連載 Spotifyグローバル・チャート攻略法(2) ザ・ネイバーフッドって誰?突如思い出された2010年代の埋もれたロック系の曲
どうも。
昨日からはじめた連載、Spotifyグローバル・チャート攻略法。今日はその大2回です。
まず今回は、この曲から聴いてもらいましょうか。
はい。これは「Sweater Weather」といいまして、2013年にビルボードのシングル・チャートで14位まで上がったヒット曲です。歌ってるバンドはザ・ネイバーフッド。
これちょっとなつかしいんですよね。この曲、サンパウロのロック系のラジオ局でも当時よく流れてたんですよ。その縁もあって、いつだったかのロラパルーザにきたとき、市内の小さいライブハウスで単独もやってなんか盛り上がったみたいな話も聞いてます。
ただ、言葉は悪いですけど、この曲の一発屋の印象は否めず、その後は鳴かず飛ばずで、今は活動休止となっています。
え?「なんで、この曲を?」ですって?それは
この曲が10/12付のSpotifyグローバル・チャート20位の曲だからです!
これ、びっくりしません?だって、9年前の一発屋ヒットのアーティストの曲が今、20位、しかも自己最高位として記録してるんですから!
これ、本当に思わぬ大ヒットでして、このバンド、これ1曲だけで、ものすごい稼ぎのはずなんですよね。この曲ですね、Spotifyの中で17億2900万回再生されてるんですよ!すごいですよね、これ1曲だけで、日本円にして6〜7億円くらいは稼いでるわけですから。
これをなにが支えたのかといえばtik tokなんですよね。
こういう風な使われ方をしているんですが、なんと180万個も、この曲をもとにして動画が作られたんですよね。もう曲の方が一人歩きして伝説とかしてしまったわけなんです。
結果的にこれ、2010年代でもっとも知られたロックの曲のうちの一つになってますよね。
で、これで興味を持たれたのか、ザ・ネイバーフッド、
現在、他の2曲もグローバル・チャート200位入りしてるんです!
この「Daddys Issues」という曲が164位。これも8億9300万回再生。これも2〜3億円くらいは儲けてそう。
そしてこの「Softcore」が192位。これも3億7000万回再生。
さっき活動休止といいましたけど、彼ら今頃億万長者ですよ。すごいですよねえ。だって、これまで全米最高位がセカンド・アルバムが記録した13位なんですよね。そんなバンドが、今億単位でガバガバもうけてるわけですからね。
あと、今、この人もすごいですね。
トム・オデル!
この人は2013年にイギリスからイケメン・シンガーソングライターとして田ビューしたんですけど
この2013年のデビュー・ヒット「Another Love」。これが最新のグローバル・チャートで15位なんですよ!
この曲もSpotifyでの再生数が11億回再生!彼もすごく儲けてるはずなんです。これも、さっきのネイバーフッドほどではないですが、tik tokで32万回再生なんですよね
そして、シガレッツ・アフター・セックス。
彼らが2016年に出したデビュー・アルバムに入って「Apocalypse」。これがSpotifyの最新のデイリーで90位。これも4億9600万回再生。
そして、これもですよね。ガール・イン・レッドの2019年の曲「We Fell In Love In October」。これが最新のSpotifyデイリーで92位。これも5億2000万再生を記録しています。
すごいですよね。一体、どうなっているんだか!
しかもロックだけなんですよね、こういう発掘のされ方をされる曲が。なんで、こんなことが次々と起こるのか。本当に不思議なものです。
しかも、これだけじゃないんですよね。
55位にランクのこの曲は2016年の曲。
68位のこの曲も2016年の曲。
145位のこの、エイミー・ワインハウスと比較されたこのパロマ・フェイスのこれも2014年の曲。
177位のロード・ヒューロンのこの曲もですね。2015年の曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=PVjiKRfKpPI
あと、2013年に当時大ヒットしたこの3曲も、200位以内でロングセラーになってます。冒頭のネイバーフッドの「Sweater Weather」も2013年。昨日紹介したアークティック・モンキーズのアルバム「AM」も2013年。なにか理由があるのかもしれません。
まあ、僕としてはですね、もっとこういう過去曲じゃなくて、最新のいい曲をロックからもっと拾って欲しくはあるんですけど、でも、こうやって、多くのメディアが見つけ損なった曲がこうやって後から評価されることが相次ぐというのは評価に値すると思いますね。
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