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そしてロックはブロンドシェルとウェンズデーに行き着くのか?それを予感させる5つの根拠

どうも。

3月にリリース・ラッシュがあって、4月になってちょっと一息・・・と思ったらとんでもない。4月7日にいきなりすごいリリースがありました!

それがこの2枚です!

はい。これなんですけどね。まずは

このブロンドシェルという女性アーティスト。本名はサブリナ・タイトルバウムと言います。彼女はロサンゼルスを拠点とするソロのシンガーなんですが

なんとデビュー直前にしてNBCの「トゥナイト・ショー」でいきなりパフォーマンス披露ですよ!ここで彼女は思い切り90sなオルタナティヴ・ロックを聴かせてくれています。聞いて思い出すのはレディオヘッドやアラニス・モリセット、あとはグランジですよね。かなりシリアスで切迫感溢れるロックを感じさせます。

かたや同じ日に

ウェンズデーというバンドが新作を出しました。こっちもフロントは女性が勤めています。カーリー・ハーツマンという女性です。彼らはノース・キャロライナを拠点とする4人、ないし5人のバンドなんですが、

お聴きのように、こっちもかなり90sのUS的というか、グランジな感じですよね。曲によってカントリーっぽくてビッグ・シーフみたいでもあるんですが、ビッグ・シーフがレディオヘッドなら、ウェンズデーはニルヴァーナな感じが聞いていてありますね。

 まあ、すぐに売れるということはないとは思うんですけど、それでも僕はですね、この二つのリリースが後年、かなり意味を持ってくるのではないかと思っているところです。

その理由をあげることにしましょう。

①アイドルでロックに接したキッズが本物感を求める可能性がある

まず、ひとつがここですね。

ハリー・スタイルズやマイリー・サイラス、オリヴィア・ロドリゴといった、元がアイドルだった人がロックに接近したことによって、キッズがロックに親しめる状況というのがあります。

 ただ、そういうキッズ達もいつまでもアイドルだけを聞いてるわけではありません。そのうち成長はするものです。「なにかもっと本格的なところに手を伸ばしたい」というときにわかりやすいものがあれば、はまるでしょ?そのポジションになりうる可能性がまずあります。

②テイラー・スウィフトやサッド・ガールズでは物足りなくなる可能性がある


 テイラー・スウィフトだったり、もう、こっちはだいぶロックではあるんですけど、昨日も言ったラナ・デル・レイ、ビリー・アイリッシュ、メラニー・マルティネスといったサッド・ガールズ。こういったところで、ダンス・ミュージックではない女性のポップ・ミュージックに触れてる人というのも多いと思うんですけど、そういう子たちが、もっとフラストレーションを直接的にぶつける感じの激しいものを求める可能性もある気がするんですよね。

 そこのポジションで、先日、すでにフィービー・ブリッジャーズをはじめとしたboygeniusが英米でともにトップ5に入るヒットを果たしましたよね。すでに呼水はある。あと、脱力した感じですけど、去年にWet Legが女性のギター・ロックですでにいろんな賞とったじゃないですか。もう、すでに流れもできてきてるんですよね。

③そろそろ、アメリカでロックスターが欲しい


イギリスではもう、ロックはとっくに元気なんですけど、アメリカだとまだ停滞してるんですよね。今のフェス見ても、イギリスはバンドいっぱい出てるのに、アメリカのはなんかロックが足りてない感じするでしょ?

これもひとえに、インディからいい若いアイコンが出てきてないからなんですよ。そろそろ欲しいじゃないですか。でも、男性のバンドでそこにはまる存在、今、誰もいないんですよ。もう、そこを救うのは今、女性しかいなくなってる。そこにはまる可能性もあります。

④今、一番勢いのあるレーベルが両方推してる


そして、ここが一番大きいと思うんですよね。両者ともにバックについてるレーベルが今一番かっこいいとこなんですよ。

ブロンドシェルの方はPartisan。ここはアイドルズとフォンテーンズDCのレーベルですよ。一方のウェンズデーはDead Oceans。フィービー・ブリッジャーズ、ミツキ、ジャパニーズ・ブレックファスト、バンドだったらシェイム抱えているとこですよ!そこの両者が、次に推すニューカマーとして彼女達をあげた。ここに大きな意味があると思っています。

⑤わかりやすい90sリバイバル


あと、90sのサウンドっていうのが、女性のロックにとっての一つの象徴なんですよね。この時代の女性のロックだと、目立つとこだとアラニス・モリセット、クランベリーズ、ガービッジ、ノー・ダウト、カーディガンズ、エラスティカ、渋いとこだとビキニ・キル、ブリーダーズ、スリーター・キニー、内面にくるタイプだとPJハーヴィー、フィオナ・アップル、トーリ・エイモス。あとソニック・ユースのキム・ゴードンだったり、マイ・ブラディ・ヴァレンタインのビリンダ・ブッチャー、マジー・スターのホープ・サンドヴァル、エイミー・マンと、枚挙にいとまがないんですよね。いわば、女性達にとって憧れの時代です。

 そこの意匠をまとったサウンドを展開するというのは、ある種の理想なんですよね。そこに手を届かせる存在というのは今、すごう魅力的に映ると思います。実際、オリヴィア・ロドリゴはそうしたアイコンたちと共演たくさんしてアピールしてるくらいですからね。

 こうした流れを予感してるのか、今、

こんな風に、今、メディア露出も目立ってきています。

これ、ゆっくりでしょうけど、確実に動きあることだと思うので、今年の年末まで時間かけてじっくり見て行く価値あると思いますよ。











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