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Brexitの日の最新全英チャート(2020/01/31-02/06)

どうも、

BREXITですね・・・。それだけです。Fuck Off。

では、全英チャート、行きましょう。

SINGLES
1(5)Before You Go/Lewis Capaldi
2(4)Blinding Light/The Weekend
3(2)The Box/Roddy Ricch
4(1)Godzilla/Eminem feat Juice WRLD
5(3)Own It/Stormzu, Ed Sheehan & Burna Boy
6(7)Don't Start Now/Dua Lipa
7(6)Life Is Good/Future feat Drake
8(11)Everything I Wanted/Billie Eilish
9(10)
Someone You Loved/Lewis Capaldi
10(8)
Roxanne/Arizona Zervas

新曲リリースくらいだと、動かなかったことがわかる、今週のチャートですね。

では、アルバムに行きましょう。

ALBUM
1(-)Big Conspiracy/J Hus
2(1)
Music To Be Murdered By/Eminem
3(-)Hotspot/Pet Shop Boys
4(3)
Heavy Is The Head/Stormzy
5(-)Huncholini The 1st/M.Huncho
6(5)
Heavy Is The Head/Stormzy
7(10)
When We All Fall Asleep Where Do We Go/Billie Eilish
8(7)
No 6 Collaborations Project/Ed Sheehan
9(9)Fine Line/Harry Styles
10(-)All The Best/Dave Clark Five

初登場で1位はJハス。聞いてみましょう。

No blacks, no dogs, we were segregated
They took our history then they went and erased it
I'm just a roadman so why am I preachin'?
God made you sexy, so why you bleachin'?
How you send your son to school and don't know what they teach him?
How you be finesse block and you don't know the reason?
Me I love myself 'cause I'm black and I'm gorgeous

端折って訳しますと

「俺たちは差別を受けてきた。奴等は俺達の歴史を奪い、消しやがった。
神様がせっかくセクシーに造ってくれたというのに、どうして色を削ごうとするんだ?子供を学校に送ってるっていうのに、育て方を知らないのか?
俺は自分が好きだ。なぜなら俺は黒人でゴージャスだからだ」。

これが、このアルバム中、「アンセムになるであろう」と言われている曲、「Deeper Than Rap」の一説ですけど、親が、アフリカから大人になったときに苦労して移民してきた子供である彼のようなラッパーがBREXITのはじまった日に1位になったことはかなり象徴的ですよね。どんなにナショナリズムを訴えたところで、ダイバーシティはいまさら否定はできないよ、ということではないかと思いますね。

Jハス、前から評価の高いラッパーでしたけど、このアルバム、いいですよ。こういうソーシャル・コンシャスなリリックも目立ちますけど、サウンド的にも、ダンスホール・レゲエとオールド・ソウルの中間くらいの手作り感のあるオリジナルなサウンドで、USの大量生産されがちなヒップホップよりも強いクリエイティヴィティを感じさせます。

3位はペット・ショップ・ボーイズ。聞いてみましょう。

キャリアも、もう35年以上。もう、65歳くらいになりますけど、ブレないですよね、この人たち。サウンド的には、ずっとチャラく、昔はそこがあまり好きではなかったんですけど、それも、ここまで長いこと筋通してやると、立派にきわめられた芸だし、その中にメロディの繊細さが決して消えないとこもソングライティングの巧みさを感じますね。

5位はUKラッパーのMハンチョ、10位は60sのブリティッシュ・ビートのなつかしの名バンド、デイヴ・クラーク・ファイヴのベスト盤が入ってきています。この10年で2回めじゃないかなあ。イギリスって、クリフ・リチャード、シャドウズ、DC5は本当に根強いんですけど、このあたりは「ロンドンの昔の芸能界パワーの産物」というところなのでしょうか。

ちなみに、ビリー・アイリッシュは10位から7位にあがっただけ。もう、グラミー独占したからって、今知って聴くような人はあまり多くなかった、まあ、「あげどまり」だったのかな、と思います。




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