見出し画像

「空っぽ」の名

何処から始まって
何処で終わっていく?
友情も、愛情も
この世のものではないなんて
諦めていた
僕の名を見つけよう


あの僕と約束していた
無いものねだりで汚した
カーテンの向こう
どうか色付いて見えるように
人を幸せにしたい
ただ僕は史上最低のアルトゥリスト

何処からかの罵声
消えてしまいたかった部屋も
未来で待っている
誰かがいるのなら

花が咲く頃にはもう居ないのでしょう
いつか消えるものだと分かっている
ただ見て欲しかった
そんなに宛てがないのなら
幾ら注がれても誤魔化せない
始めから空っぽな僕をどうか


心はズタボロなのに
無駄に丈夫な体が
心底憎いな

こんな自分に
励まされて嬉しいなんて
貴方は私を見ていないね
空っぽの風呂場で探検してみるの
明日が来ないようにって

花が散る頃に貴方は居るのでしょう
背負ってしまうのを恐れている
また気付けなかった
貴方は優しすぎるから
幾ら大切にして欲しくても
蔑ろにしている貴方をどうか


あの頃には戻れない
足をただ引き摺っている
僕は最愛を欲しがっている
悲しんだら迎えに行きたい
そんな恋をしたい
寂しかったら心を抱きしめたい
そんな愛を知りたい

貴方のためになれたら良いのに
僕の華は剝がれ落ちて
譲れないもの見つけたい様な
こんな歌でやり過ごしてみよう

花が咲く頃を貴方に伝えよう
いつか忘れるものだと分かっている
ただ分かち合いたい
共に抱き寄せている「私」
消えてしまいたい空虚を
いつしかの貴方が知っているなら


何処から始まって
何処で終わっていく?
友情も、愛情も
この世のものではないなんて
私は用事ができたみたい
外は広い事
貴方の名を見つけよう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?