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SXSWとtik tokに関する悲しいこと

どうも。

今週は個人的に残念だったことが2つありました。

まず一つは

テキサスのオースティンでもう何10年もやってます、インディ・アーティストたちの国際見本市サウス・バイ・サウスウェスト(SXSW)、毎年ちょうど今頃やってるんですけど、そこで今年大問題が起きまして、出演者のキャンセルが続出してるんですよね。

それはスポンサーに米軍がついてまして。音楽のアーティストなんて今回のガザ問題に関してイスラエルがハザの一般市民を虐殺してることに許せない人が多いんですよね。それ以前からイスラエルはパレスチナ人に関してアパrルトヘイトまがいのことをし続け、パレスチナの人々が住んでいたところを追いやりもしていたわけですからね。

それでボイコットが続出したんですけど、タチの悪いことに

テキサス州のグレッグ・アボット知事がですね、何を考えたか「引き上げたバンドたちはもう2度と戻ってくるな。ここはこれからも重要な軍の拠点だ」と発言して火に油を注いじゃったんですね。

この、とても州知事とは思えない大人気ない反応に対してSXSWの主催者側が「知事の言うことには賛成できない。アーティストの意思を尊重する」との声明を出したんですけど、それと同時に軍をよいしょすることも行ってしまって、それが逆効果になってさらにもめてるんですよね。

 まあ、これ、今年に限ったことではなく、運営システムを変えないことには来年以降もっと厳しいのかな、と思いますね。

それから昨日

アメリカの下院がtik tokのアメリカでの運営を禁止する法案を承認しました。

これでtik tokが即座にアメリカで使えなくなるわけではなく、半年の猶予の間に、例えばtik tokの買収などが行われれば継続は一応可能ですが、果たしてそれが起こるのかどうか。社長は猛反対しています。

これはtik tokのセキュリティ問題を表向きの理由にはしています。まあ、それだって中国企業ということに対しての警戒心だとは思うのですが、本心としては

Z世代の間で強くなっているガザ停戦を求める動き、それがtik tok中心に起こっていることをアメリカの政界が疎ましく思っての結果ではないかと言われています。僕も、結果的にそういう画像が出にくくなるのならば、そう疑われても仕方がないと思います。

あと、それだけじゃないですね。tik tokを中心に若い人が自己主張したり、自分なりの表現を求めている。そういう場所が奪われてしまうことも危惧します。

それからtiktokを中心にいろいろヒットが出てるでしょ?あれだってそのほとんどが、大資本のレコード会社が本来意図してなかった結果として怒ってるんですよね。面白いことに、そういう曲の方が、レコード会社が本来売りたかった曲より良い曲が目立つんですよ。

それが面白くなかったからなのか

音楽市場の世界最大手のユニバーサルがtiktokから音源を1月いっぱいで引き上げました。tiktokからの報酬がないと主張して。

これも違和感ありました。ユーザーの善意でプロモーションしてもらってる曲に対して、そのプロモーションに金とるんですからね。本来なら宣伝費を払わないといけないところなのに、そこから金を取る。そんなことしたら、tiktokではやる人とそうでない人の格差を広げてしまうことにつながる気がするのですが。

 あとtiktokのサプライズ・ヒットが出なくなることで、大資本のレコード会社が売りたいものを金を使って意のままにできるようになる。これも僕はすごく危惧しています。

 いずれにせよ、注視したい問題です。



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