写真で分かる TAKER の特徴
FROM 安永周平
先日、アダム・グラント氏の著書『GIVE & TAKE』を読んでいたのですが、その中に「TAKERの見分け方」というのが載っていて…ちょっと笑ってしまいました。というのも、TAKERの特徴を読んでいくと「あぁ、こういう人いるなぁ〜」と思うことばかりだったからです。よくもまぁ、こんな共通点を見つけて言語化したものだなと(笑)
改めて確認しておくと、私たちは自分自身がGIVER(与える人)であることを大切にしていますよね。ただ、それと同時に「いかにしてTAKER(もらう人)と付き合わないか」もまた大切なことだと思うのです。なぜなら、誰にとっても時間は有限であり、その時間を「GIVERのために使うのか」or「TAKERのために使うのか」で、あなたが与えられるものの大きさは全く違うものになりますから。
クイズ:TAKERの見分け方
ということで今日は、あなたがバリバリのTAKERに、無駄な時間とお金とエネルギーを奪われないように、書籍で学んだ「TAKERの見分け方」をクイズ形式でお届けしたいと思います。早速ですが、以下の3つのクイズの「◯◯」に入るのが何かを考えてみてください。色んな会社のCEOを分析した結果、TAKERにはいくつかの共通点があったそうです。それは…
Q1:TAKERのCEOは話をする時、やたらと「◯◯」という単語を使う
Q2:TAKERが経営する会社の年次報告書は、写真が◯◯である
Q3:TAKERはFacebookで使っているプロフィール写真が◯◯である
さて、せっかくなので、実際にちょっと考えてみてください。
(考え中)
(考え中)
(考え中)
さぁ、では解答いってみましょう。念のために断っておくと、以下の解答は、アダム・グラント氏の書籍の内容に基づくものです。彼はビジネススクール「ウォートン校」で教鞭をとり、学校史上最年少で終身教授になったという優秀な組織心理学の研究者。膨大な実証研究の蓄積に裏打ちされた骨太な論理展開ですが、それでいて読みやすく信憑性も高いので、興味があればぜひ読んでみてくださいね。
解答1:話をする時、やたらと「私は」という言葉を使う
まず、この特徴はインタビューの中に表れていました。TAKERは自分のことで頭がいっぱいなので、代名詞として「私たち」よりも「私は」を使うことが多いそうです。
コンピュータ業界では、CEOが会社について話す時、平均的には言葉の21%が「私は」という代名詞を使います。これが、バリバリのTAKERの場合だと、実に39%が「私は」という代名詞で始まるそうです。つまり、TAKERであるCEOが発する10個の言葉のうち、4個は「自分自身についてのこと」だということですね。
解答2:会社の年次報告書は、写真が「特大サイズの自分の顔」である
2つ目ですが、会社のCEOが「TAKERかどうか」を見分ける方法として最も興味深い手がかりは、会社が株主のために毎年作成する年次報告書の中にありました。というのも、戦略学のアリジット・チャタジー教授とドナルド・ハンブリック教授は、様々なコンピュータ会社の年次報告書を見ていて、CEOの写真の使われ方に大きな違いがあることに気づきました。
それは何かというと、CEOがの写真が全く載っていない年次報告書がある一方で、1ページ全てがCEOの写真に使われている年次報告書もあったということ。TAKERのCEOにとって、年次報告書はまさに「自分」のために作成されたものなのです。そこに大判の自分の写真を載せるのは自己賛美の表れで、ハッキリと「私はこの会社の中心人物だ」というメッセージを伝えているのでしょう。
とはいえ、これが本当にTAKERである証拠かどうかは分かりません。そこで、それを突き止めるため、チャタジー教授らは、情報テクノロジー分野を専門とする証券アナリストにCEOを評価してもらいました。アナリストは各CEOについて、「思い上がり」「優越感や特権意識を持っている」「常に人の関心と称賛を求めている」「注目の的になりたがる」「尊敬を強要する」「自己顕示欲が強い」「尊大である」といった項目を評価しました。すると、アナリストの評価は、CEOの写真のサイズとほぼ完全に相関関係を示していたのです(驚)。
解答3:Facebookのプロフィール写真が「ナルシスティック」である
言葉や写真など、ちょっとしたことがキッカケとなって、重大なてがかりが明らかになることもあります。そこで最後の特徴ですが、調査によれば、大抵の場合、その人の「Facebookのプロフィール写真」を見ただけでTAKERかどうかを見分けることができるというのです。
ある実験で、心理学者が複数の被験者にアンケートを記入してもらってTAKERかどうかを判定しました。その後、面識のない人達に、彼らのFacebookのページを訪れてもらい、彼らがTAKERかどうかを当ててもらいました。すると、その人たちは、彼らと全く面識がないにもかかわらず、驚くほどの正確さでTAKERかどうかを見抜いたのです。なぜ、そんなことができるのでしょうか?
実は、理由は簡単です。たとえば、TAKERはナルシスティックな、実物以上によく見える自分の写真を投稿していました。実際、彼らのFacebookのプロフィール写真は「ややきわどい」と評価されました。というのも、露出度が高く、慎み深さにも欠けていたからです。
また、投稿している情報は、押しつけがましく、自己中心的で、もったいぶっているとみなされました。使っている引用も、傲慢な印象を受けるという評価でした。そしてTAKER、Facbook友達の数がやたらと多かったのです。自分をよく見せるために、上辺だけのコネクションをせっせと作り、何か頼みごとができるように連絡を保っているのです。
SNSの写真や投稿でバレる「TAKER」
さて、いかがでしょうか?なんか自分の写真も”ややきわどい”気がして焦っているんですが…w 改めてTAKERにならないように気をつけたいものですね。名著『7つの習慣』によれば、人格とは行動の総計であるわけですから、TAKERに共通する行動を止めるだけでも、GIVERに一歩近づくことができるのではないでしょうか。
PS
こうした引用も、モノによっては傲慢な印象を与える可能性があるので、程々にしておいたほうがいいみたいです(苦笑)
PPS
ちなみに、アダム氏によれば GIVER には2種類います。一方は人生で成功を収めますが、もう一方は底辺の人生を送ることになるのだとか。詳しくはコチラをチェックしてみてくださいね。
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注意!成功から最も遠いのは GIVER である?