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タランティーノ新作など、カンヌ映画祭2019  ここまでの話題作

どうも。

今日はいよいよ

カンヌ映画祭の今年のこれまでの話題作について語っていきたいと思います。このポスター、いいですね。毎年カンヌのポスター、オシャレなんですけど、今年はヌーヴェルヴァーグ時代の伝説の女性監督、つい最近亡くなったばかりのアニエス・ヴァルダを描いてます。

今年のカンヌですが、まずは何と言っても

もう早くも話題沸騰です。クエンティン・タランティーノ監督最新作、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが1969年の混乱のハリウッドを描いた「Once Upon A Time In Hollywood」。これが21日にカンヌで初公開されまして、早速大絶賛の嵐です!

まずimdbの採点でいきなり10点満点中の9.8点。Metacriticで88点、Rottentmatoesで93点と、もうえらい騒ぎです。

「タランティーノでカンヌ」ということで言えば、25年前には「パルプ・フィクション」でパルム・ドールを受賞しました。10年前には「イングローリアス・バスターズ」でクリストフ・ヴァルツが助演男優賞を受賞しましたが、さて今回はどうでしょうか。

今年のカンヌ、タランティーノだけじゃありません。かなりのビッグネームが有力作を持って臨んでいます。

この人も鬼才ですね。スペインが生んだ巨匠ペドロ・アルモドヴァルの新作

この新作「Pain & Glory」がですね、「ヴォルヴェール」以来の傑作、との説が流れています。これには常連のペネロペ・クルス、アントニオ・バンデラスが出演しているようですが、僕もアルモドヴァルは大ファンなので、これはすごく楽しみです。

韓国のこれまた鬼才、ポン・ジュノの新作もかなり話題です。

この「Parasite(寄生虫)」はホラー・コメディのようですが、彼はもう10年近く前になりますね、「グエムル」というモンスターの怪作を作って有名になった人でもありますから、これもまた非常に楽しみでもあります。

今年は今のところ、何を見ても「タランティーノ、アルモドヴァル、ポン・ジュノ」の3人の評価が目立つんですけど、その間に割って入る勢いなのが、地元フランスのまだ30代の女性監督のセリーヌ・シアマですね。

この「Portrait Of A Lady On Fire」は18世紀末の女性画家とモデルのレズビアン・ロマンスのようですね。この監督さんは、「Tomboy」っていう、男の子みたいな格好をしたがる女の子の映画を作ったことで知られているんですが、「性」のあり方をテーマとして追究するタイプの監督さんのようですね。

この4つが何のレヴュー見ても目立ちますね。このほかには

ここ10数年で2度パルムドールを受賞したイギリスの名匠ケン・ローチの「Sorry We Missed You」。これも評判いいですね。

アメリカの名匠テレンス・マリックの「A Hidden Life」。この人も「Trees Of Life」という、公開当時かなり「難解」と称された映画でパルムドールとってますよね。彼の場合、20数年沈黙して、そのあとも寡作だったのが、ここに来て量産モードになって評判いまひとつよくなかったんですが、これはなかなか評価良いようですよ。

若いながらもかなりコア・ファンのついてるグザヴィエ・ドランはこの「Matthias Et Maxime」でエントリー。

前作「パターソン」で久々に絶賛されたジム・ジャームッシュは再びアダム・ドライヴァー、そしてビル・マーレイと組んでゾンビ・コメディ「The Dead Dont Die」でエントリー。あまりいい評判は聞いていません。

・・と、だいたいこんな感じでしょうか。

今年は現時点で、例年より英語作が人気かな。あまり、「未知の国のすごい作品」みたいな印象がない感じですけど、ただ、まだエントリー作が全部公開されたわけじゃないですからね。

それにカンヌの場合、「審査チームの好み」が他の映画賞よりも左右する傾向が強いので、前評判は全く当てになりません。過去に「批評家の評判はよくなかったのに」と言う作品でもパルムドールに輝いたものも少なくありません。

今年の審査委員長は、2010年代にオスカーの監督賞2度受賞のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。彼が何を選ぶことになるか。

パルムドールを始め受賞作の発表は25日。その日のうちか、あるいは全米映画興行成績と合わせるか。いずれかの形でおしらせしますね。





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