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フィービー・ブリッジャーズのギター破壊 「象徴的な時代の転換点」になるかもよ!

どうも。

今日からの3日間は、ちょっとこれまでにない感じでゴシップな感じなものを3つ行こうかと思ってます。普段、そっち方向はやりはじめるとキリがないし、あまりにそれが音楽性とかけ離れたりするものだと個人的に好きじゃないのでやらないんですけど、今日からのネタは今日的な社会的な事柄とも結びつくことなのであえてやろうかと思っています。

今日のネタはこれです!

noteはまだGIFっぽい動きってできないのかな?要はこれ、2月6日放送の「サタディ・ナイト・ライヴ」で、この日のパフォーマンス・ゲストで出てきたフィーヴィー・ブリッジャーズが2曲目に披露した「I Know The End」の最後にギター・スマッシュ、ギター破壊を行ったんですね。

詳しくはこちらです。


この曲のラストでの壊しっぷりなんですけど、かなり大胆に壊してます。

初歩的な質問で「フィービー・ブリッジャーズって誰?」と思う人もいるかもしれませんが、そういう人は

僕が去年の6月にここで書いたnoteをまずは読んでください。相当話題のひとですよ。

彼女の去年出したセカンド・アルバム「Punisher」は僕の去年の年間ベスト・アルバムの見事第1位にも輝いてます。3月に行われるグラミー賞でも最優秀新人賞をはじめ4部門でノミネート。こういう話題があるからこそ、SNLみたいな話題の番組にも出れるわけです。

これ、僕は興奮しましたね。だってこれ

ロックの時代を変えうる、象徴的なパフォーマンスになりかねない!

そう思ったからです。

だって、これまでの歴史的なギター・スマッシュって言ったら

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ジミ・ヘンドリックスであったりとか

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ザ・フーのピート・タウンゼンドであったり

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KISSのポール・スタンリーであったり

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ニルヴァーナのカート・コベインであったり

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かの有名なパンクの大名盤、クラッシュの「ロンドン・コーリング」だってこうですよ。いわばロックの世界では通過儀礼っていうのも変な言い方かもしれませんが、伝説的な行動様式のひとつであることは間違いありません。

このフィービーの今回の行動に関して「クリシェ」だとか、「音楽以外のことで話題がいくのが心配だ」という声もないわけではないです。それにたいして僕があえて答えることがあるとしたら、「クリシェかもしれないけど、じゃあ、いつになったらこれを女性アーティストがやるの?」。この問いはやはり大きいかと思います。だって、誰かがどこかの時点ではやる運命にあったわけだし、これ、やらないと、この行為がいつまでたっても男だけのものになりかねなかったわけですよ。そこをフィービーはやったわけで。さらにいうと、「ギター壊したからって、ジミヘンやカートの価値がそれで下がったなんて話は聞いたことがない」。むしろ「伝説のひとつ」として象徴的に語りつがれているわけじゃないですか。なので、これらのことは、今回のフィービーの行動を揶揄する理由にはならないと思います。

それに、こういうことっていうのは、昨今本当に多くなってきた女性のロック・アーティストの存在価値をアピールするには大事なことなんですよね。僕の年間ベスト・アルバム、毎年見ている方ならわかると思うんですけど、毎年のようにトップ10、女性のインディロック系のアーティスト、必ず入ってるでしょ?今、女性のインディ・ロックがシーンでは一番熱い状態というのがもう何年も続いているんです。ただ、悲しいかな、それがまだ一般の認識になかなかつながっていない。ということは、こういう目立つ話題というものが、まだまだこのジャンルには必要なことでもあるんですよね。

さらにいえば、今、ギターの売り上げ市場を支えているのも女性購買者です。こういう傾向から考えても、次のロックの主役になるべきは女性なんです。フィービーの今回のギター・スマッシュは、そんな時代の端境期に起こったこととしてもすごく重要なことだと僕は認識しています。

このギター・スマッシュ、反応は概ね良好で、「今の時代にこれを批判するヤツなんているの?」とさえ思っていたのですが、いたんですよね、それが。

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それがデヴィッド・クロスビー。あのクロスビー・スティルス&ナッシュの、あのクロスビーです。彼が

「楽器とは演奏するためのもので、壊すものではない。ばかもの」と言ったんですね。まあ、クロスビーって人は今、「ロック界の張本勲」みたいなところがあって、偏屈な発言よくやっては問題にもなってたりするんですけど、これにたいしてフィービーが


「なんかいい反応もらっちゃった。今度燃やそうかな」と答えました。別のところではクロスビーのことを「Little Bitch(かわいらしい、嫌な子ね)」と言ってクロスビーを挑発してました(笑)。すごく肝、座ってます。

フィービーって、例えば去年なんかだとプレイボーイでヌード写真撮ってたり、女性同志でのキス写真あげてたり、なにかと話題作ってもきてます。このあたりの写真はnoteの規定確認してないのであえて載せませんが

去年の9月にはNPRの人気ライブ番組「Tiny Desk Concert」をホワイトハウスを模したセットで演奏したり、

あと、「トランプが落選したらグー・グー・ドールズのIrisをカバーする」と宣言して実行してたりしてます。これ、どういう意味かというと、Irisって90sの映画絡みの大ヒットだったりするんですけど、その映画(シティ・オブ・エンジェル)というのが「人を愛することによって人間になる天使の話」という、ドナルド・トランプに向けてすごく意味深なメッセージを裏に託していたりもしています。

 まあ、そんな感じで、すごく元からコントロヴァーシャルな側面をもつフィービー、「よくやったなあ」と思いますけどね。ここから女性のロックに良い風吹けばいいなと思ってます。








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