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静かな朝と“知的謙虚さ”

朝は一日で一番大切な時間。結構はげしめにトレーニングをしたあとの、静かで、世界がちょっとだけスローモーションみたいに感じるあの瞬間。毎朝、コーヒーを飲みながら読書をするのが日課です。まあ、時間にするとたったの30分ですけど。でも、その30分がなかなか侮れない。精神統一、瞑想的な時間を過ごすと、一日中充実感があります。

最近読んでいるのが『SWITCHCRAFT – 切り替える力』という本なんですが、この本がまた、考えさせられることだらけでして。特に心に刺さったのが“知的謙虚さ”というテーマでした。

知的謙虚さって何?

知的謙虚さって簡単に言うと、「自分の考えや信念が間違っているかもしれないって思える力」みたいなもんです。本にはこう書かれていました:

自分の見解を見直そうとする意欲は、知的謙虚さと呼ばれていて、この傾向が心のウェルビーイングにおいて重要な役割を果たしている。

これを読んで、確かにと思わずにはいられませんでした。

はずかしい限りですが、自分は結構な確率で自分のこと過大評価してると。そもそも私たち人間は“十中八九、自分の能力や知識を過大評価しがち”らしい。誰だって「自分は正しい」って思いたい。そして、自分の信念を疑うのはなかなかに難しい。

なぜ間違いを認めるのがしんどいのか

「間違ってました!」って言うの、なんでこんなに難しいんでしょうね。本書ではその理由を心理的なメカニズムで解説してくれてました。

自己防衛の心理

人間は無意識に、自分の信念や考えを守ろうとする生き物。例えば、仕事で「これが正解!」って信じてやった企画が失敗しても、「あれはタイミングが悪かっただけ」とか言い訳しちゃったりする。それ、自己防衛してる証拠です。

認知的不協和

自分の信じていることと矛盾する情報が目の前に現れると、不快感を覚えます。この不快感を避けようとするのが人間のサガ。だから、「いや、私は間違ってない!」って頑なに信じたくなるわけです。

要するに、「知的謙虚さ」を発揮するのは、心理的にも結構ハードルが高い。でもこれができるようになると、心が楽になるし、成長のチャンスが生まれるって話なんです。

知的謙虚さを日常に持ち込むには?

とはいえ、「よし!明日から知的謙虚さを取り入れます!」なんて簡単にいくもんじゃありません。けど、本書を読んで私なりに考えた3つのポイントをシェアします。

間違いを恐れない

まずはこれ。「間違えてもぜんぜんOK」って思うこと。間違いを認めるのは恥ずかしいことじゃなくて、むしろ次に進むための第一歩です。

他人の意見を受け入れる

「自分が正しい」って思い込みがちですが、他人の視点って案外ヒントに満ちてます。人の話を聞く余裕を持つだけで、新しい発見があります。

知らないを認める

個人的にはこれが難しい。「あ、それ知らん」と素直に言える人、めちゃくちゃかっこいい。知ったかぶりせずに「教えて」と言える姿勢が、成長を加速させます。

知的謙虚さはビジネスにも効く

私もスポーツビジネスの世界でいろんな企画に携わってきましたが、「これが正解!」と信じて進めたプロジェクトがうまくいかなかった経験、何度もあります。そのたびに、「あれ、どこが間違ってたんやろ?」と振り返りながら進んできました。

逆に、周りからの意見やフィードバックを素直に受け入れたときには、思ってもみなかった新しいアイデアが生まれたり、事態が良い方向に進んだりしました。知的謙虚さって、こういう時に威力を発揮するんだなぁと実感します。

おわりに

朝の読書タイムでこの「知的謙虚さ」に触れたことで、自分の中で少しだけ新しい視点が生まれた気がします。これからも「自分は間違ってるかもしれん」を合言葉に、心と頭を柔らかくしていきたいです。

さて、皆さんも今日からちょっとだけ「知的謙虚さ」を意識してみませんか?それが、新しい気づきの一歩になるかもしれません。

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