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「認め合う」世界観がコミュニティマネジメントに適している理由


告白します。
僕には壮大な夢があります。

スポーツクラブが主体となって
コミュニティを形成し、

コミュニティに参加する人びとが

お互いの価値観を認め合い、
支え合い、応援しあう。

Jリーグやその他のスポーツクラブが、

地域の楽しみとなり、心のより所となり、
プライドとなり、街のシンボルとなり、
重要な産業となる。

競技性の優劣に左右されることなく
いつ何が起きようとも力強く経営する。


現時点では非常識な考え
かもしれません。

ですが、

少子化や高齢化による人口減、
価値観の多様化、

ビジネス界でよく使われる「VUCA」
つまり不確実性の高い世の中において

長きにわたって揺るぎのない

「競技至上主義」

という
画一的な価値観が

これからもずっと「正解」
であり続けるという考えは

ちょっと危険ではないかと、
リスクを感ぜずにはおれません。

今の非常識は、
数年後に常識になる。

そんな信念の下、
上述したような世界を創ることを目標に、

「今日が人生最後の日ならどうする」

と自らに問いかけながら
日々粛々と活動しているところです。


■さて、

「他人のために」尽くす生き方
については昨日書きました。

自己犠牲ではなく、
他者志向で。

他者の利益を追求すると同時に、
自己の利益を求めていく。

ヘルパーズ・ハイになって
コミュニティを活性化するとういことは、

つまり自らが率先して

「他人のために」尽くす姿勢を
示し続けていく

ということに他なりません。


恩送り

をご存知でしょうか?

人は恩を感じると、
その恩をほかの誰かに送るようになる。

感謝の気持ちに対する
人の自然な反応のことを指します。


影響力に関する研究では、

人が「他人のために」尽くしていると、
そのグループ内にいるメンバーも同じことをし始めたという。

それどころか、

そのグループにいない人びと
に対しても

「助ける」行為を実践
するようになったそうです。

この影響は三段階
(最初の人から次の、次の、次の人)

まで広がることがわかっています。


■人通りが多い歩道で、

空を見上げてみると
何も起きませんが、

4人の友だちと一緒に
空を見上げると

多くの通行人が立ち止まって
空を見上げるという有名な実験があります。


一昔前のお笑い番組では、

録音された笑い声を流して
視聴者の笑いを誘っていましたが、

これも同じ原理。


特定の状況で、
ある行動をする人が多いほど、

人はそれが正しい行動だと判断します。
いわゆる「社会的証明」といわれるやつ。

不慣れな場所にいくと、

人はほかの人のふりを見て
ふさわしい行動を取ろうとしますが、

「他人のために」尽くす行為は
「感染」するということが言えそうです。


■好きでもない人から

あれこれ指示されて
手伝っていると

いつの間にか好きになってしまった
というのはよくある話。

「好きではない」と
「あれこれ世話する」
という行為に

人は違和感を感じますが、
その違和感を解消するために

「好きではない」を
「ちょっと好きかも」に変換した方がラク。

かの有名な、フェスティンガーの
認知的不協和」は、

「他人のために」尽くすことを
くり返し行っていると

自分の個性として内面化する

という事実を下支え
してくれます。


■オックスフォード大学の社会学者

マーク・グラノヴェッターによる
「弱い紐帯(ちゅうたい)の強み」は、

身近な人から得る情報は
自分の情報と重なっている部分が多く、

有益な情報は

「あまり身近でない知人」

が多くもたらすという
社会的ネットワークの概念を指摘したもの。


恩送りが伝染し、コミュニティの外に出て
多くの人を巻き込むプロセスでは、

コミュニティ(スポーツクラブ)

にどんな価値があり、
喜びがあり、楽しみがあり、

参加することによって

今までに感じたことのないような
有益なメリットがある、

ということについて
明確に言語化し伝えるコミュニケーション

が欠かせません。


■このように、

いろんな本を読んで
自分の目標に照らし合わせていくと、

「認め合う」世界観

コミュニティマネジメントにおいて
相性がよさそう。

以前、こんな記事も
書いていました。

スポーツクラブが主体となって
コミュニティを形成し、

コミュニティに参加する人びとが

お互いの価値観を認め合い、
支え合い、応援しあう。

Jリーグやその他のスポーツクラブが、

地域の楽しみとなり、心のより所となり、
プライドとなり、街のシンボルとなり、
重要な産業となる。

競技性の優劣に左右されることなく
いつ何が起きようとも力強く経営する。


Jリーグが再開し、
僕の周囲もあわただしく。

売上をつくること、集客することの難しさは
僕も十二分に経験済みで、

みんなが試行錯誤している様子、
悩みや苦しみも理解しています。

側面からサポートしつつ、

同時に大局観をもって

スポーツ界全体を
よき方向にシフトしていきたいと

あらためて感じました。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

それではまた明日。
おつかれっした!




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