卑怯者の楽園

たまたま目にしたツイート。ノンポリ云々の前段とアート云々の後段で全然話が繋がってなくて何が言いたいのか全然わからなかったけど、ツリーを全部読んだら山下達郎に批判的な人だってことがわかった。

アートは高尚でエンタメは低俗っていう考え方を否定する気はないけど(押し付けられたら全力で拒否るけどね)、山下達郎を批判するのにエンタメを悪し様に言う必要なくない?ってのがまずひとつ。

エンタメを腐すのは結構だけど、それって同時に被害者であるジャニーズ事務所の所属タレントたちをも腐してるってことになっちゃうけど大丈夫?ってのがふたつ目。

みっつ目。世界で通用するのはそりゃあ凄いことだと思うけど、たとえばライヴを観に来てくれた数人のお客さんの中のたった一人だけでも心を揺さぶることが出来たなら、それだって同じくらい凄いこと、尊いことだと俺は思うけどね。

よっつ目は山下達郎絡みの話題でヒートアップしてる人たちに対して。賛否両論入り乱れて本筋から離れたところで大騒ぎしてるけど、何よりも優先すべきなのは事件の真相究明と被害者の救済、ケアじゃないの?被害者を置き去りにして場外乱闘してる場合じゃなくない?騒げば騒ぐほど人々の視線は山下達郎と松尾潔に集中するわけで、それによって得するのは誰なんだろうね?束の間であっても矛先が自分たちから逸れたことで胸を撫で下ろしてるのは誰なんだろうね?

最後に。誤解されたくないから明言しておく。ジャニー喜多川の数々の悪行が明るみに出てきてる今この局面で擁護するような発言をした山下達郎はアウトだと思ってる。恩義を感じてる人に対して筋を通すのは立派なことだとは思うけど、それがジャニーってのは流石に駄目だろ。ジェフリー・エプスタインばりの性犯罪者を擁護したらそりゃあ批判されて当然だよな。

でも今までずっと知らぬ存ぜぬでダンマリを決め込んでたくせにジャニー喜多川が死んで、海外メディアが取り上げた途端に掌返して正義漢面し始めた国内メディアの連中の方が余程タチが悪いと思うね。メディアの役割は権力の監視とかイキってるけど、連中の正体はただの風見鶏で本当に強い人たち、殴り返してくるような人たちには絶対に噛みつこうとしないんだよ。相手が強いうちはひたすら忖度し続けて、落ち目になると途端に吠え始めるとか、ダサいことこの上ないよな。
舛添要一が全方位から叩かれまくって都知事を辞任した時もそうだった。あの時も潮目が変わって「こいつは叩いてもOKだ」って空気になった途端に皆ここぞとばかりに石を投げつけ始めたからね。数的優位に立つと途端に凶暴になるのが人間の習性なのか知らないけど、俺が群れること、徒党を組むことに対して嫌悪感を抱く理由はここにあるんだよ。徒党を組んで強くなった気になってイキり散らすなんて格好悪過ぎる、そんなダサくて卑怯な真似をするくらいなら俺はひとりぼっちで弱いままでいいと思ってるよ。


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