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独り勝ちより、みんなで勝ちたい


一対一の等価交換。

これが経済活動の、
現時点における常識です。

一対一の関係性を所与のものとして、

たとえば仕事でも
ひと月働けばこれだけの労働対価をもらう

ということに疑いはありません。

ラーメンを買うには150円、
映画を観るなら2000円、
テレビなら数万円、車は数百万円です。

ですが昨今は

「プロセスエコノミー」

という言葉が出てきて
ややこしくなりました。

ラーメンやテレビといった
完成品は無料。

その代わり商品やサービスの
制作段階を可視化して販売します。


一蘭のラーメンが、
どのようにして開発されているのか?

それがすべて公開されていれば
多くの人が殺到する様子がイメージできます。

Jリーグクラブの練習メニューを
すべて見ることができるのであれば

サッカー関係者の関心を集めるでしょう。

弱小チームを少ない予算で
劇的に強くする監督がいたとして、

どんなメニューで、どんな言葉で、
どれくらいの負荷で、どれくらいの頻度で

トレーニングしているかを知りたい指導者は、
日本にゴマンといるはず。


■でも「ムリでしょ」
というのが現時点での見積もり。

だってそんなことしたら

手の内をバラすことになるから
ライバルに負けてしまう
という理屈です。

では日本最大のオンラインサロン
を運営する西野さんはどうでしょうか?

制作を分業化したり、
全ページ無料公開にしたり、

表にでているアクションの新奇性に
バッシングの嵐。

当然、
オンラインサロン内で語られる内容も

ビジネスの生々しい日常を綴っている
という意味において非常識だと思います。

ことあるごとに「絶対に表にださないで」
と但し書きをしたり、

サロンの概要欄にも
「法的措置」を示唆する文章が掲載されています。

ちゃんと釘を刺したうえで、
打ち手や打ち手に至る思考を言語化して公開。


■でも本心は

「マネしてもいいよ」

という寛容な気持ちが
大勢を占めているのではないでしょうか?

日本や、
日本経済のことを心配したり、

貧困家庭に寄付したり、
挑戦者を応援したり、

社会的弱者を擁護したり。

独り勝ちすることよりも、
全員で勝ちに行くことをよく口にする西野さんにとって、

自分の行動の軌跡とその成果
を可視化することは、

多くの人へのエール。

みんなで勝つために
一緒に頑張ろうというメッセージだと思うんです。


■日本サッカーの未来は明るいでしょうか?

日本代表の集客は落ち、
ユニフォームも売れなくなりました。

Jリーグの観客数は伸びていますが、
新規顧客は減少傾向。

ファンの高齢化、固定化、排他性。
おまけに少子高齢化社会の到来は待ったなしです。

アジア戦略、アジア進出
を打ち出し、推進していますが

それによってもたらされるアセットとその権利が
活況を呈している

とはなかなかいいづらいのが
現状です。

要はそんなに売れていないということ。

マネタイズのポイントは
現状のままで大丈夫なのでしょうか?

プロセスを閉じきってしまい
完成品(試合)を売るというシステム

このまま未来永劫
形を変えることなく続くものなのでしょうか?


■海外に流出するタレントは増えて

選手のレベルも昔とは
比較にならないほど上がっている。

でも私たちの目は慣れてしまいました。

よっぽどのハイレベルな結果を残す選手
でもないかぎり、簡単には驚きません。

シンプルに、
試合でのプレーに熱狂できることはもちろんありますが、

トップレベルの欧州サッカーを

いつでもどこでもクリック一つで
視聴できるようになった今、

熱狂がサステイナブルなものではなくなった
という見立て。

サッカーに対する感情のメーターは、
中途半端に高くなってしまって、

ちょっとやそっとのことでは
反応しなくなりました(私調べですが…)


サッカー界に出回るお金の総量が減れば、
長期的には競技人口の減少を招くでしょう。

それでなくても人口減が決まっている
日本の未来。

従来型のマネタイズではいずれ、
施設や強化の原資は枯渇することに。

「ステージ4的」な状態にいる

というのが偽らざる
日本サッカー界の現在地だと思ったりしています。


■オンラインサロンは

常識的に考えて
サッカー界になじみそうにありません。

少なくない反発は
容易に想像できます。

ところがけっこう贔屓目に見ても
右肩下がりの様相は否定しづらい。

そんな日本サッカー界において
いままでの慣習や常識にあらがって、

「日本サッカーをみんなで強化していく」

というコンセプトのもと、

ブラックボックス化していた情報を
あらゆる角度から公開し、

お金が動く仕組みを構築すべきではないか
と思っています。


誰かが独り勝ちするという競争ではなく
みんなで勝ちに行く共創を。

異業種の成功事例を
うまく移入できればと妄想しています。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

それではまた明日。
おつかれっした!




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