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新春企画「2024・ロックなら、もう戻ってきてるぞ」③ガールズ・ロック大隆盛(前)画期的1年だった2023年

どうも。

新春特集としてお送りしている「ロックなら、もう戻ってきてるぞ」、ノア・カーン、メタルに続いては、これが真打ちですね、ここ数年のロックでこれを語らないことにははじまらない

ガールズ・ロック!


これについて語ろうと思います。

ただ

語ることが多すぎて、一度に全部、語れない!


ということで、今日と明日、2回に分けて発表します。

今回はズバリ

2023年のガールズ・ロック、これに関して語ろうかと思います。

 これに関しては本当に画期的な1年でした。何がそれを証明してるかというとですね

このリンクに、今年のあらゆる年間ベスト出した世界のあらゆる媒体の合計スコアが出てるんですけど、これに、こうした女性ロッカーたちが
目白押しなんですよね。

1位に輝いたのは

はい。ボーイジーニアスの「The Record」。これが2位に77ポイント差をつけて圧勝しました。

はい。フィービー・ブリッジャーズ、ルーシー・デイカス、ジュリアン・ベイカーの、それぞれソロでも成功していたアメリカのインディ女性ロッカー揃い踏みのボーイジーニアス。批評メディア大絶賛に加え、最近ではアメリカのラジオも良くかけてますね。グラミー賞でも6部門ノミネートですからね。

で、何日か前に知ったんですけど、これ、去年の3月に出てるのに日本盤、まだ出てなかったんですって?なんですか、それ?洋画じゃあるまいし!

しかもズブの新人じゃなく、フィービー、すでに何回か日本公演してるでしょ?僕のTLでも当たり前のように話題にされてるから、まさかそんなことになってるとは夢にも思いませんでした。

それから、これは当然かと思いますが

オリヴィア・ロドリゴももちろんそうですよね。新作「Guts」は世界中で1位になってました。日本でもプロモーションやってるのはTL越しに見てました。

その「Guts」がAOTYでは全体5位の評価。これだけ評価も高く、それでもアイドル扱いするのなら、もう相当、頭、堅すぎですけどね。しっかりオルタナティヴ・ロックですよ。90sスピリットは2003年生まれの女の子に継承されてますよ。

そして、ボーイジーニアスもオリヴィアもリスペクトする、女性ロッカーたちの姉貴的存在、ヘイリー・ウイリアムス率いるパラモア。このアルバムも評判最高でしたね。

待望6年ぶりとなったアルバム「This Is Why」はAOTYでは総合15位。まだエモの人気者だったということで偏見持たれがちなんですけど、それでもひところに比べかなり高く評価されるようになってきています。

そんなリスペクトされるパラモアですが、ちょっと不穏な空気も。SNSアカウント削除して、出るはずのイベントをキャンセルし始めてて。それに対しての正式なコメントがないのでヒヤヒヤなんですが、果たしてどうなるか。

あと、前面に「ロック」を打ち出してるわけではないですけど、メインストリームのポップとは明らかに違う「オルタナティヴ」を打ち出している点では、ラナ・デル・レイ、そしてミツキの活躍ももちろん見逃せません。

特にラナが今年に入ってアワードでオルタナティヴ部門で自己申告するようになって、すごくロックとの距離が近くなったことは間違いないです。非常に大きなことです。

新作ではラナがAOTYで3位、ミツキが6位。やっぱこれもすごい高いですよね。ラナはグラミーでも5部門だったかな?ノミネートされてるので楽しみです。

この現象が起こってるのが、メインストリームだけじゃないんですよね。まだ商業的結果の出てない新人レベルでもそれは起こってます。

まずはウェンズデー。フロント・ウーマン、カーリー・ハーツマン率いるノース・キャロライナ州のバンド。以前から何度か紹介させてもいますけど、正統派USギターサウンドのアルバム「Rat Saw God」はAOTYでは7位。セールスはそんなに動かなかったんですけど、批評的にここまでよけりゃ、次はいやが上でも期待高まりますね。

そしてウェンズデーと同じ日にデビュー・アルバムが出た、ロサンゼルス拠点のブロンドシェル。もう90Sのフィーメール・オルタナティヴ・ロックの正当後継者な感じですけど、このアルバムも評判良くAOTYでは29位。次作以降に期待をつなげています。ウェンズデーはフィービーやミツキと同じデッド・オーシャンズ、ブロンドシェルがアイドルズやフォンテーンズDCと同じパーティザンと、所属レーベルが恵まれている点でも注目度が高いです。

で、これだけでも結構充実してると思ってたんですが、まだまだこれだけじゃないんですよ。

こんな渋いとこでも評価高かったから、僕自身びっくりしてるんですよね。

ラットボーイズって知らなかったんですよね。シカゴで10年以上やってるバンドみたいで、ヴォーカル、ジュリア・スタイナーを中心としたインディ・フォーク系のバンドです。

下のブリーは前から知ってた、昔バンドで今アリシア・ボグナットと言う人の一人バンド。所属がサブポップだったので気にしてまして、これもど真ん中の90Sなオルタナティヴ・ロックで。「いいんだけど、これ、売れるのかなあ」と思ってました。

ただ、両者ともに評判いいんですよ。ラットボーイズがAOTY30位でブリーが33位。最近、年齢も関係ない世の中になってきてるのでまだまだチャンスあるし、これからが面白そうです。

で、まだこれだけじゃないんですよ。

これはシャペル・ローンっていう女の子。彼女の場合はマリーナ&ザ・ダイアモンズのアメリカ版って感じでコミカルで面白かったですね。これ、プロデュースがオリヴィア・ロドリゴと同じダン・ニグロで、オリヴィアの全米ツアーのオープニング・アクトもやるのでこれからですね。

これも地味ながら評価ありましてAOTYでは39位。

そしてもう一人がレネー・ラップですね。彼女は元が女優さんで、今週ですね、アメリカで公開の「ミーン・ガールズ」のリメイク版で、かつてレイチェル・マクアダムスが演じた意地悪なアイコン、今やリンジー・ローハンがやったヒロインより存在感ある役になってますレジーナ・ジョージの役を演じるので注目されてる子です。

彼女も去年歌手デビューしてるんですけど、ロックなんですよね。しかもオリヴィアと同じように、男性のソングライター1人との共同作業で。この辺りの作り方は印象良かったですね。AOTYでも50位には入らなかったんですけど、一時期圏外で名前見たくらいには評判良かったです。

・・・って、たくさんいるでしょ?

が!

一番語りたくてしょうがないものが、ここでまだ出てない!


それこそがすごいことなんですよ。この続きはまだ明日!












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