「スタートアップ 夢の扉」とTXTの新EP 最近のKカルチャーのお気に入り
どうも。
すみません。まずは愚痴からなんですけど
「青春の記録」の最終回がダメだった!
なんだよ〜。せっかく期待してて、途中まで面白かったのに〜。最終回、というか、残り6話くらいから急速に面白くなくなってましたけどね。これ、原因は主演のパク・ボゴムの兵役ですね。彼が実生活で兵役についたものだから、それのためのプロモーションをドラマでもシンクロして行うように仕向けられたみたいな作りになっているというか。最初、「友情群像」みたいな作り方だったのに、親友兼恋敵の役割だったはずのへヒョなんて存在感消えてたし。最近、完成度の高さに驚いてばかりだったKドラマにも、こういうめんどくさい「ギョーカイ」的マナーがまかり通ってしまうんだな、ということを思わされた、後味悪いドラマでした。
すみません。ということで、お口直し的に。
僕が最近、ハマってるドラマはこれです!
この「スタートアップ 夢の扉」ですけど、まだ4話までしかやってませんが、これ、すっごく面白い上に、メチャクチャ笑えます!
ストーリーがこれ、凝ってて面白いんですよ。
話は、このヒロイン・ダルミが、両親の離婚で離れ離れになって、母親の裕福な再婚相手と一緒にアメリカに行ってビジネスで成功した姉を見返したいところからはじまる話なんですけどね。彼女は、「理想家だけど金はない父」についていくんですけど、その優しいお父さんが死んじゃうんですね。で、おばあちゃんに育てられるんですけど、
その間、そのおばあちゃんが、孤児の面倒を見てたんですね。その孤児がジピョンっていって、ちょっとした天才児だったんです。おばあちゃんはジピョンに頼んで、「ダルミの架空のペンフレンドになって、親の離婚でふさいでいるダルミをなぐさめてくれないか」と頼み、偽名で文通をしてダルミを励ましてたんですね。
そこでときが流れて現在になり、ダルミは本採用じゃない社員で仕事、ジピョンは成功した投資家になっていたんですが、問題は
偽名だったはずだったペンネーム・フレンド「ドサン」が実在したことなんですね。ダルミはつらかった日々をドサンとの文通に励まされ、「彼に会うまでは」と誰とも恋をしなかったんですけど、たまたま手元のあった「子供数学オリンピック・チャンピオン」の記事で見つけたドサンが本当に存在したんです。ドサンは仲間と一応起業をし、コンピューターの知識はあるんだけどビジネス・センスはなく、人的にも激ナードで母親以外の女性と接したことがないような人物でした。
たまたまおばあちゃんのところに戻ってきていたジピョンは、「ダルミがドサンを探して見つけそうになっている」ことを知ります。ジピョンは、ドサンが彼の投資信託に申し込んだことのある人物だったので彼を知ってたんですが、「なんとかダルミの気持ちを傷つけたくない」として、ドサンを成功した起業家にしたてあげてダルミに近づけさせるんですね。そして、しかるタイミングで真相を話す予定が、この2人がすごくいい感じになってしまいます。
そして、ダルミが自分も社長になるべく、ある企業のセミナーでスタートアップ企業を起こそうとしたら、そこにドサンもいて、さらに、成功してたはずの姉インジェもいて・・・。
・・・って、とこまで話が進んでいます。
これ
このダルミとドサンの2人がとにかくキュートでね。とにかく理想主義でちょっと変人っぽいとこもあるダルミと、「ビッグバン・セオリー」のシェルドンを思わせる極度のナードで、人がシャレを言っても全く理解しない鈍感さを持つドサンの絶妙なボケ具合。これが2人で会うとすごく波長が合うという。そんな2人をジピョンが裏からハラハラして見ながら、ドサンをツッコミまくる姿が漫才のかけあいのようですごく面白いです。
これ、脚本が「ドリームハイ」っていって「韓国のGLEE」とも言われてすごくヒットしたミュージカル・ドラマがあるんですけど、脚本家が同じなんですね。で、それにメインで出てたペスジが主役です。ドサン演じるナム・ジュヒョクもネットフリックス・オリジナルドラマでヒットした「保健教師アンウニョン」にも出てて、今、すごく売れっ子の人です。
もう、こっちがすごく面白かったので、ちょうどつまらなくなっていた「青春の記録」をうまい具合に埋め合わせていましたね。
そしてKポップの方ですが、世間的にはTWICEのアルバムもあって盛り上がってはいたんですが、僕はもっぱらこっちでしたね。
BTSの弟分、TXTことTOMORROW X TOGETHER。彼らのニューEP。
この5曲入りのEP「Minisode 1 Blue Hour」、これが衝撃だったのですよ!!
これを聞いてください
もう、これ
ほとんどインディ・ロックですよ!
なんか聞いてて、スーパーカー思い出しちゃったんですけどね。あるいはメロディだけとればジーザス&メリー・チェインみたいでもあるという。いやあ、こんな展開が待っていようとはなあ。
これ、本人たちのインタビューでも言ってたんですけど、この曲、インディ・ロック、本人たちの言葉をかりれば「New GAZE」つまり、ニュー・ウェイヴとシューゲイザーのあいだのことなんですけど、少なくとも曲の作者の意向がしっかりわかっている時点でアイドルとして立派です。
このEP、他にもバンタンの「ダイナマイト」タイプのファンキーな曲もあるんですけど、他の曲でもロック色はかなり濃いめです。
いやあ、Bighitエンターテイメント、向いてる方向がもう独特というか、センスではもうKpop超越してますね。SMとか’YGがSuperMとかBLACKPINKでハイパーなR&Bやろうとしてるのも立派なんですけど、BTSで成功したBighitはそこから絶妙に距離とって独自の道を行っているというか。こういう高い次元での表現が生まれていくとやっぱりシーンの意識ってあがると思いますよ。
洋楽とかインディ・ロック聞いてる人はTXT、いい入り道かと思います。