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日々の行動に組み込むべき「リカバリー法」

今日はいつもとは違うスケジュール。朝のルーチンを多少崩しての行動開始でした。それが分かっていたので昨晩は早めに寝て、仕事に出るまでの短時間を有効に活用しよう。そんな計画を立てていました。

ところが元来の怠け癖が顔を出し、帰宅後、晩ごはんを食べてダラダラしてしまった昨晩。読まなくていい本を読んだり、スマホをみたり、結局いつもより寝る時間が遅くなってしまいました。人は目先の利益を過大評価して将来の利益をおろそかにする。私はいまだに結構このワナにハマってしまいます。

時間割引率

行動経済学の用語で、将来の価値を割り引いて考えて、目の前の利益や満足感を優先してしまう傾向を指します。ダイエットをしているのに、目の前に出されたカツ丼を全部たいらげてしまう。早くしなければいけない仕事があるのに、YouTubeを見てしまって、気づいたらあっという間に1時間が過ぎていた、なんてこと身に覚えのある方も少なくないかもしれません。

私たちに与えられた時間。増やしたり減らしたりはできません。今の快楽を優先することはいわば「時間を借りて」やるべきことを先送りしていることに他なりません。借りたものに対しては必ず返済期間がやってきます。後回しにしてもやるべきことが変わることはありませんし、たいてい「手数料」がかかるもの。やりたかったことがうまくできなかったり、時間がかかったり、先送りのツケは小さくありません。

私の場合、まず睡眠時間が短くなりました。日中、眠気という手数料を支払うことに。朝、30分のランニングを予定していましたが、15分しかできませんでした。

ですがここであきらめてはいけません。時間割引率のワナに長年悩まされてきた私にとって、自然に身についたリカバリー方があります。「集中ボーナス」と呼ばれるリカバリー法によって、生産性を一時的に爆発させることができます。

人は、重要でしかもすぐ期限が来る課題に取り組むときに集中力が高まります。仕事でも楽しみでも、時間があまりないときのほうが得るものが大きくなること。これを「集中ボーナス」と呼びます。

仕事が始まるまでの朝の時間。今日は特に短く制限されていました。ですがその制限が集中ボーナスを駆動。15分間のランニングでいつも以上のスピードを確保して、心拍数を短時間で上げることができました。心拍数が上がれば脳が活性化するのでその後の英会話もスムーズ。手数料はかかりましたが、なんとか帳尻を合わすことに成功しました。

自分の時間、予定を組んで管理はするものの、時間割引率など、自分自身の変動する認知能力に対してあきれるほど配慮がなかったかつての私。処理能力の低下による、愚かな行動やミスを前提に考えて、それを吸収したり、場合によっては逆手にとったりする戦略や仕組みが必要だと言うことに気づいたのは最近のことです。

時間を無駄に使ってしまうことに自信過剰すぎて、自信過剰が助長され、独りよがりが増強されてしまいます。だからこそ、自分の行動を予定するとともに、リカバリーや処理能力についても予定し、管理する必要性を強く感じています。

久保大輔




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