相手を言いくるめた先に何が起きるかを想像できる人は失敗しない
事業と現場。
サッカークラブの組織は
大きくこの2部門に分かれます。
営業やマーケティング、
広報や運営担当、管理部門などが前者。
後者は言うまでもなくチーム、
つまり強化部をトップに、
監督、コーチ、スタッフ、
そして選手から成る「チーム」です。
僕はおもに事業側を経験(約10年)。
「おもに」と書いたのは、
チーム広報を担当したとき、
所属は「事業」でありながら、
活動はほぼ「現場」という特殊な立場を経験
したことがあるからです。
そして、
これはクラブあるあるだと思うのですが、
事業と現場の間には
少なからず垣根というものが存在。
両者を分け隔てる障壁は、
クラブによって多寡あれどゼロではありません。
特に、事業と現場が協力し合って行われる
イベントにおいては、
(例えばスポンサー主催のトークショーなど)
筋を通して、しかるべきルートに従って
手順を踏んで、
ようやくコンタクトやコミュニケーション
が発生するもの。
クラブによっては特段問題なく、
またクラブによってはこの垣根が障害に
なったりもします。
■「障害」
が起きるケースをよくよく考えてみると、
恒常的なコミュニケーション不足
に問題の本質があることがわかります。
お互いに暇じゃないですし、
むしろ忙しすぎて
結構遅くまで仕事をしていることもあって、
「働き方改革?は?なにそれ?」
みたいな感想を持つスタッフも
けっこうな確率でいると僕は踏んでいます。
少なくとも僕が在籍していた
2017年ごろまでは
土日関係なく、朝から深夜
まで働くことが常でした。
そんな状態で、
事業と現場のコミュニケーションを深めよう!
と号令がかかったとしても
「はい、わかりました」
と素直に
お茶したり飲みに行ったりしづらいのが本音。
しかもクラブハウス勤めの多くは
車を利用しています。
疲れ果てて車で帰宅して、
そのあと飲みにでかけるなんて、
よほどのことがない限り、です。
なので恒常的にコミュニケーション不足。
という成り行きが結構あったりするものです。
■そんな状況下で、
営業担当がイベントを企画。
スポンサー主催の選手トークショーです。
まずは広報に伝え、強化部に打診して、
OKが出れば、現場マネージャーに概要を説明し、
スケジュールを調整して、
イベント内容を選手に説明する。
営業担当はこの一連の流れを
たったひとりでこなすわけですが、
営業はノルマがありますし、
数字は給料や出世にかかわってくるわけで、
イベント一発で売上を!
と夢見る営業社員はがんばるわけですが、
現場からしたら
「は?なんでお前のために」
とそっぽ向かれても
なんら不思議ではありません。
シンプルに「仲がよければ」
協力してくれる可能性は高まりますが、
そうでない限りにおいて
惜しみない協力をえることは相当むずかしい。
そりゃそうでしょ?
という感想が大方だと思います。
■現場スタッフだって
仕事をたっぷりかかえていたり
体調がすぐれない、寝不足だったり
それぞれの事情があるなかで
プラスアルファの仕事が舞い込んでくるわけで
しかも営業担当者はなんとなく
えらそうで、鼻につくタイプ(※)だったら
なおのこと協力したくありません。
営業担当者からしたら
積極的な協力をえられなくて
ときに口論、まではいかないまでも
攻撃的な口調や態度が
出てしまったり
または説得しようとか、論破しようとか
そんな姿勢でいると状況は悪化します。
相手をやりこめたところで
実はなんの意味もありません。
論破したその先に、
どんな結果が起きるかを想像できれば
やり方は変わるはずです。
■「相手を観察する」
ことはひとつのやり方で、
こういうボールを投げれば
こんな風に返ってくるのか!
といった感じで
エンタメのように楽しみながら
相手の「ゴール」を
見極めて間違えないこと。
相手の要望が「正解」であって
自分で勝手に決めたゴールは偽りです。
相手のモチベーションにそった行動をしないと
時間の無駄。
有効なカードが「ごめんなさい」であれば
素直に謝ることも大切です。
あと大切なのは
ジャッジする人(第三者)をいれて議論すること。
当事者であればあるほど
自分自身が判断のバイアスになってしまう。
第三者の証言がとれる状況をつくることは重要です。
1対1だと感情的になることもあります。
■勝った負けた
という陳腐な話ではなく
どうすればいい結果に結びつくか。
そのためには
コミュニケーションが破綻したら
相手より自分の問題として分析する。
客観的に自分と相手を観察して
おもしろがったり、許したりする感覚を持つ。
ときに論破されて
相手に気持ちよくなってもらうことも大切。
自分に非があれば素直に認めて
数字や事実ベースの材料を用意して
材料を示しながら対話するとか、
相手の考えを変えてもらうよりも
自分の考えを変えるほうが得策なことも。
■このような
難しいことを考えずとも
事業と現場の垣根なく、一体となって
オンラインサロンをとおして
常にディスカッションを行うクラブがあります。
上に示した「対立の構図」は
拙者の体験談をかなり盛って表現していますが
(鼻につく営業担当(※)=僕です…)
そんなに大きく外れた話ではなく
場合によってはやっかいな課題でもあります。
ですがこのサッカークラブには
そもそもこのような二項対立が存在しません。
クラブコンセプトも
認め合い、支え合い、応援し合う
とあります。
日々いろんなサロンメンバーが
様々な意見を書き込み
それに対してコメントする
他のサロンメンバーが続いて
活発なコミュニケーションが
展開されています。
この様子を「見るだけ」でも価値ありです。
ただいま無料キャンペーン中。
興味ある方はぜひ
のぞいてみてください。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。
それではまた明日。
おつかれっした!