感謝は自分を助けてくれる
大黒将志さんが引退。
マネジメント会社である
吉本興業本社にて会見が行われました。
ひたすら
感謝の言葉を述べ続ける会見。
両親、幼少期の指導者、
クラブの監督やコーチ、スタッフ、
代表関係者、選手、ファン・サポーター、
そして愛犬に対して、
ひとつひとつ丁寧に、かみしめるように
「ありがとうございました」
といって頭を下げました。
■好きなことをやり続ける、
その原動力のひとつは
間違いなく両親でしょう。
親は自分が思っている以上に、
自分のことを考え、気にして、
そして誰よりも応援してくれる存在。
だからこそ好きなことをして生きていくためには、
親への感謝をおろそかにはできません。
指導者、先輩、目上の人
に対する感謝も同様、
彼らへの感謝の気持ちがあるからこそ、
彼らが残したものをちゃんと消化して、
質の高いアウトプットにつながる。
そしてそれは、
応援という形で返ってきます。
感謝を忘れてしまえば、
アウトプットは単なるコピペで、
安っぽくなるでしょう。
そんな傲慢な態度では、
指導者のみならず、
ファンや仲間からも決して応援されないでしょうし、
本人だって
気持ちよく好きなことに打ち込めない
と思います。
自分にかかわってくれる人全員に、
感謝を忘れず、
教えてもらったこと、気づかされたこと、
学んだことを丁寧にインプットすることは、
好きなことで生きていくための
大きな助けになるはずです。
■12クラブを渡り歩いた大黒さん。
京都サンガ時代は
私も一緒に仕事をしました。
性格は柔らかで人当たりもよく、
ですが自己主張ができるので勘違いされることも多い。
言葉の行き違い、
日本によくある「察してくれ」という
暗黙の了解を期待する風潮が、
ひょっとしたら
在籍クラブを増やす結果を招いたのかもしれません。
ファンから批判されることも少なくなく、
ですが本人はいたって冷静。
周囲の反応に揺れることはなく、
淡々と自分の仕事に集中する。
それが彼のスタイルだったように思います。
人生でどういうことが起きるのか、
ではなく、
その出来事に対して
どういう態度を取るのかが重要。
自分の現状に対して感謝すること、
困難な状況でも明るい部分に目をむけること、
自分と他者を比べないこと、
親切な行動を実践すること、
よろこびを味わうこと。
物事を正しく評価して、
自分をふくめた周囲のすべての人の長所を認める。
感謝する人は
自分の人生に対して
より幸福を感じ、希望を持ち、快活で、満足していて
他者の成功に対しても関心があって、
嫉妬の程度が低い。
大黒さんの引退会見、
彼が発する言葉、表情から
そんな感想を持ちました。
■感謝できる相手、
自分を助けてくれる人がいるという感覚と、
自分に感謝し、
自分の助けを待っている人がいるという感覚が、
人とのつながり
をもたらしてくれます。
自分は社会の役に立つことができているか。
誰かの役に立っているか。
自分が成長している実感があるか。
それは自分が何をしているときに感じるか。
自分の強みを活かすことができているか。
なりたい自分になれているか。
誰かを喜ばせているか。
自分を大事にしてくれる人がいるか。
人に感謝できているか。
人に親切にできているか。
大黒さんがくり返した「ありがとう」
その背後には
いろんな人生、時間、人、感情が透けて見えるよう。
とてもいい会見でした。
日本サッカー界のために。
これからも彼の動向を追っていきたいと思います。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。
それではまた明日。
おつかれっした!
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