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目の前に起きたことを「言葉」にできると創造性、差別化、再現性がうまれる。


言葉の力
について実感する毎日です。

たとえば「自己効力感」
という言葉に触れ、

「自分にはできる」
「自分は達成できる」

と念じる、思い込むことで
人の行動が促されることを学びます。

思い込む=はったりでもOK
なんて捕捉がつくこともありますが、

そうなんだと思って周囲を見渡すと、

いつも大きな声で、
元気に明るく振る舞っている人が

仕事で成果を出していく様
に気づくことができます。

自分に自信を持って行動する人は

周囲に好かれ、助けられ、
大きな仕事を成し遂げるものです。

でもその逆、つまり、

いつも大きな声で、
元気に明るく振る舞っている人が

仕事で成果を出していく様をみて、

「あの人は自己効力感があるんだ」
(自信を持って行動している人だ)

とはなかなか考えにくい。

シンプルに「元気な人」
反対に「うるさいヤツ(怒)」

という感想を持つぐらいでしょう。

個別具体的な現象を単に見るだけでは
その「構造」まで思いをいたすことが非常に難しい。

ですが
大量の言葉、語彙を知っている人は、

目の前に起きている事柄をみて、
そのロジックを見抜くことができます。

具体→抽象に置き換えて
物事をとらえる能力
ですね。

また、
ロジックをつかむことができれば、

「異業種に転用」

できたりもするので
イノベーションを起こしやすくもなります。


■インターネットや新聞、雑誌には

「成功事例」が数多く掲載されている。

どんな分野で、何をして
どんな成果をあげたのか。

「何をして」の部分はもちろん
具体的な現象です。

某ファストフードチェーンが単価をさげて
大きな売り上げを残した(具体的現象)を見て、

「うちも安くしなければ」

と自営業のハンバーガ屋さんが
価格で対抗してもうまくいきません。

ファストフードチェーンは

巨大な資本を武器に
規模の経済で原価を抑えています。

一方個人事業主が
同等のリソースを構築できるとは限りません。

単価を下げた分、
利益が圧縮される、もしくは赤字となり、

長期的には右肩下がりの経営
に終始してしまいます。

より抽象度を上げた
マーケティング戦略で説明すると、

「安い」ことに価値を感じる人に、
「安さ」という強みを提供するために、

競合相手がマネできない
独自資源を構築する。

そして「安さ」を前面に押し出した
プロモーションでターゲットに訴求する。

この抽象概念を
言葉で説明する能力がなければ、

「安くすればいいんでしょ」的な
短絡的な発想で値下げして、

独り相撲をとってしまうことになります。

具体的現象を参考にするときは、
現象の裏側(背後)を読み取って行動しなければ

分の悪い結果を招くことになります。


■うまくいったという自分の経験も、
言葉にして説明できなければ、

もう一度おなじ成功を手にすることは
難しかもしれません。

うまくいった原因は、

どういう心理で、
何に取り組んだからうまくいった

という構造によるものなのか、
はたまた偶然なのか。

先の例でいうと、

「自分はできる」という言葉を
何度も何度も刷り込んで(アファーメーションといいます)

「自分は難しいことでもやり遂げられる」
と自然に思える心理(自己効力感)

を高められたからこそ、

はじめの一歩が踏み出せて
営業先で自信を持ってプレゼンできた。

というように言語化できていれば、
営業に行く前の儀式としてルーチン化できます。

100%成功が約束されるは断言できませんが、
成功の確度が高まるかもしれません。

そしてつまるところそれは、
成功体験を「言葉にした」からに他なりません。


■私の周りには、

毎日noteを更新する人(学生)
が増えてきました。

コツコツと言語化能力を
磨いているわけです。

上述したような洞察力(本質を見抜く力)
を身につけるべく、

日々少しずつ歩みを進めています。

一日でできること、
成長率はごくわずかでも、

一か月、3か月、半年、
一年、三年、五年と続けば、

積み重ねた努力は膨大になります。

それが一日や二日では
どうにもならない資源
となり、

人生や仕事での強み(差別化)
として活かされるはず。

事後的に観察される競争優位性は、
必ずしも事前合理的な意志決定を前提とはしません。

今は信じがたいことでも、
続ければ大きな違いが生まれます。

これからも学生たちには、

ことあるごとに「言葉にすることの重要性」を
説いていきたいと思います。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

それではまた明日。
おつかれっした!




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