見出し画像

自分の心に素直に問いかけてみる


目標を持つこと。
幼いころから、小学校、中学校、高校、大学を経て社会人になっても、何万回とこすられてきた言葉です。目標があるからこそ、日々の生活や仕事に生産性の向上がもたらされ、先の見えない未来への不安や恐怖をやわらげて、うまくいかないときに希望を感じさせてくれる。

ところが目標といわれても、わからない。けっこうな割合で、こんな答えが返ってくる。当然だと思う。いちいち意識高く、自分を厳しく律して、目標にむかって努力するなんて窮屈な生き方はごめんだ。できればラクをして、それなりの収入を得て、たのしく生きていきたい。誰もが一度は考えてしまう、めずらしくない思考だと思う。

でも私が不安に思うのは、「人生そんなにうまくいくのか?」という問いに面したとき。下降気味だった景気は、ウイルスの蔓延で拍車がかかり、景気だけではなく社会のあり方そのものまでも大きく揺さぶりました。今、職に就いていて、生活に支障がない稼ぎがあり、定年まで安泰。この物語に疑問や焦りを感じる人は少しずつ増えているのではないでしょうか?

自分なりに現状を分析し、社会に目を向け、よりよい人生を送れるように。今日明日、今週や今月、そして今年中にどんなことをやってみようか?不安や焦りを抑えるように、何かに集中的に取り組んでみよう。少なくない人が、そんな衝動にかられてアクションを起こしているように思います。

いろんな本を読んだり、成功者の助言を聞いたり。ネットを開けば魅力的な人生物語を歩む主人公たちであふれかえっている。そんな中、行き着くのは「目標」を持つことの大切さ。わくわくするような、血沸き肉躍るような、そして社会的に意義ある目標を持つことが、モチベーションを落とさず、努力し続けるきっかけとなり、人生を変えて、成功を手にいれられると。

何かを始めるのに遅いということはなく、レイ・クロックは確か60歳を前にしてマクドナルドを創業、フランチャイズ化したはずです。「自分のためでもあり、誰かのためでもある」といった意識も重要でしょう。社会的な動物である人類。猛獣に襲われる危険性、飢えに苦しむこと、自然災害など、厳しい環境を生き延びてこられたのは「助け合う」精神が進化したからです。私たちが「目標設定」をするときは、自分のため、そして他者のためにという考えをおろそかにすべきではありません。

自分が何者で、人生の目的は何か。そんな内省に駆り立てられながら、自分自身の本当の姿を表現し、自分らしい自分になるまで生き、生まれながらに持っている才能や使命感を尊重し、社会や世界に役立つこと。目標を持つことはつまり、自分の本当の姿を明らかにしていくプロセスでもあります。

目標を設定し、どの方向に進むべきかを決めるのではなく、人生を解放して、一体どのような人生を送りたいのかという内からの声に耳を傾けること。自分という存在は唯一無二です。過去の履歴をさかのぼり、どんな体験をして、そのとき何を考え、どんな行動を起こしたか。過去を振り返ることも、自らの心を覗くヒントになるでしょう。

いまさらながら?いまだからこそ??
目標設定の大切さ、目標の再設定。少し時間をとって自分に向き合って、心に語りかけてみようと思う。

久保大輔




いいなと思ったら応援しよう!