「みんながしていることは正しい」と思ってしまう心理にチャレンジする人
吉本興業所属タレント、
尾形貴弘(パンサー)は、
ドイツブンデスリーガ
ドルトムントのアンバサダー
を務めているって
ご存知ですか?
なにを隠そう!?
ドルトムントと交渉したのは
私(久保)
昨年は尾形と一緒に
ドイツに視察も行ってきました。
■本業は芸人です。
尾形が海外サッカーの仕事を選択したのは
ある意味でチャレンジ。
皆さんも人生において
たくさんの選択、挑戦をしてきたと思いますし、
これからもしていくことでしょう。
チャレンジにつきものの
不安や恐怖。
負の感情とうまくつきあうことが、
成功をつかむ要因かもしれません。
今日の投稿では
そのあたりに突っ込んで書いてみます。
■ちなみに、
勇敢な決断をして
成功を手にしつつある選手が
ドルトムントに所属しています。
ジェイドン・サンチョという
期待の新鋭、20歳の英国人ウィンガー。
彼の「決断」が非常に興味深い。
自分を信じて、
同調圧力に屈せず、
見事結果を残した軌跡は
人々に勇気を与えるのではないかと。
■イングランドの
サッカーリーグには
世界有数のビッグクラブがたくさん。
サンチョはオファーを蹴って、
ドイツに活躍の場を求めました。
イングランドと比較して
レベルが劣るとされるドイツでのプレーは、
イングランド人にとって
一般的には躊躇されがち。
しかしながら
「試合に出ること」
を優先して
一大決意をして今に至ります。
■さて、
ここで
とある心理テストをご紹介。
8人の被験者のうち
7人はサクラで、
明らかに「A」が正解であるのもかかわらず、
7人とも「B」を正解にあげると、
サクラではない1人も
「B」を正解として選んでしまう。
自分自身の正しい判断に反し、
大多数に従うかどうか、の実験では、
自分の答えが間違っている
と知りながらも、
他人の視線を恐れて
判断を誤ってしまうようです。
■いわゆる
「みんな一緒」
みんながしていることは正しい
と思いこんでしまう。
「社会的証明」
特定の集団がもつ
特殊な習慣にあらがうと、
「乗り遅れてしまう」
という恐怖にかられるものです。
「30代の75%の方が車を購入しています!」
というチラシが
あるかどうか知りませんが、
見た瞬間に「そうなの?!」
ちょっぴり不安になって
ググってしまう気持ち、
分からないではありません。
ついつい多数派に従ってしまうのは、
人間の性(さが)なのでしょうか?
■で、
反証的に
おもしろい実験もあります。
先の心理テストの続きですが、
7人のサクラのうち
6人が明らかに不正解の「B」を選んで、
1人が正解の「A」を選ぶと、
サクラではない1人も
「A」を選ぶ確率が劇的に上がったのです。
つまり、サクラではない人が、
多数派に同調する確率が低下。
「自分一人だけが違うわけではない」
と知るだけで、
他の人々をはねつけることが
容易になるようです。
■事実、
サンチョ選手の「行動」によって、
ブンデスリーガで腕試しをする選手が
増えています。
若手イングランド人選手の
海外挑戦が
「少数派」ではなくなる可能性があります。
もちろん、
ドイツに行くことが楽な選択、
とういことではなくて、
ドイツで試合に出て
活躍しなければならないという、
ある意味では
イングランドで控えに甘んじているより
高いプレッシャーにさらされて
毎日を戦っている
イングランドの若手選手たち。
母国での成功
という枠にとらわれることなく、
自分を必要としてくれるチームに、
果敢に飛び込んでいく選手が、
ながらくワールドカップの栄冠
から遠ざかっている
イングランドフットボールの復活
につながるかもしれません。
■文化人類学者の
マーガレット・ミードは
思慮深い少人数の市民が世界を変えることはできないなどと、けっして思ってはいけない。むしろ世界を変えてきたのは少人数グループだけだ
といいました。
人生の岐路に立たされたとき、
道が複数あったとき、
どちらの道を進むべきか。
見るべきは周囲ではなく、
「自分の心」なのかもしれません。
自分は何をしたいのか。
自分は将来どうなりたいのか。
人生は真っ暗闇で、
先が見通せるわけではありません。
過去のデータや経験も
あてにはできない世の中です。
心の叫びに耳を傾けて、
頼るべきは自分の「ビジョン」
恐怖や不安もあるけれども、
あえて苦しい道を選択してしまうかもしれないけど、
ビジョンを実現することは
何よりも代えがたい幸せがあります。
成果や結果も大事ですが、
プロセスで報われる人生も
アリなんじゃないでしょうか。
皆さんの決断の
一助になれれば嬉しいです。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございます!
それではまた明日。
おつかれっした!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?