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ポール・ウェラーが打ち立てた、「5年代連続全英アルバム1位」の記録が、想像以上にものすごい偉業であることについて

どうも。

全英チャートのタイミングですが、その前にこれ、あまりにもすごい記録なので、独立した記事を組ませてください。

それは

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ポール・ウェラーがこのたび、ニュー・アルバム「On Sunset」 全英1位に輝いたのですが、これ

1980年代から、90、00、10、20年代と、5世代連続での全英アルバム・チャート1位です!


いやあ、これは本当にすごいことです。これを過去に成し遂げているアーティストって

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ビートルズじゃありません。ジョン・レノンとポール・マッカートニー。この2人しか、ほかにいません。

これだけでも、十分すごいじゃないですか。しかし、ウェラーの記録がすごいのは

それを全部オリジナル・アルバムで1位を獲得したこと!

内訳を言っておくと、80sがザ・ジャムの「The Gift」とスタイル・カウンシルの「Our Favorite Shop」、90sがソロでの「Stanley Road」、00sが「Illumination」と「22 Dreams」、10sが「Sonic Kicks」、そして20sが最新作です。

ジョンとポールの場合、ビートルズのベスト盤、コンピレーション・アルバムを含んでの話で、新作だけでの達成ではないんですよね。そう考えるとこれ、事実上、ウェラーが唯一の達成者みたいなものです。

さらにもっとすごいことを言います。

エルヴィス、ボブ・ディラン、ローリング・ストーンズも5年代で全英1位とってます!

が!

いずれも「5世代連続」では達成できていません!

そう考えると、本当にこれ、達成難しいんですよね。

この記録ですが、2020年代までにウェラーに並ぶ可能性のあるアーティスト、調べてみたんですが、たった1アーティストしかいません。

それは

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U2なんですけどね。仮に彼らのアルバムが2020年代までに1位を取らないと、ウェラーの記録に並ぶには、2030年代以降にまで突入してしまいます。そんな先まで記録ホルダーっていうのもすごいじゃないですか。

 さらにもっと言ってしまえば

全英TOP5なら、6世代連続です!

これも、1979年に「Setting Sons」が4位まであがってるので。ここまで範囲広げても並びうるのって、すでに名前を上げた人たちでしょうね。ちなみにU2は70sにチャートインがないので、この記録には並べません。

ヒットチャートって、ときにこういう楽しみ方ができるからいいんですよね。だって、ウェラーのこの記録なんて、あやうく気づかれない感じじゃないですか。でも、こういう形でアーティスト・ヴァリューをはかるやり方もあるんですよね。

とにかく、ウェラーにはおめでとうです。




























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