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2020年代前半のベストアルバム50を作成してみて

どうも。

では、改めて、2020年代の、ここまでのベストアルバムのリストを見ていきましょう

こうなりました。

これ、眺めていて、あるいは自分の作ったプレイリスト聴いても、すごく魅力的なリストなんですよね(笑)。それくらい大好きな感じです。

今回、これ、選んでみて良かったと思ったのはですね、割と的のしぼれた、あげるべきものをあげた自信があるというか。それはSpotifyのプレイリストについてくるアルゴリズムみても分かったというか。あのプレイリストって、「これも選んでみては?」みたいな感じで色々振ってくるでしょ?そのアーティストがWet Legとかアークティック、ジャパニーズ・ブレックファスト、ビッグ・シーフ、ワクサハッチーと、こっちが実際に考えて用意していたものばかりなんですよね。それ考えても、僕自身のような視点に立つならば、選び損ねたものなかったなと、いう感じで。

やはりなんというか、ロックがだいぶシーンに徐々に戻ってきたことを反映した結果だなと。2018年くらいまではヒップホップが激強でロック、勢いなかったんですけど、まとめのとこでも書きましたけど、2017年の終わりにフィービー・ブリッジャーズが「Stranger In The Alps」でデビューして、2018年にミツキが年間ベストで無双、さらにイギリスからアイドルズをはじめとした新たなロックンロール勢力が出てきて、2019年にビリー・アイリッシュが現象となっただけでなくフォンテーンズDCとビッグ・シーフが台頭したりクレイロがデビューしたり、2020年にハリー・スタイルズがアイドル・ポップのイメージを大きく変え、21年にSpotifyでオリヴィア・ロドリゴとマネスキンの大ブームで「ロック復権か?」と話題になったりサウスロンドンのポストパンク勢が出てきたり、22年にサム・フェンダー、ザック・ブライアン、ノア・カーンあたりがハートランド・ロックやフォークロックを現在流の形で復古させ、23年にはラナとオリウヴィアとボーイジーニアスがグラミー賞のノミネート独占しUSインディから重要バンドのウェンズデーが出てきたり、さらに今年はビルボードのアルバムチャートの上位を「ビリー、チャーリ、チャペル、サブリナ」のインディ、ポップロック寄りの人のウケのよいポップがチャート独占し、フォンテーンズが本格的なロックバンドとして一気に大ブレイク圏に突入、さらにTLDPとかイングリッシュ・ティーチャー、マネキン・プッシー、アミル&ザ・スニッファーズのような女性メインのバンドが活発に出てきた。

もちろんその裏で、Kポップ、レゲトン、アフロビーツと、シーンがこれまでの英米の括りでは捉えきれないようになって、そこで多様なものが育ってきたことも見逃してはいけません。そういうサウンドの場合、元が大衆ポップに根ざしたものなので玉石混交になってしまうのはある意味仕方がないところはあるんですけど、それでも「玉」に当たるものに関しては最高のものも出てきているわけでして。

そこと、10s後半からのR&B/ヒップホップのニュー・レジェンド・クラスの貫禄ある傑作ですよね。ここのシーンもこの5年でかなり淘汰にさらされたと思うんですけど、やっぱビヨンセ、ウィーケンド、SZA、ケンドリック、タイラーは本物ですよね。ただ、短期の割には思った以上に残ったものが少なく、そこが0年代半ばにおけるニュー・メタルみたいだなとは思うんですけどね。まあ、支持層の感じがちょっとあの頃のソレとちょっと似てるんですけど、そのことに関してはのちに別記事でゆっくり話そうかと思ってます。

そういうことが積み重なっての2024年終わりの現在地ですよ。

あと、こういうベストって難しいのは、「まだ、今まさに上昇中で、時を経ればさらに名盤の箔がついてるものがあるのでは」というものが必ずあるんですよね。評価の真価に時間がかかるというか。

そういうものとして僕は、ドーチー、mkgee、MJレンダマン、マネキンプッシー、マグダレーナ・ベイ、イングリッシュ・ティーチャー、サブリナ・カーペンターの、僕が2024年の年間ベストで入れたアルバムたちをあげておきたいですね。これらは現時点よりも後年評価がはっきりする作品群だと思っています。

そんな感じでしょうかね。




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