ロックバンドのデビュー・アルバム2枚が1位と4位に初登場! 最新全英チャート(21/04/02~04/08)
どうも。
DMXの訃報を優先したので1日遅れましたが全英チャートです。
SINGLES
1(1)Montero(Call Me By Your Name)/Lil Nas X
2(3)Peaches/Justin Biever feat Caesar & Giveon
3(2)Wellerman/Nathan Evans
4(4)Latest Trends/A1J1
5(5)Friday/Riton feat Mufasa & Nightcrawlers
6(7)Bed/Joel Corry feat Raye & David Guetta
7(6)The Business/Tiesto
8(8)Your Love(9PM)/ATB/Topic
9(9)Don't Play/Anne Marie/KSI/Digital Farm
10(10)Little Bit Of Love/Tom Grennan
今週はこれ、ほとんど動きないですね、これ。Lil Nas Xが2週目の1位で、2位と3位、6位と7位が入れ替わっただけにすぎません。
圏外を見てみましょう。27位初登場のこの曲で。
オリヴィア・ロドリゴのニュー・シングル「Deja Vu」ですね。
デビュー曲が10週近く1位になった次の曲のチャート・アクションとしてはだいぶ地味ですが、曲自体はこれ、「Driver's License」より僕は好きですけどね。インディ色がすごく強くてアイドルの曲になってないところがキッズには敬遠されたかもしれませんが、僕にはこっちの方が好都合です(笑)。Lordeと比較する声が多いですね。
オリヴィアは5月21日にアルバムが出ますが、その1週前に「ハイスクール・ミュージカル」のシーズン2が配信されます。大ヒットは確実ですね。
ではアルバムにいきましょう。
ALBUM
1(-)W.L./The Snuts
2(-)Dancing With The Devil The Art Of/Demi Lovato
3(2)Justice/Justin Bieber
4(-)New Long Leg/Dry Cleaning
5(3)Future Nostalgia/Dua Lipa
6(11)50 Years Don't Stop/Fleetwood Mac
7(-)Destined 2 Win/Lil Tjay
8(21)Rumours/Fleetwood Mac
9(9)Greatest Hits/Queen
10(5)Wild West/Central Cee
いやあ、今週はこれ、びっくりしましたね。初登場で1位は新人バンドです。ザ・スナッツ。聞いてみましょう。
この曲名が示す通り、彼らは直接グラスゴーではないですが、スコットランド出身のバンドです。見た感じ、すごく若そうですけど、ヴォーカルのジャック・コクランのソウルフルな歌いっぷりが説得力あります。インディのファンもだけど、エド・シーランやルイス・キャパルディ好きな層にも刺さりそうなものは潜在的にありますね。
こういうロックの場合、「ダッド・ロック」と揶揄もされがちなんですけど、ライブで文句言わせないタイプのバンドになりそうな雰囲気あります。9月頃からのフェスで人気出そうな気がしてます。
2位は、わずかの差で負けましたデミ・ロバート。7位はリル・ティージェイのアルバムが初登場。このあたりは全米チャートで語りましょう。
そして今週、すごいなあ。スナッツだけでなく、もう1組、デビュー・アルバムのバンドの初登場ですよ。これも聞いてもらいましょう。
ドライ・クリーニングという、非常に検索にかけにくい、この人たちもシェイムやBCNRと同じくサウス・ロンドンのバンドです。
パッと見、この髪のサラサラした美人のお姉さん、フローレンス・ショウの低い声でのポエトリー・リーディングに気を取られがちですが、ギタリストをはじめとして、とにかく音のキレ、最高ですね、このバンド。ポストパンクで似たようなバンドはすごくいるんですけど、名手が弾くとやっぱ違いって歴然とわかるな、ということをまざまざと感じさせるバンドです。この曲のギターのリフの鋭角的なセンスも思わずうなりますね。
彼らの場合はイギリス国内のみならず、あのイギリスのバンド嫌いで悪名高いピッチフォークでさえも大絶賛。推薦盤を意味するBEST NEW MUSICに選ばれてましたね。この人たちはすぐにでもライブ見たいですね。
それにしても、ここんとこずっと若いバンドがアルバムでトップ10、入ることが続いています。去年の夏から言い続けてますけど、ホント、今、UKでロック、戻ってきてますよ!
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