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SuperMからBUCK-TICKも。7月から9月の、さらにもう10枚のアルバム

どうも。

昨日は7月から9月のアルバムの10選やったわけですけど、気に入ってたアルバム、これだけじゃないです。

もう10枚ほど、発表しておきますと、こんな感じです。

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なかなか、面白い感じだと僕も思うんですけど、左からざっと見ていきましょう。

上から下に

So When You Gonna/Dream Wife
The Death Of The Party/The Magic Gang
Twice As Tall/Burna Boy
Down In The Weeds Where The World Once Was/Bright Eyes

ここでもUKロック新世代、目白押しです。このドリーム・ワイフとマジック・ギャングは正直トップ10、入れたいところでした。両者ともに、2枚めのアルバムで全英トップ20入り。ドリーム・ワイフはガールズ・バンドとしてのオリジナリティもさることながら、ストロークス・フォロワーとしても抜群のセンスですからね。マジック・ギャングはThe1975みたいなソフィスティ・ポップへの進化が見事でした。

今回、R&B、ヒップホップはめぼしいものに欠けた印象があったんですけど、その中からナイジェリア出身のバーナ・ボーイが良かったですね。コンテンポラリーなアフリカン・テイストが小気味良いフックになってました。

ブライト・アイズ8年ぶりのアルバムも「さすが」の貫禄の充実作でした。

では続いて真ん中の段、行きましょう。

On Sunset/Paul Weller
The Universal Want/Doves
Ohms/Deftones
Abracadabra/Buck-Tick

ここはベテランがこぞって並びました。

80年代以降、5年代連続全英1位の快挙を達成したポール・ウェラーは貫禄の中に新鮮さを漂わせた力作でしたね。ダヴスは11年ぶりの新作でも、自慢の美メロ・センスに衰えが微塵もない感じでした。そして、デフトーンズ。「ラウドロック界のレディオヘッド」なんて言われ方をしてた時期もありましたが、今回の新作、それがもっとも言われていた傑作「White Pony」を思い出させる底力の1作ですた。

ただ、そんな中で一番驚いたのが

BUCK-TICKですね。いやあ〜、これはビックリしましたね!彼らのことは僕は前から評価していて、先日選んだ「平成の日本の50枚のアルバム」でも「狂った太陽」という、91年発表のアルバムをランクインさせていましたけど、それから30年近く経っても感性の鈍りが全くないの、すごいです。まさにその90sの頃には、洋楽ロックの先端を先んじて取り入れることで先進性見せていたところがあったんですけど、今作聞いてると、そうした国の外にある刺激に頼らずとも、自分の中で培った経験値で新鮮さを作り出せる感覚的な若さに溢れてる感じが伝わります。この3カ月、日本からだと米津やあいみょんの新作もあって、どっちも聴いてたりもするんですけど、これに持っていかれましたね。

では、大枠の2枚、行きましょう。

1枚はPVRISのアルバム「Use Me」。2017年の前作「All We Know Of Heaven, All We Need Of Hell」はとある界隈ではすごく絶賛されて、なにげに全英トップ5に入ったりしてたアルバムなんですけど、これ、僕も結構ツボで、その年の年間トップ10にも入れたりしてました。メロディが若干、エヴァネッセンスっぽいところもありつつも、基本は「女デペッシュ・モード」なテイストがすごく強く、その物珍しさに惹かれました。

今作も実はそうで、調べればわかるんんですけど、AOTYのようなレヴュー総合サイトでも80点台半ばの高得点なんですよ。注目してるメディアが少ないからではあるんですけど、すごく才能評価されているのです。

ただ、それにもかかわらず、今回、前作ほど商業的インパクトに恵まれなかったのは、アルバムの発売がのびのびにされたことでも象徴されてるように、メジャー移籍が裏目に出ましたね。あまり大事にされてない気がします。それと、今回のアルバムで、その実態が「バンド」ではなく、楽曲制作だけでなく、演奏をやってるのも、このフロントのリン・ガンがやってることが明らかにされっちゃったことですね。それと同時に、ラウドロック的なアプローチ(曲メロだけですけど)を大幅に減らしてよりインディっぽくなったところで、見直した人も多い反面、離れた人も多かったのかな、という印象です。

なんか次作からソロになりそうな気がするんですけど、見ていて、ティル・チューズデイ時代のエイミー・マン思い出させる雰囲気があるんですよね、彼女。

そしてラストがSuperMです。アルバムは「Super One」といいます。

前にも書きましたけど、これはKpopの老舗、SMエンターテイメントが。BTSに対抗して(としか思えない)EXO,NCT、SHINEEからベストなメンバーを集めて作った、「グループ内アヴェンジャーズ」とも言われるプロジェクトです。

これなんですけど、SMの鍛えられた良さが凄く出た、コッテコテのR&Bアルバムですね。いまどき、黒人でもやらなくなったような。ベッキョンがEXO以上にハイトーン連発で歌い上げてるうえに、SMのこれまでの路線以上にヒップホップ色も強くして。あと、バンタンがさわやかな方向にシフトしていくのと真逆を行くように「肉食系」に走ってたり。「Tiger Inside」っていう曲名からしてモロですからね。

どうやらビルボードでも初登場3位が予想されているようですが、今のKポップの実力の層の厚さを感じさせる1枚です。10選にも選ぼうとしてたんですけど、1枠を争ったのがスフィアン・スティーヴンスで。さすがに、それを上回ることまではできませんでしたが、年間ベスト・アルバムの50枚には入りそうな気がしてます。











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