MTVのVMA少々と、最新全米チャート(2019/08/30-09/05)
どうも。
MTVのVMAがありましたね。僕はこのアワードはですね、もう、いかにも12歳くらいの女の子のテイスト”だけ”に収まった感じがしちゃって、どうにも興味が持てないんですけど、一応、ポップ・ミュージック界の現在進行形は伝えるものなので、ちょっとだけ。
来週チャートにアルバムが入ってくるテイラー・スウィフトがお約束通りVideo Of The Yearをとりましたね。アルバム共々、その曲は来週かな。あとビリー・アイリッシュが3部門受賞ですけど、本人は会場には来てません。
あと、ミッシー・エリオットが特別賞受賞して、かなり久しぶりにパフォーマンス披露しましたね。一時、「ヒップホップはこの人の時代」というのを経験した人にとってはこれ、やっぱ嬉しいものですよ。今リゾがやってることの先駆であり、斬新さでは圧倒的に上でしたもん。こうやって「Get Ur Freak On」とか「Work It」、今聞いてもカッコいいですからね。長らく持病に苦しんでいて、このタイミングでものすごく久しぶりに出たEPもリハビリ感は否めないものでしたけど、ゆっくりでも構わないからカムバックは心からウェルカムですよ。
では、全米チャート、行きましょう。
SINGLES1(2)Senorita/Shawn Mendes feat Camila Cabello
2(1)Bad Guy/Billie Eilish
3(4)Truth Hurts/Lizzo
4(3)Old Town Road/Lil Nas X
5(8)Ransom/Lil Tecca
6(5)Talk/Khalid
7(6)No Guidance/Chris Brown feat Drake
8(7)I Don't Care/Ed Sheeran & Justin Bieber
9(9)Goodbyes/Post Malone feat Young Thug
10(10)If I can't Have You/Shawn Mendes
トップ10の入れ替わりはないです。おそらく来週、テイテイの曲がいくつか入ってくることになるでしょう。
では、圏外に行きましょう。33位初登場のこの曲で。
最近。フィーチャリングで人気のノーマーニ。この人もカミーラ・カベーロ同様、元フィフス・ハーモニーの人ですけど、売れそうですね。
この曲、目をつぶって聴いたら、アリアナそのまんまなんですけど、曲作ったのがイルヤなのでさもありなんかな。声まで似てるのは、ちょっと気になりますが、イルヤが今、ヒットメイカーとして屈指のメロディ・メイカーなのはわかる曲にはなっていると思います。
では、アルバムに行きましょう。
ALBUMS
1(-)So Much Fun/Young Thug
2(-)Hello From Las Vegas/Lionel Richie
3(-)Quality Control Control The Streets,Vol.2/Various Artists
4(4)When We All Fall Asleep Where Do We Go/Billie Eilish
5(5)No 6 Collaborations Project/Ed Sheeran
6(7)Cuz I Love You/Lizzo
7(6)Indigo/Chris Brown
8(2)Port Of Miami 2/Rick Ross
9(9)Free Spirit/Khalid
10(11)Shawn Mendes/Shawn Mendes
初登場1位はヤング・サグ。聞いてみましょう。
あまりにフィーチャリングをやりすぎる人なので、自分の作品の出るタイミングが分かりにくくなる人なんですけど、いやあ、いいですよ、今回のヤング・サグのアルバム。彼のことは、トラップの中でも、ラッパーというより僕は「良いシンガー」との解釈でとらえているんですが、そのキャッチーな独特な歌いまわしに、すごくポップにリフを作ったトラックとの組み合わせが良いんですよね。「ポップ作」として、すごく良質です。特にピエール・ボーンっていう、プレイボーイ・カルティのプロデュースしてる人、彼の曲が良いですね。
初登場2位はライオネル・リッチー。もう、70なんじゃないかな、彼。元気です。初登場3位はミーゴスとかリル・ヨッティなどで知られるアトランタのトラップ系のレーベル、クオリティ・コントロールのコンピですね。今回、そこにも曲が多く入っているウィージーってプロデューサー、彼もヤング・サグのアルバムで印象的な仕事、してますね。
では圏外見てみましょう。27位初登場のこのバンドの曲を。
スリーター・キニーの新作「The Centre Won't Hold」。これねえ〜、すっごく期待してたんですよ。もう、キニーってだけで期待代だった上に、プロデューサー、セイント・ヴィンセントですからね。
と思って、「今年最大の期待盤の一つ」だったんですけど、正直・・・ガッカリでしたねえ・・。
キニーの場合、20数年間、サウンド・スタイルは「ローファイなガールズ・パンクの見本」であり続けたのに、それは壊されてるは、それが原因と思しき、ドラマーのジャネットは脱退するはで。
この曲、歌ってるキャリー・ブラウンスタインって、今、アメリカだとLGBTのカリスマだったりするし、彼女がフレッド・アーミセンとやった「ポートランディア」ってコメディも本当に面白くてファンだったし、才能に溢れるのは認めるんですけど、彼女の元カノのヴィンセントにプロデュース任せたら、完全に彼女たちの世界になってしまって、他の2人がないがしろにされちゃった印象がどうしても拭えないんですよねえ。作品の完成度としては、「キャリーのソロ」「ヴィンセントのプロデュース・ワーク」として考えたら完成度は高いと思うんですけど、こんなエレクトロな味付け、キニーには求めてなかったし、人間関係まで壊すっていうのはなあ。しかも、もともとキャリー、バンド内ではセカンド・ヴォーカリストだったのにね。すごくビッグなコラボで最初は大きなニュースで盛り上がっていたのに、リリース後に失速したのは、このあたりが理由でしょうね。
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