあったので、悪くないです。Metacriticで69点、Rottentomatoesで73点。主人公の母親役のキャシー・ベイツが助演女優賞争いに一応加わっています。
初登場5位は「Black Christmas」。これはクリスマスを題材にした、なんとスプラッター・ホラーで、2006年の同名映画のリメイクだそうです。
評判は芳しくありません。Metacriticで49点、Rottentomatoesで44点。
さて来週ですが、言うまでもなく、これ一色になるでしょう。「スター・ウォーズ」のエピソード9、「The Rise Of Skywalker」。これのトレイラーでシメましょう。もう、間違いなく大混雑でしょう。僕もおそらくクリスマスの後にゆっくり子どもたちと見ることになると思います。