スポーツは、誰のどんな問題をどのように解決するのか?
■なぜ水は売れるのか?
ペットボトルの「水」
僕も頻繁に購入しますが
売れる理由、購入する理由は
どのように言語化できるでしょうか?
おいしい水が飲みたい。
持ち歩いて、好きなときに飲みたい。
そもそも合理的な理由はない。
ニーズはいろいろ考えられますが、
言うまでもなく正解をひとつに絞ることは不可能。
ただし少し抽象度をあげると、
こんな問いに行き着きます。
「誰の、どんな問題を、どのように解決するのか」
ペットボトルに入れた水は、
「誰の、どんな問題を、どのように解決するのか」
を起点にTPOを当てはめて、
CMやSNSなどでプロモーション。
価値があると判断した人が
購入するという成り行きで売れていきます。
ビジネスとはソリューション(問題解決)
であると言われる所以。
■ところが人々の持つ問題は
顕在化している場合と
顕在化していない場合があります。
後者、つまり潜在的な問題を
いかにして発見し、掘り起こし、
人々に気づかせるか。
ここにイノベーションの源泉
があるのですが大切なのは、
売り手の気持ち、思い、
作りたい世界、届けたい価値、人々の喜び。
買い手が容易に想像できるものではなく
言われなければ気づかない価値の存在
があることに気づき、「これを売りたい」と考え、
商品化し、価値を人々に伝え、
理解させる努力を、成功するまで続けた結果として、
「持ち歩いていつでも飲める」
というシチュエーションの合理性が
顕在化し、人々の常識になります。
■ではスポーツは
誰の、どんな問題を、
どのように解決することができるのでしょうか?
サッカークラブは、
地域で活動しながら、
誰の、どんな問題を、
どのように解決することができるのでしょうか?
地域社会の多くの人々にとって
欠かすことのできない楽しみとなり、
心の拠りどころとなり、プライドになり、
街のシンボルになり、
大切な産業として認められるために、
誰の、どんな問題を、
どのように解決してかなければならないのか?
特定の国、ないし地域に住む
すべての人々が、
ゆたかな経済生活を営み、
すぐれた文化を展開し、魅力ある社会を
持続的、安定的に維持することを可能にする存在
として認められるために、
サッカークラブはこの問いに対して
明確に答えられなければなりません。
■スポーツは
「次世代の産業」として、
地域社会を活性化する優れた「社会的装置」として
これからも大きく発展していく可能性
を秘めていますが、
そのために考えなければならない前提
が数多く残されていることも事実。
社会やそこに生きる人々を見つめる。そして多くの人々に共通する課題を見つけ、どのような願望や欲望があるかをつかみ取る。そこでサッカークラブが果たせる役割を言語化する。
そんなことを考えていると、
サッカークラブにとって「サッカー」という競技は、
「目的」ではなく、「手段」ではないかと。
つまりサッカークラブは、
サッカーという競技を手段として、
少子高齢化、日本企業文化の崩壊、
経済格差、地域格差といった
さまざまな課題をかかえる人々に、
「一体感や帰属意識」
をもたらすことを目的とした組織体であると
自らを定義できないか。
サッカークラブが人々に提供しているのは
サッカーそのものではなく、
サッカーを通じた人々のコミュニティでは?
サッカーという競技が生み出す
興奮と感動が
人々のアイデンティティを呼び起こし、
驚きや喜びを皆で共有するところに
精神的なつながり、
すなわちコミュニティが生まれます。
■多様性は、
自由な社会が認める価値観のひとつ。
でもそれは同時に、
「価値の相対比」
をもたらすことになり、
人々は分子化して、バラバラな存在になりかねません。
やがてさまざまな格差を生みだし、
コミュニティは分断されて、孤独で不安な社会に。
複雑で変化の激しい現代社会では、
将来が予測が難しく、自由だけど厳しい
という現実が人々を苦しめます。
このような社会を生きる人々に、
よく効くコンテンツがスポーツ。
昭和の時代のように
皆が共有できる大きな物語を失った人々は今、
つながり、連帯感、一体感、帰属感
などの「他者との共感性」と
開放感、身体性の回復などの
「非日常性」など
生きることに対する肯定感
をえられる場所や機会に対する渇望を高めています。
人々の深い心理的欲求、欲望、願望
という名の「問題」
SNSやオンラインゲームという
ネット上のつながりに満足することなく
フェスやハロウィン、BBQといった
一周回ってリアルな世界につながりを求める
という人々の欲求が現象化し
この大きな波がスポーツという場に流入してきています。
■コロナ禍で
このような分析はまるで
夢物語のような、
空虚なものに感じられれなくもありませんが
心を開放し、人をつなぐ装置として
スポーツの価値は下がるどころか高まり続けています。
スポーツが重要な「社会的装置」として、
同時に「優れたビジネス」として。
こんな思いを実際にカタチにしたのが
こちらのプロジェクトになります。
まだ産声を上げたばかり。
クラブ名はただいま絶賛募集中ですw
サッカークラブですが
サッカーはあくまでも手段。
ではどんな価値を人々に提供し、
どんな世界をつくっていくのか?
みんなで考え、みんなで行動し
みんなで答えを探していきます。
興味がある方はぜひ。
ただいま無料キャンペーン中です。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。
それではまた明日。
おつかれっした!