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「バーベンハイマー」に沸いた世界の映画界
どうも。
今週、世界はこの2つの映画に沸きました!はい
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はい。「バービー」と「オッペンハイマー」。この2つが世界のどこでも話題でした!
もうネット上でも、
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こういうミームをいたるところで見ましたね(笑)。「オッペンハイマーがジョイ・ディヴィジョンで、ニュー・オーダーがバービーだ」というのもツイッターだったかな、見ましたね。
サンパウロもとりわけ「バービー」人気が凄まじくてですね
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町中バービーだらけです。地下鉄の車両も、バーガーキングも、ショッピングセンターのタイアップも。スーパーのセールも「ピンクの商品ならディスカウント」みたいなことまでやってます。
こういう展開なものですから、もう初日から全米興行もすごいですね。通常、このブログで紹介している全米映画興行成績は金土日の3日間合計の数字なんですが、この2つ、金曜だけでいきなりすごいです。バービーが7000万ドルで今年の初日の最高値、オッペンハイマーも社会派映画で興行見込めないはずなのに3300万ドルですよ!
しかもこれ、ただ人気があるだけじゃなくてですね
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はい。Rotten Tomatoesでの評価もバービー90%、オッペンハイマー94%と、ともにオスカーの作品賞にノミネートされるのにふさわしいレベルなんですよ!
監督のグレタ・ガーウィッグも、クリストファー・ノーランもともにオスカーではおなじみの監督。さすがですよね。
で、僕の方ももう2作とも早速見てます。僕もこの採点結果には心から同意します。最高です!
特にバービーかな。これはもう、この年代を文化的に代表する映画に確実になるでしょうし、大ヒット作だと思って駆け付けた少年少女をいい意味で騙して(笑)、その何割かをこれまでと違った映画に誘って行くような、ニルヴァーナ的というかビリー・アイリッシュ的とも言えるかと思いますが、そういう映画です。
オッペンハイマーはこれ、戦闘シーンが一切出てこない新しい戦争で胃がですね。でも、まちがいなく、その後の戦争を根本的に変えてしまった男の、重要な話です。静かなんだけど、ものすごく重く、そして寒気がします。
ただなあ、すごく残念なのは
バーベンハイマーの両方の作品を、日本は公開が遅れてしまった!
バービーに至っては情けないです。世界のほとんどの国でこの週末の公開だったのに8月11日公開。これより遅いのはアラブ首長国連邦とクエートだけ。
オッペンハイマーもだいたい似た状況で、8月に公開はイタリア、韓国、ベトナム、ギリシャくらいなんですが、日本では公開日も決まっていません!
これは悲しいですね。ロバート・オッペンハイマー、確かに原爆の開発者で、内容もですね、僕が思ってた以上には日本人に取ってセンシティヴな内容ではあるんです。でもだからと言って、日本人が悪く言われているわけでもないし、原爆も否定的には描かれているんです。これが政治的な理由で公開されないなら、ドイツでナチスやホロコーストの映画が公開されないくらい間違っています。人間、過去の歴史から学ばなければいけません。
今回のバーベンハイマーはですね
この大成功を受けて、「人々はオリジナルこそを求めているんだ」と、最近の「続編当たり前」の風潮に一石を投じるものとして、硬派な映画評論でも絶賛されています。
商業的にも、批評的にも、世界中の人から喜ばれるユーフォリア。これをまたしても日本は逃し、洋画離れがまた進んでしまうのかな、という一抹の不安も残した今週のフィーバーでしたね。