「リモートワークしてる人に築地本願寺をすすめたい8つの理由」をまとめました
この記事は【QUMZINEアドベントカレンダー2021】の第10日目(12月10日分)にエントリーしています!
今年一年を振り返ると、自宅から往復5キロの距離にある築地本願寺(浄土真宗本願寺派)に通ったことが印象的です。
参拝のたびに頂く「築地本願寺参拝カード」、手元にあるのは計68枚。体感ではこの数字プラス10回で、80回は参拝したと思います(通いすぎ)。
ここで得たものをまとめてみたら、「リモートワークしてる人に築地本願寺をすすめたい8つの理由」が出来たので、ご紹介します!
1. イノベーションのメッカ。場所からパワーをもらえる
現在の築地本願寺は1934年に竣工しました。とにかく外観がすごい。見ているだけでエネルギーが沸いてきます。
夜はラスボス感もあり、圧巻。立ち止まって写真を撮る人がたくさんいます。古代インド様式でコンクリート製、とても独創的な建物です。
設計は建築士の伊東忠太。アジア・欧米留学のさなか、中国の奥地で偶然、「大谷探検隊」(浄土真宗本願寺派第22代法主・大谷光瑞が派遣した学術探検隊)に出会ったことがきっかけで、本堂の設計を依頼されました。(この「偶然の異分子の出会い」、ワクワクしませんか?)
日本様式のオーソドックスなお寺の案とこの2案を提案したところ、当時の築地本願寺の僧侶たちがこちらを選択したそう。
本堂の内部は和洋折衷で、大空間のなかにお寺とステンドグラスとパイプオルガンが共存しています。動物や妖怪?のアレンジもあり宝探し感もあります。
私はヤフー株式会社でイノベーション創出を目指す事業を担当しています。多くの企業人にとって「イノベーションとは何か?」は永遠のテーマなのではないでしょうか。ここに通いながらも、よく考えていました。
当時ないもの、普通ではないものを、これだけのエネルギーをかけて作り出した伊東忠太と、それを採用した築地本願寺の僧侶にひたすら感服です。築地本願寺のこのストーリーは、私にとっては「とても体感しやすいイノベーションの一例」です。
ここに来るとエネルギーチャージできると思います。「俺もやるぞ」となるはず。
2. 現在進行中の「イノベーション」。改革の中身がすごい
築地本願寺の安永雄彦さんは、銀行マン、経営コンサルタントを経て、関東一都八県の浄土真宗本願寺派の寺院を管轄する築地本願寺の代表になりました。
安永さんの著書、「築地本願寺の経営学」には、これまでの歩みが書かれています。
現在取り組んでいるリブラディング、イノベーションの状況がよく分かります。改革の必然性や、目的の整理などは、同じ状況にいる人が読むときっと面白い内容です。
我々が日々、仕事のなかで直面する苦悩や焦り、いわゆる「あるある」を、お坊さんも体験されているのだと思うと、不思議な勇気が湧いてきます。
私はこの本を読んで「もっと知りたい欲」が高まり、安永さんほか3名の僧侶のみなさんに取材を申込み、記事を執筆させていただきました。本当に濃い、貴重なお話ばかりでした。特に安永さんの「やりきってみないと、良かったのか悪かったのか、分からない」という言葉は、それ以来ずっと私の支えになっています。
築地本願寺では、気軽に僧侶のみなさんとお話することもできます。働く人の参考になるはずです。
3. ご飯がありがたい。美味しい。リモートワークのご褒美になる
長くなってきたので、ここからサクサクっと書きます。築地本願寺カフェは、寺抜きにしても通いたいレベルです。美味しい、ありがたい、そして、映える。
特におすすめなのが、メディアでもよく紹介されている「18品目の朝ごはん」。朝7時台から行列ができる限定メニューです。
ここで朝ごはんをいただき、参拝して心を整え、リモートワークを始めるととてもはかどるのでおすすめです。
4. リモートワークの場所として、最高の環境
カフェの外のデッキでは、自由にテーブルを使うことができます。
最近では特に、ここでリモートワークをする方が増えたように思います。都心でこれだけの気持ちよい大空間は珍しく、不思議なほど集中できます。(テーブルが激戦区になるので、本当はあまり人に教えたくない)
5. マインドフルネスの場所として
本堂は土足&椅子で入ることができます。参拝のあとは、椅子に座って読書したり、考え事をしたりするのにぴったりです。
お香の香りただよう静寂のなかで心を落ち着けたあとは、今日やるべきタスクの洗い出しや、優先順位のつけ直し、担当したイベント企画の反省会などをひっそりと一人でしています。
誰にも邪魔されず「自分」に帰れる都心のサードプレイスとして、ふらっと行ってみるのもおすすめです。早朝訪れるビジネスマンも多いです。
7. DXの現場を見る! ビジネスの参考として
築地本願寺はいち早くDXに着手。僧侶はひとり一台パソコンを持ち、サイボウズを使いこなし、押印撤廃、ペーパーレスまで進んでいます。(これ、すごくないですか!?)
本堂にはライブ配信機器やモニターなどがスマートに実装されていて、参考になります。コロナ禍で法要ができなくなるなか、こうした施策でたくさんの方に喜んでいただいているそうです。
機器を扱うのは、すべて僧侶。学び、使いこなしていてとにかくすごい。袈裟を着た僧侶たちが颯爽と機器を扱う様子は、絵にしたいほどのかっこよさです。
こうしたライブな現場を見学できることは、とても貴重です。
8. 疲れたとき、勝手に「心の実家」にしてしまう
リモートワーク、疲れませんか? 完全オンラインって、やっぱり難しいことがたくさんあります。リモートワークというイレギュラーな働き方をしている方々は、いろいろな「疲れ」を感じていると思います。
加えて、なかなか人に会えない。実家にも帰れない(私は二年半、両親に会えていません)。そんなときに、「心の実家」的に、お寺を使ってみるのはどうでしょう。
気軽にふらっと行く。疲れたらサッと行って座って、自分勝手にエネルギーチャージして帰ってくる。仏教の興味のある部分を少しずつ学びながら通ってみる。私にはこの使いかたが、今年とってもマッチしたように思います。
長くなりましたが、「リモートワークしてる人に築地本願寺をすすめたい8つの理由」をご紹介しました。
「1回行ってみようかな?」と思う方が増えたら、とっても嬉しいです。
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