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年間ベストアルバム2024に行く前に〜50選から漏れたアルバム

どうも。

では、毎年恒例、年間ベストアルバム、そろそろ始めたいと思います。

今年は各媒体、発表早いなあ。思ったよりもテンポよく出してきてるので、僕も焦ってきてるんですけど、毎年恒例、惜しくも50位に入らなかったアルバム、これから始めてみたいと思います。

今年残念ながら50位入りならなかったアルバムはこの辺りです。

正直な話、これがトップ50から漏れるとは僕自身も思ってませんでした。ニック・ケイヴ&ザ・バッドシーズの「Wild God」。この10年くらい、ベテランのアーティストの中では圧倒的に無敵なクオリティで今回も久々のバッドシーズ名義ということもあってまず外すことはないだろうと思ってたんですね。もちろん今回も批評的評価は高いです。ただ、僕個人としては、お子さん亡くしてからずっと続いてきたゴスペル路線。あれはもう、そろそろ置いて次の地点に進んでほしかった。その気持ちがどうしても消えないのでなんか引っかかってしまって聞けないんですよね。う〜ん、ごめんなさい。ライブすごく見たい気持ちは変わりません。

続いて3枚続けていきます。ヴァンパイア・ウィークエンドの「Only God Was Above Us」セイント・ヴィンセントの「All Born Screaming」キングス・オブ・レオンの「Can We Please Have Fun」。いずれも評判は良いアルバム作ったと思うんですが、皆、セールス的には大きくダウンしちゃったんですよね。これまでのチャート実績からしたらかなり致命的なくらいに。なんでかというと、もう「少し前の10年代のスターだから」という一般イメージに尽きるんだとは思います。いずれも良くはあるんだけど、「これまでの彼らのラインでのよさ 」であり、今の時流に乗ってるとか、これからの時代を牽引するとか、そういうものでなかったのが響いちゃったかな、という気はします。

ただ、いずれも実力のある人たちです。きっかけさえあれば、次作にでも巻き返す力は持ってると僕は信じてます。ただ、キングス・オブ・レオンとかはリモデルとかしちゃうかもしれませんけど。

アイドルズがここに登場してしまうのは僕には不満ですね。この「Tangk」というアルバム、レディオヘッドを手がけたナイジェル・ゴドリッチを起用して、彼らの持っているインテリジェントな部分を打ち出そうとしたんだとは思うんですけど、そういうのが欲しいんじゃないんですよね。もっと、これからの世代を牽引するロックンロールバンドの代表としてのアルバムが欲しいというか。それがフォンテーンズDCに先んじて出てきたにもかかわらず、抜かれて水をあけられている感じに見えてしまっているような気がしてます。次に期待したいです。

キム・ゴードンのこの「The Collective」というアルバム。これは積極的に50位入りは考えたんですけどね。前作もトップ50入れてたし。御年70にしてノイズロックとトラップ合わせた実験的なロックンロールやるって発想はとんでもなく若いし流石の一言です。これだけで賞賛して良いとは思うんです。ただ、ソニック・ユースの時からの癖の「4、5曲聞いたら飽きちゃうう」とこまでも相変わらずなのがなあ。これが引っかかって今回見送っちゃったんですけどね。ただそれにしてもこちらのキム姐さんにしても、元ピクシーズのキム・ディールにしても、元バンドメイトの野郎達より圧倒的に元気で創作意欲も現在進行形なのは、こちらの方でも女性優位なんだなと思わせて興味深いですけどね。

これも入れたかったんですけどね。フェイ・ウェブスターの「Underdressed At The Symphony」。これ、1~3月の10枚には入れてたんですけど。彼女が悪いわけではないです。ただ、70sのSSW路線の女性インディのアーティストに素晴らしい才能を持った人たちが今はあまりにも多すぎて、彼女がその競争でちょっとだけ届かなかったにすぎません。ただ、以前よりも期待値はこれでだいぶ上がったことも事実なので、次を待ってます。

この辺も出来たら入れたかったなあ。1~3月の10枚には入れてたイギリスのガールズ・エモバンドのクローラーズの「The Mess We Seem To Make」、メキシコの姉妹トリオ・ハードロック・バンド、ザ・ウォーニングの「Keep Me Fed」。前者は全英トップ10、後者は全米58位とそれなりに実績もあります。キャラも立っててすごくキャッチーで好きになりたいタイプなんですけど、まだ曲の完成度が低いんですよね。ガールズバンドは多めに入れてるんですけど、まだ素材先行のところがあるのでここから磨いていって欲しいです。


そしてラストがこれですね。「Wicked」のサントラ。僕、割と映画の代表作を年間ベストの下の方に入れたがる傾向がありまして、今年はこれにしようかとギリギリまで考えたんですよ。というのはこれ、アリアナ・グランデのヴォーカルが本当に見事でね!普段聞いてる彼女の声じゃなくて、本当に昔のミュージカル、それこそジュリー・アンドリュースが1960年代に出ていたような正統派なミュージカルのスタイルで歌うんですよ!しかもアレンジもそれ風で、そこに少し現在のテイスト混ぜる感じでね。エルファバ役のシンシア・エリヴォとのコンビネーションもばっちりで。今年でたアリアナのアルバムより断然出来が良かったんですよね。才能感じたいなら、こっちです。

ただ、映画そのものがパート1じゃないですか。ということはサントラも半分。だったら、もし入れるとするならば来年一気にの方がいいじゃないか。そう思って割愛した次第です。

では50〜41位から始めますので、少々お待ちを。

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