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オスカー直結2大前哨戦の勝者が「アノーラ」に!全米映画興行成績(25/02/07-02/10)

どうも。

今日の全米映画興行成績、手短に行きましょう。

1(1)Dog Man
2(-)Heart Eyes
3(-)Love Hurts
4(3)Mufasa: The Lion King
5(2)Companion
6(4)One Of Them Days
7(-)Becoming Led Zeppelin
8(5)Flight Risk
9(6)Sonic The Hedgehog 3
10(7)Moana 2

1位はアニメ「Dog Man」が2週連続で1位です。

初登場はこの3作。2位と3位はバレンタインデーにちなんだ企画映画ですね。2位の「Heart Eyes」はロマンティック・ホラー、3位の「Love Hurts」はキーホイ・クワンとアリアナ・デボーズという近年のオスカー受賞者同士のブラックなロムコム。前者が割と評判いいんですけど、後者は酷評されてます。

7位初登場の「Becoming Led Zeppelin」はいわば「レッド・ツェッペリンができるまで」的なドキュメンタリー。これ、すごく見たいんですよねえ。ブラジルではまだ公開日が決まってないようなんですが、オスカー関係のもので忙しくてそれどころじゃなかったので助かりました。

で、今回はそれよりも


オスカーの行方を左右する三大ギルド・アワードのうちの2つ、、プロデューサーズ・ギルド・アワード(PGA)と全米映画監督協会賞(DGA)の二つが発表されました。

これの結果がですね、選ばれたのがどちらも同じ映画だったんですよね、

こちらです!

はい。「ANORA アノーラ」でした!

これ、形勢逆転ですね。オスカーでノミネートされたのが一番多かったのは「エミリア・ペレス」の13部門でアノーラは6部門のノミネートに過ぎなかったんです。

これ、実はカンヌ映画祭だとアノーラがパルムドールで、エミリア・ペレスは審査員特別賞だったんですけど、キャンペーンがうまくいってたのはエミリア・ペレスの方でアノーラは苦戦してたんですよね。

ところが

エミリア・ペレスにスキャンダルが浮上してしまったんですねえ。それはこの映画がメキシコの麻薬取引の酷さを、フランスの白人監督がかなり悪く描きすぎてて「人種差別ではないか」との倫理問題が特に中南米の人たちから寄せられたんですね。監督のジャック・オーディールも「メキシコのリサーチはあまりしなかった」と認め結構な問題になってます。

そして、それに輪をかけたのが

主演女優カルラ・ソフィア・ガスコンの過去の問題発言が問題となったんですね。この人、トランスジェンダーの女優で初めてオスカーにノミネートされたんですけど、以前のツイートでアラブ人、韓国人、女性、黒人への差別、そしてヒトラーのユダヤ人のジェノサイド擁護。これらが判明して大問題になりました。

よってこの人、エミリア・ペレスのその後のプロモーションから外されています。

「とはいえ、13部門もノミネートだからな」と思っていたら、影響は少なからずあったようで。PGA、DGA絵敗れ、さらにはクリティック・チョイス・アワードでもアノーラに負けています。

このことに関してはアノーラも、エミリア・ペレスも見てるので、今週中にレビューしますね。

とにかくここにきて、オスカーに動きが出てきたことは確かです。




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