オリジナルの招き猫を考えてみた
現在29歳と5ヶ月なのだが、最近ようやく民芸品や郷土玩具の良さが理解できるようになった。
その中でも興味深いのが招き猫。
招き猫ミュージアムに行ってからさらに好きになった。サーファーみたいな招き猫とかもはや猫じゃない招き猫もいて私の中のクリエイティブがビシバシ刺激された。
▼招き猫ミュージアムに行ったときの記事
招き猫のデザインは自由な中にルールも存在しているようなので、うっすらとルールに則りながらオリジナルの招き猫を考えてスタンプにしていく。
何を招きたいか
招き猫は左右どちらの手をあげているかで何を招くかが変わる。
右手が福(金運)、左手が人を招くとされている。
さて左右どちらにしようか、と考えてふと立ち止まる。
金or人の二択なのかよ、と……!
そもそも私はどんな願いがあるのか考えてみる。
・おいしいものが食べたい
・健康に過ごしたい
・まわりの人たちにも健康に生きてほしい
・心の友と書いて心友の猫の健康長寿
・いい仕事に恵まれたい
・悪い人に騙されたくない
・良い本に巡り会いたい
とまぁこんな感じの願いが私にはあるようだ。
どれもいいが『良い本に巡り会いたい』というのはイメージしやすくていいな、と思ったので本の招き猫を考えていく。
良書を招く『本招き猫』を考える
本が好きである。読んだタイミングで人生が変わることもしばしば。
これは今読むべき本だったな!という本があれば、こんなのにお金と時間使うんじゃなかったな!という本もある。後者も別のタイミングで読むと案外いい本だったりする。
いいタイミングでいい本に出会えますように、という願いを込めて招き猫をデザインしてみよう。
ラフを描く
まずどちらの手を挙げるか考えてみた。
おさらいであるが右手を挙げると福(金)招き、左手を挙げると人招きだ。
良い本に会いたいというのはどちらかというと福招きの方かと思うので右手を挙げていただこう。
次に猫の色だ。
三毛猫だと運を、白猫だと福を招き、黒猫だと厄除けや魔除けの意味があるらしい。
作者は天邪鬼なのでハチワレにすることにした。
本の招き猫なので本を読んでいてほしい。
一冊だとすぐに読み終えてしまうから積ん読も……。とアイデアを詰めていくとこんな感じになった。
下書きをする
そこからあーでもないこーでもないと言いながらできた下書きがこれだ。
右手には栞を、左手には本を持ってもらい目線は本に向けた。
ゴツい首輪をつけたかったのでぐりぐりした和風の紐のリボンっぽい感じの首輪にした。
なかなか良い感じだ。
ハンコを彫る
そして完成したのがこちら。
目線が思っていたより横を向いてしまったがこれはこれで茶目っ気があってかわいい。栞が分かりにくいのが少し残念である。
赤バージョンも。縁起が良さそうだ。
気が向いたらお直しして販売したい。
ちなみに鼠の王国製作所では消しゴムハンコをはじめとしたニッチでへんてこな作品を生み出しているので気になった方はぜひnoteのストアページから覗いて見てください。